動労千葉団結旗開き 今こそ労組の力示す時 ダイ改阻止へスト構え闘う
24春闘は重大決戦
激動の年が明けた1月6日、動労千葉は2024年旗開きを千葉市のDC会館で行い、決戦に突入した。
新年あいさつに立った関道利委員長は、能登半島地震の被災者にお悔やみの言葉を述べた上で、北陸電力・志賀原発が外部電源を一部喪失し、変圧器からの油漏れや核燃料プールからの水漏れを起こした事態に触れ、「原発が稼働していたらどうなっていたのか。廃炉にすべきだ」と声を強めた。また、羽田空港事故は社会を破壊した新自由主義と岸田政権の戦争への突進が引き起こしたものだと弾劾した。そして、ウクライナ戦争とガザ大虐殺が続き中国侵略戦争が迫る中、労働組合は反戦の砦(とりで)として戦争絶対阻止へ闘うと表明した。
また、今春闘を重大決戦と位置づけ、JRの3月ダイヤ改定阻止・春闘勝利へストライキを構えて闘うと宣言した。岸田は財界に「賃上げ」を求め、連合は「方向は政府と同じ」と言い岸田にすり寄っている。関委員長は「労働者は政府や財界に恵んでもらう存在ではない。ストライキの力で賃上げを勝ち取ろう」と力説した。日本にもスト復権のうねりはある。特に全国金属機械労組港合同昌一金属支部やJAM日本機械工業労組など、11月労働者集会に結集する労働組合がストに立ったことは決定的だ。関委員長は「今こそ労働組合が階級的な闘いの力を示す時だ」と強調した。
ダイヤ改定を巡っても、京葉線の快速列車の廃止を一方的に通告したJRに対し、自治体首長も抗議するなど地域の怒りは高まっている。JRの狙いは、快速が普通列車を追い越すなどの複雑な操配を必要とするダイヤをなくし、ワンマン運転化することだ。そう指摘した関委員長は「その先にあるのは鉄道の崩壊だ」と断言した。地域を顧みない攻撃は久留里線の廃線も同じだ。これは軍事に役立たないものはすべてなくす戦時国家への改造だ。関委員長は「地域住民と連携して廃線阻止の闘いを全国で発展させよう」と訴えた。
また、運輸区を全廃する「業務融合化」攻撃や、コストカットの結果、グループ会社の労働者に強いられる低賃金と強労働に対し、ストで闘う労働組合の力を示したいと発言した。「会社は労働者にあきらめを強いようとするが、われわれが真剣に訴えれば労働組合に結集して闘う機運は必ず生まれる」と関委員長は力説し、結成45年を期しての動労千葉の組織拡大を訴えた。そして、国鉄闘争全国運動の2・11国鉄集会を出発点に、今年の11月労働者集会に向けて組織戦を呼びかけた。
一層の団結を固め
連帯のあいさつで三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原富夫さんが、成田空港の機能強化を絶対に許さないと決意を表した。
全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武谷新吾副委員長は、全刑事裁判の無罪獲得へ闘い、現場攻防で弾圧に決着をつけると闘志を示し、各労組がストに立つことが関生への最大の支援になると訴えた。
動労千葉弁護団の藤田正人弁護士は、1047名解雇撤回裁判と65歳以降雇用延長裁判・労働委員会の勝利へ闘い、戦争阻止へ全力を尽くすと表明した。
久留里線と地域を守る会の三浦久吉代表は、廃線反対の運動は腐敗をさらけ出しつつ戦争に向かう支配階級との闘いだと強調した。
久留里線廃線反対の署名を動労千葉の田中康宏前委員長らとともに呼びかけた国鉄闘争共闘会議の二瓶久勝元議長が、その趣旨を訴えた。動労千葉と同会議は1047名解雇の政治解決を巡り厳しく対立したが、廃線阻止の一点でつながった。千葉県内の各共闘団体のあいさつが続いた。
鏡開きの後、OB会の永田雅章会長の音頭で乾杯。動労千葉を支援する会や動労千葉家族会、国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さん、婦人民主クラブ全国協、全学連などが発言した。恒例のビンゴゲームも交えて組合員と支援は交流を深め、団結を固めた。
動労千葉の各支部代表と1047名解雇当該の中村仁副委員長、65歳以降の雇用延長を求めて闘う3人の特別執行委員が決意を表明、渡辺剛史書記長が「闘いの機運はある」と述べて組織拡大へ奮起を促した。
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