10月18日反原発行動 「原発廃絶は現実的課題」「みんなで力を合わせましょう」と気迫ある発言続く
10月13日の「原発ゼロ統一行動」は労働組合を中心に4万人が結集し、大高揚した。闘いは、原発再稼働と輸出を進める安倍との非妥協的なものに発展している。10月18日の首相官邸・国会前での金曜行動では、年輩の参加者が何人も初めて発言に立った。反原発闘争の前進は新たな決起を次々と生みだし、原発廃絶まで突き進む労働者民衆の壮大な闘いが始まっている。
官邸前では年輩の女性が「安倍首相! 原発の再稼働や輸出まで言っているのは何事ですか! それに、モンゴルに核のゴミを捨てる計画があるなんてとんでもないことです。モンゴルの人たちはあなたのことを本気で怒っています。あなたは自分の国が世界最大級の核事故を起こしていることについても、核事故が未来にまで放射能を流し続けることについても何も分かっていない。私たちは怒っている!」と叫んだ。
若い女性は「安倍首相! 私たちは『汚染水を止めろ!』と叫んでいますが、『現場で働いている人のお尻をたたけ』とは言っていません」と、福島第一原発で収束作業を行う労働者に劣悪な被曝労働を強制する安倍を弾劾。間を置かず「あなたは『汚染水はコントロールされている』と言っているが、私たちの『原発をなくしたい』という心までコントロールすることはできない。自然災害だってコントロールできない。子どもたちがこれ以上健康被害にあうようなことはするな!」と怒りの声を上げた。
国会前でも多くの人が発言に立った。横浜から参加した年輩の男性は「初めて発言します。13日、日比谷公会堂に『早めに行けば入れるだろう』と思って集会開始の40分前に行きました。ところが長い行列で、満席で入れませんでした。でも、それはうれしい誤算でした」と述べ、「私が生きているうちに原発がなくなることを夢見ていましたが、それは夢じゃなくて、最近は現実的課題だと思っています。毎週は来れないので、これからも月に2回は来るつもりです」と熱い胸の内を語った。
高齢の男性がマイクを握った。男性は冒頭「ここの行動は8割がた参加しています。私は、今年で88歳になりました」と報告。参加者から一声に歓声と拍手が起こった。男性は続けて「子どもの頃『日本は絶対に戦争に勝つ』と教わってきたが、負けてしまった。原発も『安全だ』と言われ続けてきたがそうじゃなかった。こんどはだまされないぞと、皆さんここに集まっています。私も頑張っていきます」と生気あふれる声で表明した。
神奈川県・川崎から参加した中年の女性も「初めて発言します」と第一声。さらに、「チェルノブイリ事故の時、私は子育てしてました。福島原発事故で、人類と原発は共存できないと分かったのですから、これを輸出するとか、再稼働しようとかは許されません。私たちはだまされてはいけないと思います。未来のために、人類が生きぬくために、これからもみんなで力を合わせて、原発に反対していきましょう」と訴えた。
(H)
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