反戦闘争の先頭担う学生運動を 新入生は共に闘おう
全学連委員長・沖縄大学 赤嶺知晃
新入生は全国各地での企画や闘争に積極的に参加し、全学連と共に闘おう! 4月10日の岸田訪米・日米首脳会談を跳躍台とする米日帝国主義の中国侵略戦争への踏み出しと対決する反戦闘争の爆発、その先頭部隊を担う全国学生運動の隊列に、早くも新入生の合流が始まっています。
全学連の仲間のみならず、全国の改憲・戦争阻止!大行進の仲間たち、「前進」読者の皆さんのご尽力により、現段階の集約で、北海道から沖縄まで全国70大学以上の入学式などで新入生を中心に約1万4千人に全学連の宣伝物が手渡されています!
同時に大坂正明さんの釈放を求める署名、8・6広島暴処法弾圧反対署名を持ち込み、拡大しています。そうした中から次々と重要な出会いと新たな仲間の決起が生み出されています。
多くの大学の入学式が終わり、新学期が開講した直後の4月9日から10日にかけて、全学連は岸田訪米・日米首脳会談弾劾闘争に立ち上がりました。東京では大行進の仲間と共に渋谷デモを行い、この過程で出会い議論をして参加した新入生だけでなく、受け取った宣伝物を見て来たという新入生の飛び入りも含め複数の参加がありました。沖縄でも飛行訓練を再開したオスプレイが頭上を飛ぶ中、沖縄県庁前で抗議のスタンディングを行いました。
京都大学と広島大学ではキャンパス中央で抗議集会を開催。いずれの大学でも大学当局が弾圧体制を敷いて対応する一方で、それをものともせず圧倒的な注目を集めながら学内で政治討論が巻き起こっています。
沖縄大学ではクラス討論(講義開始前の教室での訴え)で、これまで活動を黙認していた教員が妨害を始める転換をしたり、別の教員が「あなたは中国人か?」などと差別・排外主義丸出しの暴言を浴びせてきたりするなど、弾圧はエスカレートしています。一方、昼休みに「授業中にも演説するんですか?」と声をかけてくる学生もおり、こちらの活動が学生たちの間で話題になっていることが伝わってきます。「興味があります」と話しかけてくる学生もいます。広島大学のクラス討論では、こちらの訴えに学生から拍手が起きるなど、学生たちの反応は例年を大きく上回っています。また新入生のみならず、これまで私たちの訴えに触れてきた上級生の反応も新歓を契機に多く出て来ています。
特徴的なことは一つに、米帝が中国侵略戦争・世界戦争に突っ込んでいること、戦争の時代に突入していることが、前提になって議論が成り立つということです。もう一つは、昨年10・7蜂起以来のパレスチナ情勢に心を揺さぶられ、何かしなければならないと感じている人が多くいるということです。
既に新入生へのビラ配りやオルグ、企画の準備まで一緒にやってくれる新入生が登場! 4・28沖縄デー闘争への参加表明だけでなく5月沖縄現地闘争への参加も決め、飛行機チケットを予約した新入生が何人も現れています! 「前進」新歓特別号の座談会に登場した全学連の新たな仲間たちが次々と決起し始めています。打てば響く情勢です。文字通りの全国学生運動の爆発に向けて、組織戦へのさらなる決起を訴えます!
戦争の元凶=帝国主義倒そう
法政大 洞口杉並区議招き講演会
法政大学文化連盟は4月16日、洞口朋子杉並区議(法大出身)を招いて新歓企画「戦争情勢と地方議会―反戦議員の訴え―」を開催した。洞口区議は日帝の中国侵略戦争が自治体・議会から始まっている現実を暴露し、これを止め社会を変える闘いに立とうと新入生に呼びかけた。洞口区議の訴えの要旨を紹介します。(編集局)
4月10日に日米首脳会談が行われました。日本政府は2014年からの10年間で、中国侵略戦争のための日米共同作戦体制を完成させようとしてきました。そしてそれを具体的に発動するための最後の「詰め」を日米会談で行ったのです。
この戦争は、ブルジョアジーの特権的利益を守り、帝国主義の世界支配を延命させるための戦争です。今が時代の転換点、歴史の分岐点です。日本での反戦闘争が決定的に重要です。
「戦後民主主義」の象徴である議会が、国家総力戦体制への転換の旗振り役になっていることの意味は重大です。議会には社会を変える力も、戦争を止める力もありません。社会に渦巻く怒りを「一票」に切り縮め、選挙が終わったら全部裏切ってはぐらかす。これが議会です。
23年4月の杉並区議選は、「杉並から戦争とめよう」をスローガンに闘いました。絶対反戦の怒りと結びついて組織する闘いを全力でやり抜き、再選をもぎり取りました。
22年3月、私は杉並区議会の「ロシア非難決議」に唯一反対しました。戦争が始まったら全会一致で自国政府に参戦を要求するという事態を、徹底的に問題にしたかったのです。今年1月には、イスラエルのジェノサイドを事実上擁護し、それを支える帝国主義を免罪する「ガザ停戦決議」が採択されました。
