解雇撤回・非正規職撤廃へ チャホノ支会長囲み連帯集会 「旭闘争こそ階級的労働運動だ」
10月5日夕方、朝からの闘いに引き続き、東京都江東区で旭非正規職支会支援共闘会議による支援連帯集会が開催された。
なんぶユニオンの大野八千代さんが司会を務め、元気に開会あいさつ。
冒頭に「野の花は負けない」と題する旭支会の闘いのビデオが上映された。
基調の提起は、共闘会議の清水彰二事務局長(群馬合同労組委員長)が行った。清水さんは今年5月の支援共闘結成以来の闘いを振り返り、「旭支会の闘いは、非正規職を撤廃し労働者が職場と社会の主導権を握る闘いだ」「改憲・戦争阻止の闘いと一体で解雇撤回を」と訴えた。
大きな拍手で迎えられたチャホノ支会長は、「旭非正規職闘争は、非正規職労働者たちが労働組合として団結することができるという自信をもたらす闘いであり、未組織の非正規職労働者にとって生きる希望を与える闘いだ」「支援共闘会議を結成し国際連帯で共に闘う日本の同志たちの存在が大きな力になる」と語った。
圧巻だったのがその後の質疑応答だ。チャホノ支会長は「現在、韓国では労働者の大多数が非正規職とされている。これは単なるカネの問題ではなく、資本が労働者を分断して支配することを最大の目的としているからだ」と攻撃の本質を語った。そして、「真の闘い、運動は、自らのためだけでなく劣悪な状況下におかれている労働者とともにするもの」という信念から、非正規職労働者が多く働く亀尾(クミ)市で「非正規職労働運動をよみがえらせたい」と旭硝子工場に入ったことを語った。
「非正規職労働者が一から労組をつくるのはとても難しいことだが、労働者が自信をつけるために、非正規職労組は絶対に必要だ」「労働者は団結の中で自らの力を知り、闘いでその力を示す」「われわれは闘いを通じて世界を変える、われわれ自身が変わらなければ世界も変わらない」――旭支会の団結が、こうした階級的な立場に立つことで激しい攻防を乗り越えて維持されてきたと訴えた。
共闘会議顧問の金元重(キムウォンジュン)さんは、この8月を転機として韓国で労働積弊清算の闘いが前進していることを報告。動労千葉の川崎昌浩書記長、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の吉本伸幸書記長、なんぶユニオンの宮里勝博委員長もそれぞれアピールに立った。なんぶユニオンからは闘争カンパの贈呈も行われた。
最後に山本弘行共闘会議議長が、「グローバルグループの一体化」をうたい、人権・労働環境に留意していると宣伝しながら労働者を路頭に放り出したAGC資本を弾劾。「支援共闘は全員の解雇撤回・原職復帰に向け闘い、AGCに責任をとらせよう。旭闘争こそ階級的労働運動を体現する闘いだ」とアピールし、11・4労働者集会への大結集を呼びかけた。
〔写真〕上:日韓労働者の国際連帯を誓った(10月5日 東京都江東区)
中:チャホノ支会長がアピール
下:10月5日の朝、AGC京浜工場に出勤してくる労働者へのビラまきを終えて(横浜市鶴見区)
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