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10・6福岡 解雇を許さない!と講演集会

20131016a-1.jpg 安倍の「雇用特区」や「解雇の金銭解決」が叫ばれ、動労千葉の鉄建公団訴訟反動反動判決(9・25)があったばかりの10月6日、福岡市内で「解雇を許さない10・6講演集会」が開かれました。私は、主催組合の一員として参加しました。
 集会で一番感銘したのは、「なぜ『4・9国鉄政治和解』をはねかえせたのか? なぜダメな国労指導部に抗して闘えたのか?」と自問し、「それは、国鉄分割・民営化による解雇への怒りと、これだけは譲れないという労働者の誇りと魂があったからです」と発言した羽廣憲さん(国労小倉地区闘争団)の講演です。大恐慌の時代は大失業と戦争の時代です。それは同時に、羽廣さんのように労働者の誇りと魂を貫いて闘う無数の労働者が社会変革の中心に躍り出る時代です。その中心こそ1047名解雇撤回であり、国鉄決戦なのだと感じました。 

 また「国労指導部は解雇撤回なんかできないと思っている。ある弁護士は『建前と本音を一緒にするな』と言いました。これが体制内の限界です」との鋭い批判に、思わずうなずきました。資本には勝てないと端(はな)から思っているのです。「それならば私たちが指導部になって闘おう」という羽廣さんの訴えには、全く同感です。
 1047名解雇撤回の不屈の闘いは、1047名を先頭に日本労働者階級が築いてきた偉大な闘いです。その闘いは、9・25反動判決が示しているように、国家権力を追い込んでいます。この闘いは、JR北海道の事故が示すようにJR体制をボロボロにし、その打倒もはっきりと見えるところまできています。1047名の不屈の闘いが、国労郡山工場支部の被曝労働拒否の闘いや国労組合権確保訴訟の闘いと一つになり、外注化や被曝労働拒否のストライキを先頭で闘う動労千葉や動労水戸と一つにつながって闘うなら、1047名解雇撤回も、JR体制と新自由主義の打倒、さらに国労再生も可能だと意を強くしてくれる講演でした。
 国労鳥栖闘争団の石崎義徳さんの国労組合権確保裁判報告は、訥々(とつとつ)とした話の中にも解雇撤回を貫く強い意志を感じました。特に、「4・9和解を拒否し、解雇撤回を貫く労働組合としての当然の闘いを抑え込み、それを切り捨てる国労本部は許せない」という怒りに共感しました。国労本部のやっていることは労働組合の本分を見失っています。資本の下僕に成り下がったものは、どこまでも転落するものだと、本当に怒りを覚えます。
 野下英二さん(虹ヶ丘労組委員長)の報告も勇気を与えくれるものでした。虹ヶ丘は、最高裁に「偽装廃苑」を認めさせ、勝利しました。すごいのは、その後、福岡県に苑の再開を求めると共に、竜王の里に再就職し、竜王の里の団交拒否と闘い、新たな労組づくりを進めていることです。どこまでも労働者魂を発揮して闘う姿に、私も「頑張らなければ!」と思いました。
 討論では、参加者からの「労働者の命を守る闘いを」という訴えや、「JR北海道の事故続発は何が原因か?」「虹ヶ丘学苑の廃苑はどうして起こったか?」などの質問に講演者や参加者が応え、改めて国鉄分割・民営化の反労働者性と重大さが浮き彫りになりました。
 「闘う者を変人だとか、過激派などと言う。闘うと捨てなければならないものもあります。しかし、私たち労働者は間違っているものは間違っていると言いたいし、その闘いが社会を変え力になる」という国鉄闘争全国運動・九州代表・手嶋浩一さんのまとめには大きな拍手が湧きました。私も、改めて9・25反動判決を弾劾し、11・3労働者全国集会に行こうと誓いました。(E・M)
 

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