星野さん直ちに釈放を 命と健康を絶対に守れ 弁護団が緊急意見書を送付
体重が5㌔減り常に寒気感じる
3月15日、和久田修弁護士が星野文昭さんと接見した際、星野さんは健康状態に関して次のように訴えた。
「去年の夏の熱中症以来の食欲低下で十分な栄養を摂取できていない。昨年10月23日に行った胃カメラ検査は異常なしだったが、3月4日のエコー検査は結果待ち状態だ。自分としてはがんを一番疑っている。食べても太らない。今の食事は飯が固い。今、必要な栄養がとれていないことによって体に悪影響が出るのではないか心配。常に寒気を感じている。5㌔体重が減って、胸のあたりの肉がすごく落ちているようだ。すぐに疲れる。今まで走っていた距離もすぐに疲れて走れない。刑務作業の後、部屋に戻ってすぐ休むことで何とか対応している」
星野さんは昨年夏の猛暑の中、突然体調が悪くなった。腹部の痛みが強く、なかなか治らないので気にしながら仕事をしていたら、急に視界がぼやけ、チカチカして血流が逆流するような状態がドンドン進んだ。工場担当に告げて横になった。その後医師の診察を受けたところ「胃ケイレン」と言われた。
その時55㌔あった体重が50㌔まで激減した。それがいまだに改善していない。食欲不振も続いている。
この重大事態に対し、弁護団は3月20日、緊急の意見書を徳島刑務所と四国地方更生保護委員会へ送った。参議院議員の糸数慶子さんは3月19日と22日に四国地方更生保護委員会・井坂巧委員長あてにファックスした。星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議は3月22日に申し入れ書を送付した。
星野さんの命と健康を絶対に守れ。更生保護委員会は直ちに仮釈放を決定し、適切で必要な検査、医療を継続的で自由に受けられるようにすべきだ。徳島刑務所は直ちに検査と必要な医療を全力で行え。
全国の救援会が請願行動に立つ
3月22日、四国地方更生保護委員会への請願行動が行われた。四国4県、広島、岡山、千葉、東京北部の救援会の仲間17人が参加した。
対応に出た更生保護委員会事務局の男性と女性は「文書を受け取るだけにしたい」と言った。請願団は、遠方からも来ているので是非話を聞いてほしいと要請し、「星野さんは健康を害しています。1日も早い仮釈放を決定してください」などと切実な思いを語った。持参した請願書を手渡した。
星野さんの解放を求める要望書は、3月15日に521人、23日に601人分を提出し、累計は1万8073人となった。
仮釈放をめぐる攻防は正念場に
星野さんの仮釈放をめぐる攻防は正念場に突入した。2月19日に続き、3月14日に更生保護委員会の委員の面接があった。星野さんは、「44年間の闘いで培った生き方、自己の人間性・思想の全てを出した」と言っている。
さらに、星野暁子さんは3月14日に国連人権理事会に「44年の投獄は残虐な刑罰だ」と怒りをこめて告発し、翌15日には弁護団と共に日本外国特派員協会で記者会見して訴えた。
3月19日、全国再審連絡会議は参議院議員会館で院内集会を行い、170人が結集した。元法務省保護局長の古畑恒雄弁護士が講演し、「無期刑の終身刑化はひどい現実。社会内処遇が主流になるべき」と明確に提起した。その日以降、国会議員が星野さんの解放を求める要請文を更生保護委員会へファックスしてくれている。
連続して行われている東京・杉並区内での絵画展も大盛況だ。杉並区議選闘争と一体になり、今、なんとしても星野さんの解放をかちとろう。
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