議会が戦争を止めたことは一度もありません。「戦争を止める」とは、戦争の元凶である帝国主義を倒すことです。社会を根底から変える革命で共産主義へ進む中にのみ展望があると示し、弾圧・妨害をはね返して闘う勢力こそが時代を変えることができます。
4・28沖縄デー闘争―5月沖縄現地闘争に立ち、「南西諸島を戦場にするな」の声を上げよう。8・6弾圧を粉砕し、戦争絶対阻止を実力で闘おう。闘う学生の登場は全人民の希望となります。全国大学で学生運動を爆発させよう。
世界戦争阻み21世紀革命へ
清水丈夫議長と学生が討論会
東京都文京区・駒込地域活動センターで4月14日、全学連主催の「革共同・清水丈夫議長と語る21世紀革命の展望」と題する企画が行われた。はじめに神野豊典全学連副委員長が基調を提起した。日米首脳会談を弾劾し、昨年のパレスチナ10・7蜂起を受け「闘う被抑圧民族と連帯し、帝国主義の侵略戦争を内乱へ」の総路線を掲げて世界革命に勝利しようと訴え、4・28渋谷反戦デモへの総結集を呼びかけた。
続いて矢嶋尋全学連副委員長と清水議長とのトークセッションが行われた。清水議長は小学校4年生の時に1947年2・1ゼネストで、「普通」の労働者が次々と本気でゼネストに立ち上がっていくのを見て、革命が日本でも起こせることを実感し、またその時に労働者階級への無限の信頼こそが重要だと自己史をふりかえった。
10・8羽田が転換点
そして57年東京大学入学後、最初は共産党のもとで活動するも次第に「ソ連・中国は社会主義じゃない」「(共産党の)平和擁護運動は反戦闘争を利用している」と思い、60年安保闘争に向かう過程で共産党を除名され共産主義者同盟(ブンド)に参加、59年に全学連書記長に就任し安保闘争の先頭に立ち、ブンドの解散後後革共同に加盟したと語った。
60年安保闘争を総括し、66年革共同3回大会を経て70年安保・沖縄闘争に向かう過程で、67年10・8羽田闘争が最大の転換点だった。「10・8羽田闘争はいくつもある闘争の一つではない。ベトナム戦争で人民の戦いによってアメリカが追い詰められ、沖縄からは爆撃機がベトナムに飛び立っている中で、佐藤栄作首相(当時)が南ベトナムに行こうとしていた。絶対に許しちゃいけない。『ベトナムで焼身自殺した僧の気持ちになって闘え』と訴えた」と清水議長は語り、ベトナムの人に届くような実力闘争をやると決断し10・8羽田闘争を闘いぬいたことを明らかにした。その闘いは日大・東大闘争や三里塚闘争、狭山闘争などにも強い影響を与えたことをはっきりさせた。
そして70年安保・沖縄闘争は、何より「沖縄奪還」を掲げ、沖縄と結びついて闘ったことが重要だったと語った。また動労千葉の国鉄分割・民営化反対の2波のストライキを頂点とした80年代の闘いは70年を超えるものであり、動労千葉青年部が反戦闘争の先頭に立って闘ったことが重要だったと語った。その闘いは関西生コン支部、港合同との3労組陣形や国際的団結を生み出し、反帝国主義・反スターリン主義の階級的労働運動として巨大な発展を勝ち取っていると明らかにした。
戦前革命は可能だ
質疑応答では現代革命の展望について問われ、清水議長は「まず今の戦争がどういう戦争か見なければいけない。アメリカは生き残るために中国侵略戦争・世界戦争に突き進んでいる。中国も一国社会主義が破綻し、国内の怒りをそらすために台湾などをめぐって戦争は不可避の情勢。しかし、さらにその先には世界大戦が待っている。過去の世界大戦は帝国主義の分裂によって引き起こされた。いま始まっているのはその前段階。これを阻止し世界革命に勝利するには、第2次世界大戦の総括であり、戦後革命から学ぶ必要がある。70年の闘いをも圧倒する内乱的激闘をつくりだし、第3次世界大戦を止めなければならない。戦前革命は難しいが、革共同が質・量ともにもっと飛躍すれば可能だ」と語り、多くの参加者が決意を新たにし企画は大成功した。
自分で行動する重要さ実感
首都圏学生・新入生 C
全学連との出会いは、受験前日の2・24ウクライナ反戦デモでした。初めてのデモでスクラムを組んで闘ったのですが、仲間たちと一緒に闘ったので心強かったです。
私は元々、授業を欠席して5月沖縄現地闘争に参加するかどうかを迷っていました。しかし4月9日、渋谷で大坂正明さんの奪還を訴える街宣に参加して、沖縄県民の方がビラを受け取りお話を聞いてくれて、誠実に対応してくださったことがうれしかったです。これをきっかけに沖縄現地闘争参加を決めました。
街宣の後は4・9日米戦争会談粉砕デモを闘い抜きました。デモの時に街を歩いている人が手を振って応援してくれたり、デモしている仲間たちと一緒に闘うことがすごく心に響きました。闘争を終えて、自分自身が立ち上がって行動することがいかに重要か改めて実感しました。
沖縄・辺野古で毎日人々が座り込みを行っている中、3日間の現地闘争をするのは私が最低限にできることです。
これからもバリバリ活動していきたいです。
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