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4・28沖縄デーに各地で反戦決起(防衛省、沖縄、横田、泉佐野、京都、岩国、福岡)

4・28沖縄デー(1952年のサンフランシスコ講和条約発効で沖縄が日本から切り離され米軍の統治下に置かれた日)に際し、各地で「米日の中国侵略戦争阻止、沖縄を戦場にするな」と、反戦闘争が力強く闘われました。各地の闘いを報告します。

●市谷(東京)
4月28日、改憲・戦争阻止!大行進の主催で、東京・市谷の防衛省へのデモと抗議行動が行われました。

法政大学から防衛省に向かってデモ(4月28日)

デモは法政大学の門前から出発。学生の注目が集まるなか、全学連の仲間が「南西諸島をミサイル基地にするな!」「日米安保を粉砕するぞ!」とコールをリードしました。防衛省前では「ミャンマー人民の虐殺に加担するな!」「ウクライナに武器を送るな!」のコールに力がこもりました。
デモ後は仕事を終えた労働者も防衛省前に駆けつけ、申し入れと抗議行動を行いました。改憲・戦争阻止!大行進の申入書はウクライナ戦争に乗じて改憲と大軍拡、核武装を狙う岸田政権を弾劾し、「沖縄を最前線基地にし、日本全土を出撃拠点かつ戦場にたたきこみ、何よりも台湾・中国を再びの惨禍にたたきこむような、米日政府による中国侵略戦争を絶対に阻止する」と宣言。辺野古新基地建設の即時中止、南西諸島へのミサイル部隊配備計画撤回、ミャンマー国軍への支援・教育訓練中止を強く求めました。

防衛省前で抗議行動

防衛省前で抗議行動(4月28日)

この行動には在日ビルマ市民労働組合のメンバーも複数参加。発言に立ったミンスイ代表は「日本であろうがアメリカやロシアであろうが、戦争はいらない。戦争への支援を止めてほしい」と切り出し、今年度も防衛大学や航空自衛隊幹部候補生学校がミャンマー国軍から4人の幹部・士官候補生を受け入れたことを弾劾しました。東京労組交流センターの山口弘宣代表は「労働者は絶対に戦争に協力しない」と述べ、5・1反戦メーデーへの参加を呼びかけました。労働者兵士行動委員会は自衛隊員と防衛省の職員に対して「自衛隊員は侵略の銃をとるな」「反戦闘争弾圧のための治安出動を拒否せよ」と訴えました。最後に全学連が「今、全世界で労働者が自国政府の参戦に反対し、武器輸送阻止の闘いに立ち上がっている。これに応える運動をつくりだそう」と呼びかけました。5・1メーデーから5・15沖縄闘争-日米首脳会談・クアッド首脳会合粉砕!5・22大デモへ、首都東京を揺るがす反戦闘争の突破口が開かれました。

●沖縄
 4月28日、改憲・戦争阻止! 大行進 沖縄と沖縄大学学生自治会の共催で4・28沖縄デー行動として県庁前スタンディングとデモを行いました。サンフランシスコ講和条約の締結により、沖縄が米軍の統治下におかれた日である4月28日の「屈辱の日」に戦争反対と全基地撤去を訴えました。
大行進沖縄と沖大学生自治会は、昨年から「中国侵略戦争阻止! 沖縄を戦場にするな!」と訴えて闘い、今年の4・28沖縄デーを「復帰」50周年記念式典粉砕の5月沖縄闘争に向けた重要な闘いと位置づけ、打ち抜きました。
午後5時からスタンディングを開始すると右翼の街宣カーが妨害に来ました。沖縄の不屈の怒りに恐怖し、悲鳴をあげる岸田政権を体現するように、右翼はスピーカーを使って大音量で絶叫していました。しかし、スタンディングに飛び入りで参加する人や街頭から右翼に抗議する人も現れる中で、右翼を蹴散らすことができました。
街宣では、沖大学生自治会の赤嶺委員長を筆頭に次々と労働者や地域の仲間がマイクをもって訴えました。赤嶺委員長は「ウクライナ戦争の現実と沖縄は一体であり、中国侵略戦争が狙われる中でウクライナも超えるような惨禍が沖縄で起ころうとしている。沖縄から反戦・反基地の声を上げよう」と訴え、郵政労働者の仲間は「イタリアでも労働者が武器を運ばないとストライキしている。沖縄の基地労働者もゼネストで戦争止めた。今こそ労働者として反戦で立ち上がろう」と訴えました。
スタンディング中には、飛び入り参加だけでなく、右翼に抗議する人や一緒にビラをまいてくれる人も現れました。
スタンディング後には、国際通りデモを行いました。沿道ではデモコールに合わせて拳を上げてくれる人が何人もおり、沖縄の怒りの大きさを実感しました。5月沖縄闘争を呼びかける300枚のビラもデモが終わる頃にはなくなっていました。4・28沖縄デー闘争の成功から5月沖縄闘争への青年・学生の巨大な決起に向けて、沖縄現地でも闘っていきます。(沖縄大学学生自治会・A)

