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「AGCは旭支会23人を直接雇用せよ」 韓国で非正規労働者に勝利判決

チャホノ支会長を胴上げ(8月23日 大邱)

旭硝子(AGCファインテクノ韓国)が社内下請け会社GTSで働いていた非正規職労働者23人を直接雇用しなければならないという判決が出た。労組結成から1カ月の2015年6月30日、旭硝子は突如、GTSとの請負契約を解除し、GTS所属の非正規職労働者178人をメール1本で解雇したのだ。以来4年、138人いた組合員は23人となったが、旭支会は団結し不屈に闘いぬいてきた。
裁判は8月23日午後1時55分開廷、韓国の大邱(テグ)地方法院金泉(キムチョン)支院第1民事部(部長判事パクチボン)は、旭硝子が直接雇用当事者であり、旭支会が提起した勤労者地位確認訴訟で原告勝訴の判決を言い渡した。裁判所は「被告(旭硝子)は、原告に雇用の意思表示をせよ」と命令した。
その間、5分ほど。旭支会をはじめ集まった労働者は歓喜の声を上げた。午後2時過ぎ、旭支会は民主労総、金属労組、公共運輸労組などと共に裁判所前で記者会見を行った。KBSやMBC、ニュース民などのテレビカメラが取材する中、冒頭、民主労総クミ支部が「資本の横暴に対し、旭支会の労働者が闘った成果だ」とその意義を強調し、旭硝子に対して判決を受け入れ、労働者を直接雇用するよう訴えた。

喜びあふれる組合員たち(8月23日 大邱)

弁護士は、「これまでまともな証拠も写真もない中で、様々な試練があったが、刑事裁判での再捜査、起訴を経て多くの証拠をつかんだ。今日敗訴した場合どうするかということは考えなかった。同志たちと共に、他の弁護士と共に、非正規職労働者と共に、この勝利判決を共有し感謝する。この判決で、すべての社内下請け労働者はすべて不法派遣であるということが示された」と喜びを語った。
旭支会のチャホノ支会長は、「判決は当然の結果だ。先日、キム&チャン(労働争議つぶしの悪徳弁護士事務所)を前面に押し立て、旭支会解雇者に5200万ウオンの損害賠償請求を行ったが、われわれ解雇者23人は、今日の勝利判決を土台に、旭硝子だけではなくクミ工場で働くすべての労働者と共に闘う」と決意を明らかにした。
「旭硝子は元請け使用者として確認された! 即刻正規職として雇用しろ!」と題する記者会見文が発表された。それは「旭硝子が判決を履行しないなら、より大きな社会的非難を受けるだろう」とし、「企業は正規職として雇用しなければならない労働者たちを不法派遣で雇用し、数千億ウオンのカネをもうけても処罰を受けない。労働部、検察、裁判所が不法派遣を厳重に処罰するようにすることは、結局われわれの闘いだ。不法派遣がなくなるその日まで力強く闘おう」と宣言している。
9 月2日から第5次日本遠征
すでに今年2月15日には、検察がAGCファインテクノ韓国を不法派遣で起訴し、元社長を被告とする刑事裁判が始まっている。AGCこそ雇用主であると認めた8・23勝利判決をもって、旭支会はAGC本社との交渉を求め、9月2日から7日、第5次日本遠征闘争にやってくる。
戦犯企業=AGCに解雇の責任を取らせなければならない。改憲・戦争を狙う安倍政権が排外主義をあおり、韓国敵視政策を強める今だからこそ、日韓労働者の国際連帯で闘おう。旭支会と共にAGC本社に迫り、解雇撤回・正規職としての復職を実現しよう!

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