石川さんと連帯し狭山集会 関西 水平同盟3支部先頭に デモに労働者の熱い共感
無実の石川一雄さんに対する東京高裁・寺尾正二裁判長の無期懲役判決44カ年を糾弾し再審無罪へ10・31狭山集会が関西と広島で開催された。(編集局)
関西狭山集会は、全国水平同盟と関西労組交流センターの共催で90人が大阪市役所脇の中之島駅前広場での集会を勝ち取った。その後、多くの労働者に訴えようと大阪駅前までデモ行進。帰宅中の労働者の圧倒的な共感を生み出した。
集会は赤田由行交流センター事務局長の司会で、久原正子全国水平同盟委員長が基調を報告した。久原さんは、10月17日と26日の植木団地控訴審判決は部落差別をあおる戦争・改憲攻撃だと弾劾し、11月23日の植木団地4周年闘争への決起を訴えた。そして、「狭山闘争こそ戦争と改憲に突き進む安倍政権を打倒する闘いだ。下山第2鑑定で狭山事件が権力犯罪であることが一層明らかになった。これを武器にゼネスト―革命への総決起を勝ち取ろう。星野文昭さんの解放と一体で闘おう」と提起した。
続いて「完全無罪まで、不撓(ふとう)不屈の精神力と闘争心で、不退転で闘う」という石川一雄さんのメッセージが読み上げられ、参加者は改めて再審勝利への決意を固めた。
決意表明に移った。全国水平同盟の高槻支部は高裁判決を弾劾し「最高裁に上告して闘う」と述べた。崇仁・東三条支部は「実名国賠控訴審での京都市寄りの訴訟指揮を許さない。京大生の起訴、新たな弾圧拡大を粉砕しよう」、西郡支部は「八尾北夏まつりで星野絵画展と下山鑑定の実証実験を行った。狭山・星野に勝利しよう」と訴えた。
関西各地の大行進運動を代表して高槻から、「安倍政権と対決する闘いを高槻医療福祉労働組合、関西地区生コン支部など労働組合を軸に運動をつくり上げる」と決意を表明した。
最後に司会が「労働組合と部落解放運動の団結が戦争の時代にゼネストの軸になる。新しい狭山闘争を巻き起こそう」とまとめ、デモに打って出た。(全国水平同盟西郡支部・錦織進)
〔写真〕中之島駅前広場での集会後、「新しい狭山闘争を巻き起こそう」と訴え大阪市役所に向けてデモ(10月31日 大阪市)
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