大坂同志奪還の号砲 控訴審勝利へ東拘包囲デモ
「今年こそ大坂正明同志を奪還するぞ!」という決意を込めて、東京拘置所包囲闘争が新年早々の4日に闘われ、首都圏から120人が集まった。主催は大坂正明さん救援会と東京労組交流センター。今日の侵略戦争基地・沖縄の現実をもたらした元凶である沖縄返還協定の批准を阻止する1971年11・14渋谷暴動闘争を闘い、でっち上げ「殺人罪」で2023年12月に懲役20年の極反動判決を受けた大坂同志が7年間未決勾留されている東拘を揺るがすデモを闘った。
デモ前の集会では、大坂さん救援会事務局長の小泉義秀さんが基調報告で「大坂さんは新年メッセージで『25年は戦争情勢激化』と言っている。トランプ登場は中国侵略戦争を急加速させる。これに対して全力で決起しよう」と提起し、昨年広島暴処法弾圧の5人を奪還した闘いに続き、始まった控訴審闘争に決起し大坂さんを早期奪還する25年決戦の号砲として本日の闘いを闘おうと訴えた。「半世紀前のうその供述調書のみで懲役20年の重刑判決を下した国家権力を絶対に許さない」と語気を強めた。
東京労組交流センター代表の山口弘宣さんは「25年は中国侵略戦争を阻止する決戦の年」とアピール。星野全国再審連絡会議の狩野満男共同代表が大坂控訴審と星野国賠闘争を一体のものとして闘うことを訴え、同じく共同代表の星野暁子さんが大坂ゼッケンを着けて発言、「5人を奪還した力で大坂さん奪還を」と決意表明した。
大坂救援会呼びかけ人に続いて、迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧元被告の十亀弘史さん、板垣宏さんが発言。十亀さんは「法も事実も無視した政治的でっち上げ弾圧は、戦争に反対し権力を打ち倒す闘いを闘っているから」だと喝破し、板垣さんは、特に横浜刑務所在監の須賀武敏さんの獄中医療の進展を報告し、星野国賠勝利を訴えた。
全学連の学生が「24年の勝利の地平を引き継いで、25年中国侵略戦争阻止の大決戦に突入しよう。その力で大坂さんを奪還しよう」と鮮明な決意表明を力強く行い、全体を鼓舞した。
デモに出発。「大坂正明さんは無実だ」「控訴審闘争に勝利するぞ」「暴処法弾圧を打ち破ったぞ」「沖縄と連帯して闘うぞ」。途切れなくコールを上げて東拘を一周した。
大坂さんの獄舎に一番近い所から、数人の仲間が獄中に届けとばかりに願いを込めて声を張り上げた。「大坂正明さーん、聞こえますかー!」「今年こそ大坂さんを取り戻します!」「大坂さんとともに日本革命に勝利するまで闘います!」
沿道では、特養ホームから出てきた高齢の女性が拍手を送ったり、公園で野球していた少年が数人でデモに呼応したりと、包囲デモの回を重ねるごとに共感の輪を広げている様子がうかがえた。デモに参加した全員が、新年第一波を打ち抜いた充実感をかみしめた。
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