広島 反戦の連続行動に立つ
ガザ虐殺を支援する伊藤忠、中国四国防衛局に抗議行動
12月1日、8・6ヒロシマ大行動実行委員会は動労千葉と改憲・戦争阻止!大行進運動が呼びかけた、イスラエルの軍事企業エルビット・システムズと「武器部品の生産・販売に関する協力覚書」を締結した伊藤忠アビエーションへの抗議行動に連帯して、伊藤忠商事の中四国支社前で抗議行動を行いました。
抗議行動の直前に、イスラエルがガザへの攻撃を再開したとの報道に接し、私たちはマイクでのリレーアピールで伊藤忠を弾劾しました。道行く人々もビラをどんどん受け取っていきます。ガザ虐殺への怒りが充満しています。
この抗議行動に続いて、中国四国防衛局へ移動し、オスプレイ墜落事故への弾劾し、申し入れを行なった。事務局長の宮原さんが申し入れ文を読み上げ、防衛省、米軍に対して、中国侵略戦争に向けた実戦訓練を今すぐやめること、そしてオスプレイの飛行の中止と自衛隊への配備の撤回するよう伝えるように、防衛局の担当官に要請しました。
この申し入れ行動には、安芸太田町議の大江厚子さんも駆け付けてくれました。岩国基地から飛び立ったオスプレイが屋久島沖でエンジンから火を噴いて旋回しながら墜落したとの報道に、改めてオスプレイの危険性に憤りを持ち、また、日常的に岩国基地から飛び立つ米軍機が安芸太田町を含むエリア567で低空飛行訓練を行っており、それにオスプレイが加わわれば今回のような事故に巻き込まれる可能性が非常に高まると危機感を持ったからです。
かつて2004年4月、岩国基地所属のCH53D輸送ヘリが島根県での訓練の帰りに安芸太田町内の戸河内小学校付近の河川敷に緊急着陸する事故を起こしています。このヘリ部隊はその後、沖縄の米海兵隊普天間基地(宜野湾市)に派遣され、同年8月に沖縄国際大学へ墜落する事故を起こしました。
また今回の事故前、呉市の野呂山で飛行中のオスプレイを目撃したという方が関係者にいたことから、今回の事故が広島で起きてもおかしくなかったとの危機感を持って弾劾し、怒りを叩きつけました。
(8・6ヒロシマ大行動実行委員会 八木康行)
原爆ドーム前から反戦のデモ
12月3日、広島の仲間は、イスラエルが一時休戦を破棄して避難民の集中するガザ南部に侵攻を再開したことへの怒りを爆発させて、原爆ドーム前からの反戦デモに立った。
デモ前集会の基調報告では、イスラエルの虐殺を支える岸田政権を弾劾。11月29日に岩国基地から飛び立ったオスプレイが墜落していながら、海兵隊等のオスプレイは飛ばし続けているのは中国侵略戦争のためだと喝破。「10.7蜂起から世界を変える闘いが始まっている。帝国主義を打倒し、世界を革命する時代の始まりに確信を持って、誇り高くデモに出よう」と熱いアピールがなされた。こうした熱気に応えるように、デモ参加の外国人の方もマイクを取り、「虐殺を支えているのはアメリカ帝国主義だ! アメリカ帝国主義を打倒しよう!」と英語で訴え、国際反戦闘争とは帝国主義打倒の闘いだということをますます鮮明にさせてデモに出発した。
用意していたプラカードが足りなくなるほどの参加があり、沿道からの圧倒的な注目が集まった。デモの目的地である岸田事務所前では「虐殺に加担する岸田を倒そう!」のコールを叩きつけた。
デモの高揚を引き継いで行われた8・6ヒロシマ大行動実行委員会にも、そのまま多くの仲間が参加。冒頭、この間8・6ヒロシマ大行動のデモに継続して参加しているムスリムの方も発言し、「パレスチナの抵抗をアメリカはテロ扱いし、ムスリム全体をテロリストだと言ってきたが、アメリカこそ中東に侵略し虐殺してきたじゃないか」と弾劾。帝国主義打倒の反戦運動こそがこの怒りに応える路線であることを確認し、海外の巨大な反戦運動に比べ、まだまだ規模が小さい現状を突破するために真剣な討論が行われた。
その後は広大生を中心に、継続して取り組まれている原爆ドーム前のパレスチナ連帯の座り込み行動に参加。この日は、イギリスのエルビットの兵器工場を閉鎖に追い込む実力闘争を闘ってきた、エルビット・エイト(”Palestine Action”の8人のメンバー)との連帯が掲げられていた。エルビット・エイトは今、エルビットの工場を閉鎖させたことで器物損壊や強盗、脅迫の罪で起訴されているが、真っ向から自国の虐殺加担を止める立場で裁判闘争を闘っている。
この一日行動を通じて、国際的な反戦闘争の一環として、自分たちが帝国主義打倒・武器供与阻止の闘いを担っていることを実感する行動となった。もっと反戦闘争を強化し、既成の運動の地平を塗り替え、世界戦争を阻止する巨大な運動を組織していこう。
(8・6ヒロシマ大行動実行委員会 森田寛隆)
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