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青年・学生先頭に5・13~15沖縄闘争 /「復帰」51年 、再びの戦場化を許さない

5月13日、那覇市の国際通りをデモ。「南西諸島を戦場にするな」「辺野古新基地建設阻止」「G7広島サミット粉砕」と訴え、多くの労働者と結合した

5月13〜15日、沖縄本土「復帰」51年目の5・15沖縄闘争が闘われた。南西諸島へのミサイル配備と辺野古新基地建設が急ピッチで進められ、何よりもG7広島サミットでウクライナ戦争の激化と中国侵略戦争への突入が狙われる中で、改憲・戦争阻止!大行進や全学連、動労千葉など闘う労働組合や学生・青年が全国から結集し、弾圧を打ち破りG7広島サミット粉砕闘争に総決起することを誓い合う場となった。
1日目の13日は、那覇市で、改憲・戦争阻止!大行進沖縄と国鉄闘争全国運動・沖縄が呼びかけて国際通りデモを闘い、右翼の妨害を蹴散らして沖縄労働者階級人民との合流を勝ち取った。午後6時30分からは沖縄青年会館で「『復帰』51年5・13沖縄集会」が開催され90人が結集し、階級的労働運動で戦争を止めようと呼びかけられた。
2日目の14日朝は宜野湾市で行われた沖縄県民大会へビラまき・宣伝活動を行った。また、青年・学生らが基地・戦跡めぐりを行った。夕方には沖縄市の胡屋十字路で街頭宣伝を行い、1970年12月のコザ暴動を闘ったという多くの市民と結合した。夜は「オキナワとヒロシマを結ぶ全国青年労働者交流集会」と、星野文昭さん救援会による交流集会が開かれた。
3日目は辺野古現地で土砂搬入阻止の座り込み行動を闘い、200人が結集して機動隊と対峙(たいじ)し闘い抜いた。さらに陸上自衛隊那覇駐屯地に対して申し入れ行動を闘った。
一連の行動に先立って、12日には沖縄大学で処分撤回・阻止集会が闘われた。

■5・13「復帰」51年沖縄集会/沖縄から世界戦争とめる/闘う労働組合の登場に拍手

赤嶺委員長が基調報告を行った(5月13日 那覇市)

那覇市で5月13日、改憲・戦争阻止!大行進沖縄の主催で「『復帰』51年5・13沖縄集会」が、直前の国際通りデモの高揚を引き継いで行われた。元基地労働者の水島満久さんが司会を担った。
主催を代表して宮城盛光さんがあいさつし、続けて全学連委員長・沖縄大学学生自治会委員長の赤嶺知晃さんが基調報告を行った。
赤嶺さんは「ウクライナ戦争は世界戦争として激化し、岸田政権はG7広島サミットで戦争推進国として登場しようとしている。絶対に許せない」と切り出し、「ウクライナ戦争と一体で米日による中国侵略戦争への策動が進んでいる。沖縄の軍事要塞化を阻止することは、世界戦争を阻止する決戦だ」と訴えた。
そして闘いの構えとして「米を基軸とする世界経済の根底的崩壊の中で、中国をたたきつぶすために戦争をあおっているのは日米政府だ。『米中の軍拡競争に巻き込まれないようにしよう』では戦争への扇動に立ち向かえない。岸田政権=自国政府打倒の立場で反戦闘争を巻き起こそう」と強調し、実際に世界中でウクライナ戦争反対、自国政府打倒の闘いが盛り上がっている事実を示した。何より、直前の5月12日に行われた沖大処分撤回・阻止集会での戦時弾圧に屈しない沖大生の好反応や、沖縄コールセンター労働組合の登場に触れてその機運は日本にもあると示し、「青年・学生を先頭に反戦闘争を巻き起こし、岸田政権を打倒しよう。5・15沖縄闘争の成功からG7広島サミット粉砕の闘いへ攻め上ろう」と訴えた。
そして満場の拍手を浴びて沖縄コールセンター労組が登壇。仲宗根光洋書記長は「結成準備はウクライナ戦争開始とほとんど同時期で、戦時下での労働組合活動の1年でした。団結破壊をはね返しながら職場環境の改善を実力でかちとっていく中、資本側は卑劣にも委員長が病気で倒れたことを好機と見て事業所移転攻撃をかけてきました。これに対し4月27日、ストライキに立ちました」と報告。「組合の移転反対署名は職場の過半数以上の労働者から集まり、スト当日の職場前での座り込みでは全国16の労働組合から激励のメッセージをもらい、関西合同労組や沖縄県内の労働者・学生が集まってくれて20人以上でやりぬきました。残念ながら移転は強行されてしまいましたが、組合が団結を維持して残り、職場の支持がある状態での移転です」と勝利感を込めて語った。
移転先のうるま市洲崎はIT企業やコールセンターが集まっていて、米軍の泡瀬通信施設や陸上自衛隊勝連分屯地も近い。仲宗根書記長は、「資本の攻撃に負けない団結をつくれるか、勝負の年です。職場闘争を中心としつつも、反戦・反核を掲げてこれからも闘います」と語った。共に登壇した組合員もこれに続いて決意を述べた。
カンパアピールの後、広島大学学生自治会から戦争会議=サミット粉砕の決戦への総決起が訴えられた。動労千葉に続き、高槻市議選を闘いぬいた村山裕子さんがアピール。さらに全国から大行進東京と星野暁子さんが発言に立ち、全学連の矢嶋尋副委員長が不当弾圧と厳戒警備を打ち破りサミット決戦を闘うことを訴えた。
最後に、沖縄コールセンター労働組合の富田晋委員長が、これからの闘いの決意を訴えて会場は拍手でその気概に応えた。団結を固め、集会は大成功した。

