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呉基地の侵略拠点化に反対

 3月4日、防衛省は海上自衛隊呉基地に隣接する日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区跡地(約130㌶)を一括して購入し、「防衛力の抜本的強化のため」の「多機能な複合防衛拠点」として活用する構想を広島県と呉市に伝えました。
 具体的には、①装備品などの維持整備・製造基盤(民間の誘致を含む)、②防災拠点(ヘリポートや物資の集積場など)及び部隊の活動基盤(艦艇の配備、訓練場など)、③岸壁などを活用した港湾機能、の3つの機能を整備するというものです。
 跡地は海自呉基地に隣接し、陸自海田市駐屯地、海自と米軍が共同使用する岩国基地に近く、太平洋や南西諸島へのアクセスも良く、防衛上、地理的に「重要な場所」だと強調しています。
 来年3月には、沖縄・南西諸島などに戦車や弾薬を運ぶための陸海空3自衛隊を統合した「自衛隊海上輸送群」を新設し、その司令部を海自呉基地に置こうとしています。こうした動きと一体で、呉が中国侵略戦争のための軍事基地として拡大・強化されようとしているのです。
 呉市長を先頭に市議会、経済団体は「市の経済浮揚」を期待し、歓迎しています。一方で、市民の中には軍事拠点化、軍都復活につながるという危機感を表明する動きもあります。
 4月14日、呉と広島の闘う仲間10人が集まり、呉駅前で呉基地の強化・侵略拠点化に反対するビラまきと8・6暴処法弾圧粉砕を訴える街頭宣伝・署名集めを行いました。呉において、沖縄を始め全国での反戦反基地の実力行動、デモやストライキと団結する戦争絶対反対の運動をつくり出していく第一歩を踏み出しました。(広島県呉市在住 T)

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