福島で東北青年集会 村岡さんの雇い止め撤回へ
11月23日、福島市内で東北青年労働者交流集会を行い、東北各地から40人が集まりました。
まず、村岡靖昭さんが仙台市社会福祉協議会での5年雇い止め撤回闘争を熱く語りました。今年3月末、村岡さんら仙台市社協の労働者29人は、「5年以上働かせる財源がない」として雇い止めにされました。2013年の改悪労働契約法施行前には5年を超えて働く労働者もいた経緯を無視した、無期転換逃れの不当な雇い止めでした。村岡さんは、全国1500万の有期雇用労働者が5年で雇い止めにされる状況が毎年続くことを許さないために、裁判に立ったと報告しました。裁判勝利は村岡さん1人に限らず、全国の労働者に大きな影響を与えます。
村岡さんは「労働組合は本来、雇い止めや解雇と闘うものなのに、今では当たり前ではなくなっている」と指摘。そういう中、裁判を支援しているのは現場の労働者です。組合員との間で「私たちの闘いは、小船で大海に乗り出し、大きな渦に巻き込まれる感じ」「だが渦を起こしているのは私たちだよね」と議論になっているそうです。「仙台市社協の組合員は少ないが、団結すれば闘える」と胸を張る村岡さんの闘いを必ず勝利させたいと思いました。
次に、動労総連合・新潟の八代和幸さんが解雇撤回闘争について話しました。
「仕事の覚えが悪いのでやめてほしい」と、契約期間中にもかかわらず通告してきたJR新潟鉄道サービス(NTS)。八代さんは退職願の提出を拒否し、組合員通告と団交へ闘いました。会社は団交で解雇の具体的客観的事由を示せず、組合加入を理由とした不当解雇であることがはっきりしました。地方労働委員会へ不当労働行為を申し立てて闘い、現在、労働委員会の命令・決定待ちです。
八代さんは「NTSの半数以上は非正規職労働者だが、これを生み出したのはJRのコスト削減策です。私の闘いはJR体制との闘い。NTS労組は非正規職を組織しない。非正規職の労働者が声を上げるには、動労総連合しかない。国鉄闘争を軸に闘う労働運動をつくる主軸に、私たちはなっていると思います」と誇り高く訴えました。
続いて訪韓報告を、動労水戸支援共闘・事務局長の斎藤貴広さんが行いました。ビデオ上映やスライドを交え、子会社化、変形労働時間制、最低賃金法改悪などの攻撃や、韓国の労働者の闘いが分かりやすく解説されました。
集会の後半は、参加者からのフリートーク。職場や社会について思いのたけを発言しました。私は、労働者に服従を強いる職場朝礼への不満を発言しました。
3・11福島原発事故で活動を始めた、奨学金返済に追われる、ブラック企業を辞めても離職票がもらえないなどの話がありました。動労福島の橋本光一委員長から、競争・格差にさらされている青年とつながるための格闘が出されました。
東北各地の青年の発言を聞き、職場に対する悩みや怒り、不安を共有することができて、良かったです。(みやぎ連帯ユニオン・N)
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