東海第二反対の一斉行動 汚染水の海洋投棄を許すな
12月11日、「東海第二原発いらない!首都圏ネットワーク」が呼びかけた東海第二原発の再稼働阻止を訴える一斉行動が9月に引き続いて全国で闘われた。
今年3月18日に水戸地裁で東海第二原発の運転差し止めの画期的判決が出たが、来年には東京高裁で控訴審闘争が始まろうとしている。日本原電は1978年の運転開始から43年にもなる老朽原発に対し、来年の秋には核燃料を原子炉に入れて試運転を開始しようとしている。だが東京から100㌔メートルしか離れていない東海第二原発で事故が起きれば、首都圏は壊滅する。この日の闘いは、この東海第二原発再稼働阻止の大きなうねりを巻き起こそうとしたものだ。
2011年の福島第一原発事故から10年以上が経つが、県の発表だけでもいまだ約3万5千人もの避難者が苦闘を強いられている。にもかかわらず東海第二原発を再稼働させようとするのは、福島原発事故を終わったことにしようとする福島圧殺の暴挙だ。
日帝と東京電力は漁民の反対を押し切って福島第一原発の汚染水海洋投棄を強行しようとしている。こんな暴挙を許せば福島の海は再び漁業ができない汚染された海になる。この日の闘いは来年の3・11に向けて汚染水海洋投棄阻止をも訴えて闘われた。
全国で50カ所を超える街頭宣伝
NAZEN杉並は一斉行動の呼びかけに応え、JR阿佐ケ谷駅南口で正午から1時間、15人で署名41筆を集めた。マイクを持って「東海第二原発再稼働をするな、汚染水海洋投棄反対! 福島原発事故は終わっていない」と熱烈に訴えた。あちこちで話し込む姿が見られるなど前回と比べても大きな反響だった。
汚染水に怒りが渦巻く福島現地ではNAZENふくしまがJR福島駅東口で正午から1時間半、活気ある街宣活動を行った。15人が参加し署名46筆を集めた。
NAZENナガサキは前日から保養の写真展を開催し、会場のギャラリーで再稼働阻止の署名を集めた。
NAZENにいがたは、JR新潟駅万代口で午後1時30分から1時間、東京電力・柏崎刈羽原発の「設置許可取り消し」を求める署名活動を行った。
三多摩労組交流センターは立川駅南口で、原発いらない!新橋アクションとNAZEN品川は大井町阪急前で、NAZENいけぶくろはJR池袋駅西口で、NAZEN江戸川はJR亀戸駅前で、三里塚反対同盟は京成成田駅前で、原発なくせ!千葉アクションはJR千葉駅前でそれぞれ街宣活動を行った。東海第二の工事を下請けで10年ほど前に携わったという人が署名をし、「あれは古い原発だ」という告発もあった。
3・11福島行動への確かな手応え
一斉行動は全国50カ所以上で取り組まれた。労働者人民を切り捨て改憲・戦争策動にのめり込む日帝・岸田政権の本質があらわになっている。
東海第二原発反対の訴えが広がり、汚染水海洋投棄反対が中心テーマの来年3・11福島行動への手応えを感じることができた一斉行動だった。
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