根岸病院で反戦スト 精神科医療の現実変える
5月1日、多摩連帯ユニオン根岸病院分会は朝から一日ストライキを闘いました。経営の超低額「賃上げ2000円」回答に対する怒りのストです。さらに「大幅増員!コロナ危険手当の支給!長期入院、隔離・拘束の増加に示される『貧困な精神科医療』の現実を変えよう!」「戦争のためのマイナ保険証反対!パレスチナ人民との連帯!」を訴え闘いました。
門前でのスト決起集会には、多摩連帯ユニオン、三多摩労組交流センターをはじめ、東京・神奈川の医療・介護・福祉労働者、全学連の仲間30人超が結集。スローガン、職場と全国の仲間からのメッセージボードを設置し、門前は熱気で埋め尽くされました。仲間が次々と発言し、ストで闘う決意表明もされました。
病院当局は私たちの迫力にまったく手を出せず、最後はスト参加者全員で敷地内に突入し、玄関前で怒りのシュプレヒコール。病院全体を揺るがしました。
今回のストは、「ストライキは暴力だ」との思いで決断しました。医療労働者がコロナ下で必死で働いているにもかかわらず、まともな賃上げをしない。そして帝国主義は「法の支配」をふりかざしてパレスチナ人民の大虐殺を続けています。この既成の価値観を打ち破る強制力としてストライキを闘いました。
また今回のストは、労働組合の力で「貧困な精神科医療」の現実を根本からひっくり返していく出発点になりました。「精神科特例」のもと、精神科病院の医師は一般病院の3分の1、看護師は3分の2でよいことにされています。この劣悪な労働環境こそがコロナクラスターを引き起こしてきた原因です。そしてこの20年余り、隔離・拘束は増え続けてきました。
ストの翌日には複数の患者さんから激励の言葉をかけられました。普段笑わない方が笑顔を見せてくれた時は本当にうれしく、何より自分自身がとても解放されました。闘う組合をよみがえらせることの大事さを身をもってつかみました。
今回組合からストに決起したのは1人でしたが、確実に労働者・患者に波及し「独りではない」と実感しました。共に闘おう!
(多摩連帯ユニオン根岸病院分会・徳永健生)
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