新基地建設阻止へ、辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で座り込み(15日 名護市)

●5・15辺野古ゲート前に200人
沖縄闘争3日目の5月15日、全国から約200人が名護市の米軍キャンプ・シュワブゲート前に結集し、辺野古新基地建設阻止の座り込み・現地行動が闘われた。
午前9時頃、工事車両数十台がゲート前に到着。同時に機動隊数十人が座り込んでいる労働者・学生を排除しようと襲いかかったが、参加者は力の限り「戦争のための基地建設反対」「違法工事をやめろ」と叫び、機動隊の暴力に一歩も引かず闘いぬいた。機動隊は全員排除が不可能と判断し、ゲートを半分だけ開けた状態で車両を通行させた。

土砂搬入阻止へゲート前を守る(15日)

その後、座り込みを行っているテント前に移動し抗議集会が行われた。沖縄コールセンター労組の発言に続き、2・15〜16三里塚強制執行阻止決戦で不当逮捕された京大生が「多額のカンパを含め、みなさんの支援の力で奪還されました。この国が戦争に突き進む中でそれを止める力は実力の闘いだと思います。これからも一緒に頑張りましょう」とアピール。そして集会中、「電子計算機使用詐欺」でっち上げで4月27日に不当逮捕された全学連2学生が釈放されたとの連絡が入り、参加者は大いに沸き立った。
赤嶺知晃全学連委員長は、「昨日は全国の青年や学生と沖縄の戦跡をまわり、沖縄戦の実態を見てきました。戦争の実態を学び、二度とこうした戦争を繰り返さないために辺野古の闘いと連帯しにここに来ました。これからも辺野古に駆けつけます。共に闘いましょう」と訴えた。

陸上自衛隊那覇駐屯地に抗議の申し入れ(15日)

●那覇駐屯地に申し入れ/侵略の銃をとるな
その後、自衛隊那覇駐屯地に移動し、①南西諸島のミサイル基地化の即時中止、②陸上自衛隊第15旅団の師団化反対、③自衛隊は侵略の銃をとるな、と訴える抗議の申し入れをした。
赤嶺全学連委員長が申入文を読み上げた。「岸田政権は昨年の安保3文書の閣議決定をもって大軍拡と戦争にのめりこみ、G7広島サミット議長国としてウクライナ戦争と中国侵略戦争の主導的勢力として登場しようとしている。石垣島へのミサイル配備が住民の反対の声を無視して強行され、勝連分屯地に続き与那国島への地対空ミサイル配備の計画も発表された。第15旅団の師団への格上げも、米海兵隊の対中国戦争計画『EABO』(遠征前進基地作戦)に基づくものであり、中国侵略戦争のためだ。岸田による臨戦体制構築の中で宮古島での陸自ヘリ墜落事故も起きた。自衛隊は侵略の銃をとるな。戦争動員を拒否しよう」。
さらに沖縄労組交流センター、大阪市の労働者、全学連の学生らが自衛隊員に向けて、共に戦争反対の行動に立ち上がろうとアピールを行った。
申し入れ途中でまたも右翼が街宣車数台で妨害に現れ「自衛隊を批判するな」などとわめきちらしたが、何もできずに退散していった。

警察権力を導入した沖縄大学当局に怒り。沖大生と合流し集会は大成功(5月12日 那覇市)

●5・12沖縄大学でキャンパス集会/当局・機動隊と対決し学生との結合かちとる

一連の闘争に先立ち、沖縄大学学生自治会は5月12日、沖大処分撤回・阻止集会をキャンパス中央で開催した。集会弾圧に来た職員と職員が呼び寄せた機動隊と対峙(たいじ)し、沖大生との合流をかちとって集会は大成功した。
赤嶺知晃委員長への処分とウクライナ戦争に反対して行われた昨年10月21日の学内集会の開催を理由として、沖大当局は新たな処分を狙ってきた。5・12沖大処分撤回・阻止集会はこれに対する反撃として、沖大生の高揚をつくり出した。
昼休み、沖大学生自治会と全国の学生は、入構を妨害する職員をものともせず、キャンパス中央に登場した。多くの学生が集まり、大注目のもとで集会を開催。沖大当局は大量の職員と警備員を動員して、「学外者は退去しなさい」と叫び、看板を持って取り囲んで集会破壊を狙ってきた。
しかし、赤嶺委員長は決然と集会の基調報告を行い、ウクライナ戦争下で山代寛学長体制が反戦運動つぶしを行っていることを弾劾し、再び沖縄戦を繰り返させない決意を語った。続いて、全学連の矢嶋尋副委員長が連帯アピールを行った。
弾圧職員がいる中でも集会に多くの学生が手を振り、さらに、シュプレヒコールにこぶしを上げて応える学生も多く登場した。大学当局はたまらず、構内から集会を見ている学生を見つけては排除するというまったく許しがたい行動にも出てきた。
結局、大学当局は恥知らずにも機動隊を呼び、集会参加者を排除する暴挙に出た。辺野古と同様、戦争に反対する勢力を警察権力を呼んで排除したのだ。山代学長体制の反動性はここに極まっている。
今回の集会は、これまでになく多くの沖大生が注目し、呼応してくれた。山代学長体制に対する沖大生の怒りは高まっている。沖大当局の支配が破れ、沖大生との交流と結合が始まっている。
集会の大成功から、巨大な反戦闘争の爆発をつくり出そう。学生の団結で山代学長体制を打倒しよう。

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