「耕作権裁判勝利!」―千葉地裁前で情宣活動
三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連絡会議は12月11日、耕作権裁判勝利へ向けて千葉地裁前情宣を行った。
市東孝雄さんの南台農地をめぐる耕作権裁判は、地裁民事第2部・齊藤顕裁判長のもとで9月30日に結審した。判決期日については「追って指定する」と言ったきり12月を迎えても未指定という異例の事態になっているが、年度内には出されるだろう。
反対同盟と支援連は、千葉地裁が農地取り上げの反動判決を下すことを絶対に許さないという意気込みで、この日の行動に立ち上がった。事務局員の伊藤信晴さんが真っ先にマイクをにぎり、耕作権裁判の全過程で市東さんに南台農地を耕す権利が確固としてあることが証明され、違法脱泡を重ねた成田空港会社(NAA)が地主然として土地の明け渡しを迫るのはまったく不当であることを強調した。そして反対同盟が半世紀を超えて「軍事空港阻止」の立場から農地を守り闘ってきたことを振り返り、全国の空港・港湾の「平時」からの軍事使用が狙われる状況の中で、成田の軍事空港化を許さず、農地強奪攻撃を打ち砕く姿勢を明らかにした。
東京から駆けつけた西村凌風全学連書記次長は、「戦争のための農民殺し、農地強奪を絶対に許さない! 昨年2月の天神峰農地への強制執行に怒りを燃やして全学連の隊列に加わった仲間が多くいる。裁判所がまたしても市東さんの農地取り上げにお墨付きを与えるならば、われわれは一層隊列を強化し、体を張って機動隊の暴力を打ち破り、農地を守り抜く。軍事空港建設を粉砕する」と怒りをたたきつけた。
支援連、現闘、全学連の同志たち、さらに千葉県庁で熊谷俊人千葉県知事宛に幕張メッセでの「武器見本市」に反対する署名提出行動を行った「改憲・戦争阻止!大行進千葉」の仲間も加わり、マイクを回して耕作権裁判反動判決を絶対に許さない決意を表した。
多くの人が発言の中で、戒厳令を打ち破った韓国人民の闘いに触れ、連帯して勝利する気概を示した。最後に全員で正門前に並び、伊藤さんのリードで「農地を守り抜くぞ!」「市東さんとともに闘い抜くぞ!」「不当判決を出すな!」とシュプレヒコールを上げた。
その後、場所を京成千葉駅前に移して情宣活動を続けた。多くの人がビラを受け取り署名を寄せた。(TN)
スケジュール
◎空港拡張差し止め裁判 12月24日(火)午前10
時30分開廷 千葉地裁
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