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新区域土砂投入阻止闘う 辺野古工事 基地ゲート前で座り込み

埋め立て工事強行に抗議のシュプレヒコール(3月25日 名護市辺野古)

圧倒的反対を示した県民投票1カ月後の3月25日、早朝からキャンプシュワブゲート前や辺野古の浜、そして海上で700人が新たな区域への土砂投入阻止を闘いました。
辺野古側の海は浅く、少しの土砂でも埋め立て可能ですが、大浦湾側はマヨネーズ状の軟弱地盤や活断層があるため工事は不可能です。しかし国は工期も予算も示さないまま、沖縄の闘いをつぶすために土砂投入を強行しました。沖縄の怒りは倍加しています。国はこの日の午後、海に待機させていた土砂運搬船から第2工区へ土砂を投入しましたが、ダンプカーによる基地ゲートを通過しての陸上からの土砂搬入は阻止されました。

午前中、キャンプシュワブのゲート前で座り込み。この闘いが午後からのトラックによる土砂搬入を阻止した

朝8時からのゲート前集会は、基地フェンス沿いに端が見えないほどずらりと座り込みの長い列。その前を通る路線バスの乗客は、窓越しに「あきらめない」とのメッセージボードを示し、サイパンで戦火の中を生き延びた90歳の女性もボードを手に立ち続けていました。集会では糸数慶子参議院議員が「若い人から若い人へ闘いが広がっている。明日の法務委員会で今日のことを話す」と発言した後、国会へ向かいました。ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「工事中でも、辺野古の浜では強襲揚陸艦の水陸両用車の訓練が行われアジアへ出ていく。今日は天気が悪いが抗議船9隻、カヌー44艘(そう)が海で頑張っている」と報告しました。
その後、海の見える第3ゲートへデモで移動し、眼前の海に大・中・小の船が何隻も見え、怒りが高まる中で集会。自衛隊配備に反対する宮古島や八重山からの県議は「海はつながっている。闘いもつながっている」と発言しました。
ゲート向かいの座り込みテントにデモで戻って集会。在米沖縄系2世の高校生が基地に英語で「抗議の人は反米ではなく戦争に反対している」と呼びかけ、安次富氏は「ジュゴンを殺したのは誰だ! 伊江島では演習の影響で牛が早産し、嘉手納では爆音で人間が死んでいる」と発言。
午後は辺野古の浜でカヌーを数十艘並べ、その周りで集会です。高齢の男性は「戦争体験者だから体はヨタヨタだがものは見える。絶対に許さない」と鋭く弾劾し、カヌー隊の女性の発言もあり、絶対あきらめない、阻止する、との気迫が満ちあふれた集会でした。
浜集会の前後に、私は参加者に星野文昭さんの仮釈放署名を依頼すると、多くの方が署名してくれました。「もう書いたよ」「署名は前にしたけどカンパをするよ」という人も多数いて感激しました。沖縄闘争で無実・獄中44年の星野さんの闘いは、国家の暴虐と真正面から闘う沖縄の労働者民衆の気概と一体となり国家を揺るがしています。
(沖縄万人の力で星野さんを取り戻す会・和田邦子)

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