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1日350万人が利用するロンドン地下鉄全線で48時間スト

 イギリスのロンドン地下鉄で6月9日夜7時から6月11日夜7時まで48時間のストが闘いぬかれた。このストには、英RMT(鉄道・海運・運輸労組)の運転士をはじめとする所属1万人の労働者が参加した。これは、4月と5月の2回の24時間ストを引き継ぐものだが規模がまったく違う。「チューブ」の名で知られるロンドン地下鉄は、1日350万もの人々がこれを利用する。そのほとんどが止まったのである。(写真はピケットに立つ青年労働者)


 スト権投票では、1万人が票決権を持ち、2810人がストに賛成し、反対は488人にとどまり、スト権が圧倒的に確立された。第1の闘争目標は、解雇されたカール・キャンベル運転士ら2人の復職要求と運転保安闘争だ。第2の闘争目標は、5パーセントの賃金アップと強制的な「余剰人員」解雇の撤回だ。ASLEF(鉄道運転士機関士組合)、TSSA(英運輸事務職組合)も多くがスト破りを拒否してともに闘った。
 あるRMT労働者は機関紙で、「私は、2日間にわたってロンドン全市でピケットラインに立ったあなたがたと、一緒に立ち上がったことを誇りに感じた。われわれの要求は明確であり、簡潔であり、正しいものだ」と語った。また多くの労働者からストへの賛辞が送られてきている。このイギリスRMT地下鉄労働者の闘いは、EU全体の新自由主義政策と鉄道民営化政策に反対する闘いの先端をなしており、意義は大きい。(YTK)

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