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三里塚現地デモと団結いも煮会が大成功―住民とともに12・24公聴会弾劾闘争へ

快晴のもと反対同盟を先頭に市東さんの南台農地からデモに出発(12月14日)

12月14日、三里塚芝山連合空港反対同盟の主催する現地闘争&団結いも煮会が行われた。快晴のもと、成田空港周辺の地元住民をはじめ、労働者・農民・学生・市民180人が参加し、天神峰・市東孝雄さんの農地を守り、空港機能強化=第3滑走路建設を阻止する誓いを交わした。
午後1時、空港敷地を食い破って存在する南台農地に集合。市東さんはここで日々、完全無農薬の有機野菜を育てている。轟音を立てて走行するジェット機を目の前に、太郎良陽一さんの司会でデモ出発前の打ち合わせを行った。
最初に伊藤信晴さんが、空港機能強化の「公聴会」を周辺住民とともに徹底弾劾する12・24闘争を提起した。
続いて東峰の萩原富夫さんがマイクを握った。6月樫の木まつり、10月全国集会が悪天候で中止となり、今年の締めくくりとして本日から12・24公聴会弾劾を全力で闘うことを明らかにした。そして、目の前の畑の作物の出来ばえを語り、「こんな素晴らしい畑をNAAが取ろうとすることを許さない。三里塚は、沖縄をはじめ全国の闘う人々と手を携えて、国策に立ち向かう一本の大きな柱となる」と決意を表した。
意気高くシュプレヒコールを上げて反対同盟を先頭にデモに出発。宣伝カーからは、婦人行動隊の木内敦子さんがデモコールを一帯に響かせた。このルートは団結街道の封鎖・廃道によって、市東さんが畑までの日々の往復を強いられている遠回りの道だ。機動隊による規制をはねのけ、参加者は市東さん宅南の開拓組合道路までのデモを貫徹した。

樫の木のもとで大盛況のいも煮会。(市東さんの天神峰農地の作業場前)

現闘の同志たちの手で、市東さんの天神峰農地の作業場前がいも煮会の会場として準備が整えられていた。三里塚の野菜をふんだんに用いたいも煮、焼きそばなどが次々と参加者にふるまわれ、会場はたちまち熱気に満ちた交流の場となった。「おいしい」の声があちこちから上がる。
木内さんの司会で、集会が始まった。最初に萩原さんが公聴会に対する反対同盟の「弾劾声明」を読み上げ、機能強化策の白紙撤回を訴えた。また、辺野古新基地建設攻撃と日々対決する「市東さんの農地を守る沖縄の会」のメッセージが紹介された。
連帯のあいさつの最初に動労千葉の関道利委員長が立ち、三里塚と連帯して、「運転士」の職名を廃止する攻撃を打ち砕く決意を表した。さらに、市東さんの農地取り上げに反対する会、全国農民会議、群馬・市東さんの農地を守る会、星野さんを取り戻そう!全国再審連絡会議の発言が続いた。全国農民会議の小川浩共同代表は、日本農家が直面する危機の深刻さを説明し、「市東さんの農地を守り、安倍政権を打倒する闘いを作り出そう」と熱烈に訴えた。

律動チームの切れのいい躍動に手拍子と声援が飛ぶ

司会を婦人行動隊の宮本麻子さんに交代し、成田空港周辺地域から闘いに立ち上がった地元住民、羽田空港の新飛行ルート運用に反対する東京のなんぶユニオンの発言などが続いた。
歌のコーナーでは、目の前の天神峰農地の一角に立つ「星の木」のもとに分骨された星野文昭さんに思いを馳せながら、「ソリダリティ」などの曲を歌った。続いて、全学連を中心につくられた律動チームが、音楽に乗せて切れのいい踊りを披露し、手拍子と喝采を浴びた。

動労水戸の木村郁夫書記長は、常磐線全線開通に向けた福島第一原発直近の富岡―浪江間の試運転が18日から行われることを弾劾し、さらに、三里塚野戦病院、東海第二原発再稼動と闘う地元の住民の発言が続いた。連帯発言の最後に、律動の前面に立った全学連前委員長の斎藤郁真さんが、「政治も文化活動も労働者・学生のもとに取り戻し、運動を発展させる。全学連は市東さんの強制執行を実力で阻止する大隊列をつくる」と鮮明な決意を表明した。

いも煮会の締めに「反対同盟の歌」を熱唱。「誇りも高き農地死守」の歌詞が参加者全員の胸を熱くした。

場の雰囲気が最高潮に達する中で、市東さんが「闘いの正義性を貫き、権力につぶされず53年も闘いを続けてきたのはみなさんの力のおかげ。共に完全勝利まで闘います」と感動的な決意を述べた。
最後に反対同盟の歌を全員で熱唱し、伊藤さんのリードで団結ガンバローを三唱。大成功のいも煮会を締めくくった。(TN)

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