「無罪判決かちとろう」と決起 大坂・星野全国集会 反戦の怒りを結集
沖縄返還協定批准阻止の1971年11・14渋谷暴動闘争で「殺人罪」をでっち上げられた大坂正明同志の裁判の判決公判が5日後に迫った12月17日、「大坂さん無罪奪還・星野国賠勝利全国集会」が、東京・新宿区内で開かれ300人が集まった。
狩野満男全国再審連絡会議共同代表が基調報告で、71年渋谷闘争の今日的意義を述べ、絶対反戦・国際連帯を貫いたこの間の闘いを踏まえて、星野国賠勝利、大坂無罪判決を全力でかちとることを訴えた。
星野国賠訴訟弁護団の岩井信弁護士が、2月19日と3月8日に行われる証人尋問がきわめて重要と指摘、事実と論理と証拠に基づいて問い詰めていくことを明らかにした。和久田修弁護士はこの国賠勝利は刑務所、入管収容所などの拘禁施設の問題全体に光を当てるものになると語った。
大坂裁判の西村正治主任弁護人は「35回の公判で大勝利した。でっち上げを粉砕した」と高らかに宣言。山本志都弁護士は半世紀以上前の事件を裁くことの理不尽さを明らかにした。藤田城治弁護士は、650㌻の最終弁論で論告を完全に論破したと勝利宣言した。
改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士が大坂さんの本集会へのメッセージに応えて反戦闘争を闘うことを誓い、大衆闘争の力で裁判所を追い込んでいくことが重要と強調した。全学連の学生は、15日の京大における全国学生集会が大成功したことを報告、大坂無罪判決で殺され傷つけられた人々のかたきを討とうと決意表明した。
星野国賠勝利!全国運動の呼びかけ人、大坂正明さん救援会の小泉義秀事務局長、千葉と香川の星野救援会からそれぞれ報告と決意が述べられ、家族から星野暁子さんと大坂さん親族の佐藤政直さんが発言に立った。暁子さんは、大坂さんへの論告が「革命運動を継続しているから一生出さない」としていることを弾劾し、無罪判決をかちとる決意を表明。本を出版したことで「星野の遺志を引き継いでくれる人が確実に生まれている」と語った。
佐藤さんは、大坂裁判勝利への自分の思いが周りに広がっていることを報告し、集会参加者が「インフルエンサー」になって2倍3倍に増やしていくことを呼びかけた。
何としても無罪判決をかちとろうという思いで会場全体が一つに固まった。集会後、飯田橋駅近くの公園までのデモを意気高く闘った。右翼が大音量で妨害を図ったが、沿道からはデモへの注目と共感が寄せられた。
この記事へのコメントはありません。