動労連帯高崎が3・24スト突入
3月24日未明から、国鉄高崎動力車連帯労働組合は2名の組合員が動労総連合のストライキ行動の一環としてストライキに立ち上がった。ストライキ決行中の24日午後、熊谷市商工会館でスト報告集会が開かれた。集会には、派遣切りと闘う非正規労働者が大量に合流した。和田山繁委員長は、「こういう時代だからこそ、3万8000円の要求を掲げてストに立った。また、地域の仲間の闘いを聞いて、非正規雇用労働者の闘いに連帯する意味で、24日のスト方針にした」と提起した。
和田山委員長からはさらに、「JRでも非正規雇用労働者が増えてきている。組合の規約を改正して非正規雇用労働者も組合に入れるようにした。定年後はエルダーとなって働くと思うがそこでも新たな闘いを作って闘う。信濃川の水泥棒事件のようにJR会社の違法はとんでもない。籠原では、構内作業の合理化提案がされていながら、当局は1ヶ月待ってくれといっている。当局の提案がそもそも無理であるからで、それを居直っている。今回のストライキには、東労組をスト破りに入れるんではなくて国労を入れてきた。東労組だと、動労千葉や総連合に加入してしまう情勢だ。スト破りに応じる国労は問題だ。これからも地域の仲間と連帯してストライキを構えて闘っていく」と闘いの決意が語られた。
この日、隣の行田市内でストライキに入ったJAM神奈川ジェコー労働組合からも多数参加。同じく行田市内の自動車部品メーカー・ショーワの派遣切りと闘っている一般合同労組さいたまユニオンの仲間も参加し、それぞれの思いを語った。ジェコーの仲間からは、「非正規が切られていることに何もしないでの春闘はおかしい」「92名の解雇は絶対に許せない」「生まれて初めてストライキをやったが、気持ちがすっきりした。非正規雇用の問題がないような社会になってほしい」と一人一人の思いが語られた。ショーワの仲間からは、「ストライキを闘って、会社側がうろたえているのが気持ちよかった。50歳をすぎて初めてストライキに参加したが、闘いが楽しくて仕方がない」「クビをきった経営者を引っ張り出して、土下座させたい」と、怒りと解放感あふれる思いが語られた。
地域の仲間からも、「1987年の動労連帯高崎の結成当時も、原則を貫いて闘う労働者の結集軸になろう、ということが和田山委員長から語られたことを覚えている。まさに今日はそのようになっている」「25日には鉄建公団訴訟の判決が出る。4者4団体は資本にひざまずくものだ。その中で原則を貫きストライキで資本と闘う動労連帯の位置は決定的だ」「道州制攻撃は、全社会を国鉄分割・民営化型のリストラに叩き込む攻撃。職場と地域でともに闘おう」「民営化されて郵政職場でもめちゃくちゃな労働強化になっている。職場に入ってすぐブツだめストを経験したが、今の職場でもその闘いを復活させるように闘っていく」と語られた。
1980年代半ばの国鉄分割・民営化の攻防は、派遣法や雇用機会均等法の成立、労働基準法の大幅改悪、女子保護規定の撤廃と一体で、戦後労働者がかちとってきた労働条件をがたがたにして最悪の労働条件をつくった原点。派遣切りをはじめとして大量首切りが嵐のように襲い、「生きることさえできない」労働者が陸続と闘いに立ち上がりつつあるその時にこそ、解雇撤回の原則を貫く国鉄闘争が燦然と輝き、闘いの結集軸、牽引車として登場する。24日の動労連帯のストライキとスト報告集会は、そのことをまざまざと実感させた。
最後に、再び和田山委員長が立ち、「ストライキで闘うというのが労働組合の基本であり原則だ。動労連帯は、1047名解雇撤回の原則を貫いて闘う。原則をまげてしまったら労働運動にならない」と、「生きさせろ!ゼネスト」の中軸となって闘う決意が語られた。全参加者で団結がんばろうを三唱して熱気ある集会を閉じた。(埼玉I)
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