●横田(東京)
4月29日、改憲・戦争阻止!大行進三多摩実行委員会の主催で米軍横田基地に対するデモを闘いました。この横田基地デモは、2018年4月5日、横田基地にCV22オスプレイ5機が飛来・配備され、それへの反撃として開始してから4年、今回で7回を数えました。
この4年間で情勢は激変しています。コロナの世界的拡大、ウクライナ戦争は核戦争、世界戦争への転化しようとしています。その中で、実際に横田基地から自衛隊装備品がウクライナに送られ、今回はまさに戦時下でのデモとなりました。
集会前から降り始めた大雨の中、東京各地区から70人を超える人たちがデモに参加しました。ネットで見て自作のボードをもって23区内から初参加した方は「横田基地に来るのは初めてだったけど、都内にこんな基地があるのか!」と驚きと怒りを語ってくれました。
雨で沿道に人通りは少なかったですが、それでも注目はひしひしと感じることができました。沿道ビラには若い人も思いのほか受け取ってくれて「戦時下デモ」は成功したと思います。
デモの前に、立川市内で開催された連合三多摩メーデーに結集する労働者に向かって立川駅頭で街宣を行ったのですが、3人1時間の展開でビラが100枚以上まけ、国鉄署名が11筆集まりました。もっともっと労働者、労働組合に反戦闘争を訴えていく必要があります。
デモを前にした集会では、大行進三多摩からの主催者あいさつ、横田・基地被害をなくす会の福本道夫さん、地域の合同労組の仲間、三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さん、全学連の学生からの連帯あいさつをうけ、不当処分から職場復帰したばかりの大行進三多摩の仲間のメッセージも紹介されました。
誰からもウクライナ戦争への危機感、怒りが突き出されました。この闘いから、5・1メーデー、5・15沖縄現地闘争、5・22バイデン来日=戦争会談阻止闘争へ突き進もう。(改憲・戦争阻止!大行進三多摩実行委員会・らて)

●泉佐野(大阪)
 4月29日、大阪府泉佐野市篭池公園で突発的な激しい風雨の中、4・28沖縄反戦デー集会とデモを闘いぬきました。主催は関西合同労組、泉州住民の会、関西労組交流センターの3者で、集会の基調は中川いくこさんが行いました。「ウクライナ支援を口実に岸田政権は自衛隊の戦争参加に踏み込み、同時に、対中国侵略戦争を準備し、再び沖縄を戦場にしようとしている。絶対に許されない。今こそ、戦争反対の声を高らかに挙げ、行動で戦争をとめよう。千代松市長の全国で初の市役所窓口の独立行政法人化攻撃に、4・25市役所に独法化反対の抗議デモを叩きつけた。独法化攻撃の狙いは労働組合を潰し、国家の戦争政策を推進する行政・機構に転換することです。独法化阻止は日帝の戦争政策を打ち破る闘いです。5・15沖縄闘争に勝利しよう。同時に泉佐野市議選に絶対に勝利し、日米会談・クワッド粉砕!5・22全国総決起闘争に攻め上ろう」と鮮明な提起が行われました。私たちの闘うべき相手は自国政府、岸田政権だ。この階級的立場を全人民に押し広げ、労働運動・学生運動を力強くよみがえらせよう。

続いて、関西生コン支部書記次長の武谷新吾さん、改憲・戦争阻止!大行進関西の冨山小太郎さん、関西合同労組の発言者、最後に京都で4・28河原町デモ行進を闘い、結集した全学連が発言しました。全発言者が「復帰」50年の5・15沖縄闘争を、世界戦争・核戦争阻止をかけた歴史的決戦として全力で闘い、沖縄闘争と一体の闘いとして5・15投票日の市議選に絶対勝利しようと訴えました。最後に、関西合同労組委員長の黒瀬博匡さんが集会のまとめと行動提起、団結ガンバロウで締めました。

