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組合破壊の解雇許すな 昌一金属支部 那須株主総会に抗議

組合旗や横断幕を手に株主総会会場を包囲した(東京都新宿区)

全国金属機械労組港合同昌一金属支部への労組破壊攻撃を続ける那須電機鉄工の株主総会を弾劾する行動が6月27日に行われた。
株主総会会場になった東京都新宿区の東京都電設工業厚生年金基金会館前には、昌一金属支部を先頭に80人を超える労働者・学生が陣取った。大阪から全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部や全港湾大阪支部の組合員、関西労組交流センターの労働者が駆けつけ、東京や関東の労働者・学生も総力で結集した。
会館入り口で昌一金属支部の組合員がチラシを配布し、顔を引きつらせて会場に向かう那須電機鉄工の鈴木智晴社長を直撃した。
5月1日に予定されていた那須電機鉄工への事業譲渡は完了せずに7月を迎えている。那須電機鉄工は団体交渉で「労働問題が解決しなければ事業譲渡は受けない」と言い、倒産を脅しにして、組合役員を選別解雇した責任を何一つ取ろうとしない。これに昌一金属支部は「組合役員への選別解雇を撤回させ、まともに働き続ける職場を取り戻すまで闘い続ける」という闘争宣言を発した。
株主総会包囲行動は労働組合の怒りと力を示した。総会開始後しばらくして、関西生コン支部の西山直洋執行委員の司会のもと、会場近くの大通りでリレーアピールが行われた。
那須の悪行許さず
昌一金属支部の木下浩平委員長は「那須電機鉄工は金銭解決を言うが、ゼニカネの問題ではない。労働者をどこまでおとしめるのか。5月から今日までの全力の現場行動で、彼らは戦々恐々としている。組合事務所を守り、勝利するまで闘う」と宣言。同支部の大塚亮書記長は「那須電機鉄工の悪行を絶対許さない」と熱い闘志を表した。
全港湾大阪支部の佐久原智彦執行委員は「労働者の生きる権利を平気で奪う那須電機鉄工を許さない。この30年、奪われ続けた労働者の権利とストライキを取り戻そう」と呼びかけた。
関生支部の松村憲一副委員長は、民事再生法のもと裁判所も一体となって強行される組合つぶしを弾劾し、労組の強化を訴えた。
JAM日本機械工業労組の山口宣弘委員長は、同じ金属労働者として昌一金属支部の闘いを自らの闘いとして貫くと表明して、支部に檄布を手渡した。
動労千葉の川崎昌浩執行委員は、「この攻撃は労働者がいったん全員解雇され組合役員が選別的に排除された国鉄分割・民営化と同じだ」と弾劾し、「11・3労働者集会で労組破壊に反撃を」と声を強めた。
関西と神奈川の労組交流センターの発言が続いた。

那須電機鉄工本社に向け新宿の街をデモ(6月27日)

本社に怒りのデモ
午後には那須電機鉄工本社に向けてのデモが闘われた。デモに先立ち新宿駅東口でリレーアピールが行われ、東京労組交流センターや昌一金属支部、関西生コン支部、動労千葉、一陽会労組、全学連、日教組奈良市が決意を表明。デモは「解雇を撤回しろ」「労組つぶしをやめろ」と叫んで新宿の街を進み、那須電機鉄工本社前では警察の妨害を許さずその場に停止し、怒りの声を上げ続けた。

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