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10・15反原発官邸前行動/避難者の青年が思いを語る

 「原発いらない金曜行動」が10月15日午後6時30分から首相官邸前で開催された。5回目の今回は200人が参加。まず、官邸に向け「原発いらない! 核はいらない!」「東海第二廃炉! 福島事故は終わってない!」とコールを行った。
大きな声を発して高揚感がみなぎる中、呼びかけ人で作家の落合恵子さんがマイクを握った。落合さんは10月4日に就任した岸田文雄首相の言動を批判したのち、10月7日夜に首都圏を襲った最大震度5強の地震について語り、「私たちはやはり地震列島の上に生きている。東海第二はどうなるの、日本中の原発はどうなるのと、心に浮かびました。この時代に沈黙しないことを心に刻もう」と原発に反対し続けることを訴えた。
ショートコールを挟んで、呼びかけ人でたんぽぽ舎共同代表の柳田真さんが「2日前、自民党の甘利幹事長が『小型原発をどんどん建てよう』と発言しました。小型原発といっても、放射性廃棄物を生み出すなど原発そのものです。ごまかされず、小型原発推進に反対しましょう」と強調した。
政府の原発政策への怒りがいっそう増すなか、闘いの報告、メッセージ紹介、音楽と続いた。止めよう東海第二原発首都圏連絡会の仲間は9月11日に行った一斉行動について報告し、東海第二原発の再稼働を止めるために頑張ろうと訴えた。栃木県日光市と島根県で原発反対運動を続ける仲間たちからの、闘いはこれからだと訴える熱いメッセージ。反原発ソングを歌うグループの人たちが歌声を響かせた。
後半は福島と避難者からの発言が続いた。福島市から駆け付けた女性が「9・11一斉行動に私たちも福島から参加しました。本当に勇気が出る行動でした」と述べ、「オスプレイが空を飛ぶのはいやです。海に汚染水を流すのもいやです。この1年半で、汚染水海洋放出反対の声を盛り上げていきましょう。その中心になるのが官邸前行動だと思っています。20万人の決起をまたここに作っていきましょう」と呼びかけた。
さらに2人の避難者がスピーチを行った。初参加でシンガーソングライターの女性は「原発は絶対にやってはいけない」と語り、すばらしい歌声を披露。別の男性は東電刑事裁判の東京高裁・控訴審での逆転勝利を実現しようと力を込めた。
参加者への「突撃インタビュー」では、10年前から避難している10代の青年が思いを語った。「国は僕たちを棄民している。僕は学校での避難者いじめの被害者です。国はそれを払拭(ふっしょく)するためとして『放射線副読本』を作りました。しかし、僕たちは放射能汚染があるから避難しているのに、汚染はもう無くなったように書かれています。これではいじめがさらに広がってしまいます。僕はそれを役人に訴えましたが、意見を聞いてくれませんでした。国や東電は僕たちに向き合い、誠実な対応をして欲しい」。参加者は気持ちを一つにし、共に闘う決意を新たにした。
11月は、いつもの第3金曜日ではなく第4金曜日の26日となる。午後6時30分、首相官邸前に集まろう。(H)

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