岸田政権による自衛隊のウクライナ戦争への参加反対、関西空港を戦争に使わせない、中川いくこと共に戦争をとめよう!そして窓口の独立化反対を訴え、呼びかけるデモに出発。デモ隊は公園を出て南海泉佐野駅まで勢いよく、コールを響かせました。いざ、泉佐野市議選必勝へ。(関西合同労組泉州支部・泉三郎)

●京都

京都市内で4月28日、沖縄デー全国統一行動として、全学連と改憲・戦争阻止!大行進京滋が呼びかける反戦デモが行われました。昨年11月に大行進京滋が結成されて以来、2月14日、3月20日の反戦デモに続き、三度目となるデモです。
当日は、三条の鴨川河川敷に40人近い参加者が集まりました。顔ぶれも、京都の労働組合の仲間と、京大で闘う全学連の学生に、新歓・処分反対運動で出会った新入生や留学生、さらにはこの間の反戦デモで知り合った市民など非常に多彩です。
最初に、全学連の仲間が基調提起に立ち、元陸上幕僚長が反戦デモを「グレーゾーン事態」として挙げたことに触れ、戦争を止める力は労働者・学生にこそあるとして、今回のデモと5・15沖縄闘争・5・22クアッド粉砕行動への総決起が呼びかけられました。さらに、京滋労組交流センターの仲間や、京大で無期停学処分を受けながらも不屈に闘う安田君が、職場、街頭、キャンパスから今こそ戦争反対の声を上げようと訴え、多くの市民や観光客が足を止めて聞き入っていました。
最後に、全学連の作部君が熱烈なアピールを行い、集まった仲間は思いを一つにしてデモに出発しました。今回もサウンドデモに挑戦し、電飾を施したサウンドカーを先頭に夜の繁華街を行進しました。通行する高校生や市民が何人も飛び入りでデモに参加するなど、これまでとは桁違いの反響に主催者も驚きを隠せませんでした。京都府警は1月に警備第二課(公安警察)の公金横領が発覚しその権威を失墜させて以降、虚勢を張って爆音と怒声でデモを妨害していましたが、この日は荒々しい若者のエネルギーの前にたじろき、完全に鳴りを潜めていました。沿道からの圧倒的注目のなか、デモは意気高く打ち抜かれ、参加者は5・15沖縄闘争に向けて団結を強く固めました。
ウクライナでの戦争が始まって以降、京都の労働者・学生・市民の政治意識の高まりは、現場でも街頭でもひしひしと伝わってきます。人民が戦争絶対反対で闘う方針を求めているいま、「ウクライナ戦争反対」とともに、「世界戦争・中国侵略戦争阻止」「岸田を打倒しよう」と、青年・学生を先頭に訴える私たちの存在は決定的です。各地の反戦デモから5・15沖縄、5・22首都大デモへと大衆を組織し、中国侵略戦争阻止・日帝岸田打倒へと突き進んでいきましょう!(マル学同中核派・京都大学支部)

●岩国(山口)
4月29日、山口県岩国市において、琉球新報記者・新垣毅(あらかき つよし)さんを招き「ウクライナ侵略許すな! 核戦争を阻止しよう!沖縄・岩国―日本全土への中距離核ミサイル配備に反対4.29岩国集会」を開催しました。集会には岩国・広島のみならず、岡山・愛媛・徳島など中四国から70人が参加し、その後元気よく岩国市内をデモ行進しました。新垣さんは、米国による中距離弾道ミサイル(INF)の日本配備計画や、宮古島や石垣島、うるま市などで進む自衛隊のミサイル部隊配備など機能強化を明らかにし、「コロナの検疫さえできない日本政府が米軍の核の査察などできるのか!?」と力説しました。さらに沖縄はすでに「平時の負担も有事の時の危険性も飛躍的に増大している」と指摘。「台湾有事」「尖閣有事」をあおりながら、住民避難計画もなしに「核共有」を言う自民党政治家への怒りを表明しました。
さらに沖縄は「軍事の拠点、国防の道具ではなく、世界の対話と交流の場になりたい」といい、自分たちの運命は自分たちで決めるという沖縄の自己決定権の重要さを訴え、「広島、長崎の反核運動、さらに岩国、横須賀などと沖縄が連携することが大事」と述べました。

