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香港で国慶節式典をデモで直撃―活動家12人の逮捕に抗議

「子どもを返せ!」。連絡事務所前で活動家12人の逮捕に抗議する家族ら(9月30日)

中国の国慶節(中華人民共和国の建国記念日)である10月1日、香港でデモが闘われた。中国・香港政府による数々の弾圧を許さず、「国家安全維持法」の廃棄と普通選挙実施などの「五大要求」貫徹を訴えるものだ。警察はデモを事前に不許可とし、市街地に6千人の武装警官を配置して厳戒態勢で封じ込めようとしたが、各地で労働者・学生が決起。86人逮捕などの弾圧をものともせず、終日徹底的に闘い抜いた。
この日午前8時からの国旗掲揚式典と国慶節祝賀バーティ―を弾劾し、社会民主連線は7時からデモを決行して式典を直撃した。
続けて、六四天安門事件の真相と責任を追及する支連会(香港市民支援愛国民主運動連合会)と社会民主連線の合同デモが行われた。参加者らは「国慶などない 国辱があるだけだ」と訴えて六四天安門事件を弾劾した。さらに、台湾に亡命しようとして中国政府に不当拘束・逮捕され、今後起訴されて中国で裁判が行われようとしている活動家12人の釈放を訴えた。
なお、中国政府は前日の9月30日に活動家12人の逮捕を正式に発表。逮捕者の家族と支援は同日直ちに、香港での中国政府の出先機関である「駐香港特別行政区連絡事務所」に釈放を求める抗議行動を行った。
この10月1日は中秋節でもあり、インターネットでは「月夕行動」(中秋節行動)が呼びかけられた。午後、厳戒態勢と対決して各地でゲリラ的に抗議行動が始まった。闘いのなかでつくられた「香港に栄光あれ」を演奏したり、「五大要求貫徹」のサインを示して歩いたり、「子どもを守れ 良知を貫こう!」「12人の釈放を!」と書かれた「リンゴ日報」(今年8月に創業者が香港警察に逮捕されるなど弾圧を受けている)を掲げたりして、労働者民衆は不屈に夜まで闘い抜いた。

「人権なくして国慶などない」と訴えるデモ隊(10月1日)

違法集合などで容疑で86人が逮捕され、コロナを口実とした「5人以上集合禁止」令で20人が罰金処分となったが、それらの弾圧をものともせず決起した。
この日の闘いは中国政府の威信をかけた国慶節の式典に打撃を与え、香港の闘いが永続的・発展的に行われていることを全世界に示した。

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