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8・6ヒロシマ/怒りのデモが岸田を直撃/原爆ドーム前で大集会

原爆投下から78周年となる8月6日の広島で、8・6ヒロシマ大行動実行委員会が呼びかける反戦反核闘争が、被爆者・被爆2世・3世を先頭に意気高く闘い抜かれた。国家権力と右翼の妨害を実力で粉砕してかちとられた6日早朝の原爆ドーム前集会と平和記念式典出席中の岸田を直撃したデモ、同日午後の8・6ヒロシマ大集会・デモ、さらに5日昼の教育労働者を先頭にしたデモや夜の全国総決起集会など、すべての闘いが「核戦争絶対阻止」の固い決意のもとに貫徹された。5月のG7広島サミット粉砕闘争を引き継ぎ、「ウクライナ戦争やめろ!」「中国侵略戦争許すな!」「広島ビジョン粉砕、岸田を倒せ!」の声を国内外のメディアを通じて全国・全世界にとどろかせた。

●権力と右翼の妨害をスクラムで粉砕

労働者・学生の団結した力で権力・右翼の妨害を粉砕し、原爆ドーム前の早朝大集会を闘い取った。G7と日帝・岸田のウクライナ戦争推進、中国侵略戦争策動を徹底弾劾し、「核も戦争もない世界」をめざして全力で闘うことを誓い合った(8月6日 広島市)

8月6日朝、原爆ドーム前に被爆者・被爆2世・3世を先頭に600人が結集し、「広島ビジョン粉砕!岸田首相の式典出席を許すな!反戦反核集会」をかちとり、式典出席中の岸田を怒りのコールで直撃するデモをたたきつけた。
原爆ドーム前では、朝6時前から「在特会」や「静かな8月6日を願う広島市民の会」などと称する極右集団らが陣取り、ロープを張るなどして集会を破壊しようと待ち構えていたが、集会参加者らは全学連を先頭にスクラムを組んでドーム前に突進。わずか2分で極右集団を蹴散らし、ドーム前を完全に解放した。出動してきた広島県警機動隊に対しても、労働者・学生は固いスクラムを維持し、集会には指一本たりとも触れさせなかった。
全学連の学生が次々と演説に立って原爆ドームを訪れる労働者民衆に訴え、午前7時から熱気あふれる集会が始まった。
被爆2世の中島健さんが「岸田を広島から追放しよう」と熱く訴えた。同じく被爆2世の渡子健さんは、祖父の被爆体験を語った上で「原爆手帳の交付を求め今も闘いは続いている。世界の首脳が来て軍縮は進んだのか。ただ静かに祈っているわけにはいかない」と力強く訴えた。
全国金属機械労組港合同の木下浩平執行委員は「戦後の焼け野原から生まれた日本労働運動の息吹に触れ、港合同も反戦反核を貫いてきた。労働運動の力を復権させよう」と呼びかけ、NAZENの織田陽介事務局長は「今、岸田を倒すことこそが原爆で命を奪われた人々への『慰霊』だ!」と強調した。NAZEN広島の保科衣羽さんは「原発と戦争、資本主義はひとつ。この社会のあり方を変えなければ核はなくせない」と訴えた。
日教組香川三観地区教組、日教組奈良市、八尾北医療センター労組、婦人民主クラブ全国協、改憲・戦争阻止!大行進東京、全学連から連帯アピールが続き、8・6ヒロシマアピール(別掲)が集会参加者の意志として読み上げられ確認された。

原爆ドーム前集会をかちとり、午前8時15分過ぎ、「大行動」の呼びかけ人を先頭にデモに出発。「岸田倒せ!」のコールが元安川対岸の式典会場の岸田を直撃した。沿道からもたくさんの人がデモに加わり、隊列は600人を超えた(8月6日 広島市)

●「岸田帰れ!」の声が式典会場に響く
8時15分の黙とう後、デモに出発。デモ隊は市民や訪日外国人らの飛び入りも得て隊列を拡大し、「今すぐ核をなくせ」「岸田は帰れ」「NATOもロシアもウクライナから手を引け」「中国侵略戦争阻止」「大軍拡を許さないぞ」「原発汚染水海洋放出反対」と、ヒロシマ・ナガサキ・フクシマの怒りをひとつに声を響かせながら、中国電力本社前まで行進をした。
デモコールは式典会場内にも響きわたり、演説中の岸田を直撃。NHKの式典中継も、デモ隊を長時間にわたり映した。広島・長崎の被爆者をはじめとした労働者階級人民の、国家暴力で黙らせることなど到底できない怒りと反戦反核の揺るがぬ決意を示し、世界戦争下での8・6を「闘いの日」として歴史に刻んだ。

 

■被爆78周年/8・6ヒロシマ・アピール

●核戦争に道を開いた岸田は平和公園に来るな!
G7広島サミットは、まぎれもない核戦争会議でした。「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」を発表し、G7の核保有を正当化し、「今すぐ核廃絶を」という私たちの願いを非現実的・無責任とののしったのです。そして、わざわざ「核軍縮」のビジョンに「原発推進」を盛り込み、核武装と原発推進が一体だということを押し出しました。
2万4千人の警察官で広島市内を埋め尽くし、G7が平和公園を占領し、G7反対デモには機動隊の暴力が襲いかかりました。実際に核戦争をやるために、わざわざ広島でG7サミットを開催したのです。G7広島サミットが終わるや否や、ウクライナ戦争はますます激化・長期化し、さらにはアジアに拡大し対中国の侵略戦争へ突き進もうとしています。
それを主導しているのが岸田首相です。軍事費を2倍化し、労働者民衆を根こそぎ戦争に動員し、沖縄・南西諸島への基地建設で再び沖縄戦を強制しようとしています。福島第一原発の汚染水放出も強行しようとしています。8・6を前にした上関への核廃棄物中間貯蔵施設の計画発表もヒロシマへの挑戦であり、絶対に許すことはできません。
●被爆者の声を踏みにじる岸田を平和公園から叩き出せ!
岸田首相は平和記念式典で、被爆者を前にしてG7広島サミットは成果があったと言おうとしています。G7の核は多くの命を救うのだから、被爆者も賛成しろと言うのです。冗談ではありません。「広島ビジョン」に対して被爆者の怒りが爆発しています。被爆者は、この世に地獄を現出させるような残虐な戦争を絶対に繰り返させないと誓い、78年たった今も第二次「黒い雨」訴訟に立ち上がり放射能被害を告発しています。
広島市は、『はだしのゲン』と第五福竜丸を平和教材から削除し、代わりに「許す心」が重要だと日米安保同盟を賛美することを入れました。子どもたちに「核武装が平和をもたらす」と教えるつもりでしょうか。被爆者を踏みにじり、核戦争をすすめるための記念式典にさせるわけにはいきません。
●労働者民衆の力で岸田政権を打倒しよう!
G7が実際に核戦争を始めようとしている今、私たちはもはや声を上げるだけで済ますことはできません。世界を支配し労働者を抑圧してきたG7のような「大国」が、帝国主義として生き残るための戦争です。私たち自身の手で戦争をとめるときです。国家暴力と真っ向から闘い抜いたG7広島サミット粉砕の闘いはその可能性を示しました。ヒロシマ・ナガサキ・フクシマは団結して先頭に立ちます。世界中の仲間によびかけます。世界の労働者民衆は国境を越えてひとつに団結し、戦争をすすめる政府を打ち倒しましょう。それこそが戦争を終わらせ、核戦争を阻止する唯一の道です。

2023年8月6日8時15分原爆ドーム前にて
被爆78周年8・6ヒロシマ大行動参加者一同

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