その後の質疑応答は講師への質問が相次ぎ、まったく時間が足りませんでした。そんな中、岡山・愛媛の自治体労働者が、自治体労働者こそ改憲・戦争・基地・原発に反対し、沖縄の反戦反基地の闘いに連帯したいという思いを表明したことは、非常に決定的でした。

閉会後は、連休初日の岩国市中心部を約50人で反戦デモ。元気なデモに、すれ違う人々は釘付けに。「米軍関係者かな?」と思われる外国人の方も沿道から手を振ってくれました。極東最大の米軍基地の街・岩国で「市民と兵士の命を守れ」の声をあげ、岩国から5・15沖縄―8・6広島闘争を切り開く、決定的な一日となりました。(8・6ヒロシマ大行動実行委員会・A)

●福岡
 4月29日、福岡市内で「沖縄を戦場にさせない、改憲・中国侵略戦争阻止!4・29沖縄デー集会」が開催されました。主催者からのあいさつに続いて、沖縄現地で闘う全学連中執の学生からの講演が行われました。講演では「ウクライナ戦争の最中でもアメリカは最大の敵国として中国を位置付け、中国侵略戦争に向けたEABO(遠征前方基地作戦)計画が具体化し、日米共同軍事演習が激化しています」「辺野古新基地は核兵器の貯蔵可能な基地としても位置付けられています。」「沖縄では米軍車両の色を見れば、アメリカがどこで戦争を構えているか分かると言われているが、今は中東仕様のデザート(砂漠)カラーからアジアを意識した森林の緑色に塗り替えられています」と、ウクライナ戦争と一体で米日帝国主義の中国侵略戦争が構えられ、沖縄が最大の焦点になっている緊迫した情勢が提起されました。さらに、「沖縄出身の赤嶺さんが委員長に就任し、全学連は全力で沖縄闘争を闘う構えです。自分もそれを支えるために沖縄で闘っています。学生集会に車で突っ込むなど自治会弾圧に勤しんできた〇〇が沖縄大学の学長になりましたが、大学のリベラルな仮面が無くなる一方で学生は自治会を支持し、共に立ちあがる事態が日々拡大しています。青年労働者も新たに労働組合を結成し、青年・学生が闘いの先頭に立って、この間の沖縄闘争が前進してきました」「辺野古では焦点となっている『設計変更』後の工事が、国と県の攻防の決着前から前倒しで開始され、キャンプシュワブ正面ゲート前以外のゲートでも工事を阻止するための闘いが拡大しています。20数年かけて数パーセントしか完成しない辺野古。当初生まれてもいなかった自分が今や阻止行動に連日立ちあがっています。絶対に完成することはない。一方で日々工事は進められ、毎日景色が変わることに激しい怒りを覚えます。辺野古現地からも『仲間たちは次いつ来るんだ?』と期待されています。全国で沖縄闘争を闘う仲間がいるんだと示したい。5・15沖縄闘争に結集し、共に闘いましょう」と白熱する沖縄現地の闘いと5・15闘争への総結集を熱烈に訴えました。
講演を受けての質疑応答も活発に行われ、辺野古現地攻防、学生決起の契機、天皇制粉砕の闘いの意義、ウクライナ戦争の下での沖縄情勢など熱烈に討論されました。最後に集会実行委員会がまとめを提起し、「5・15沖縄闘争―5・22日米首脳会談粉砕闘争を総力で闘おう!青年・学生を先頭に沖縄で立ちあがる人々と連帯し、改憲・中国侵略戦争阻止!核戦争阻止の今夏8・6ヒロシマ‐8・9ナガサキを全力で闘いとろう」と呼びかけました。
 集会後、天神警固公園から福岡市内の繁華街である天神界隈を一周するデモ行進を行いました。猛烈な風雨の中のデモでしたが、長崎被爆者の女性を先頭に「安保粉砕・米軍基地撤去!」「核戦争を阻止しよう!」「天皇制を粉砕しよう!」と声を挙げ、元気にデモを貫徹。沿道では中高生たちが拳を振り上げて声援をおくるなど、大きな共感と支持を得ました。4・29沖縄デー集会の成功を出発点に、5・15-5・22闘争の歴史的爆発へ、共に闘いましょう!(改憲・戦争阻止!大行進九州事務局)

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