農業破壊の攻撃に怒り 全国農民会議が第11回総会
2月12日に全国農民会議の第11回総会が栃木県宇都宮市で開かれました。全国から会員が集まり、中国侵略戦争情勢のもとで「農業消滅」的な危機にある農民の闘う方向を議論しました。
最初に新潟大学農学部助教の伊藤亮司さんから「日本の農業情勢と農民運動の課題」と題した記念講演がありました。
伊藤さんは、「令和の米騒動」で加工資本、輸入資本が金もうけしていることを暴露し、それへの怒りを表明しました。そして、日本農業・農村の疲弊が限界まで来ている中で、スイスのように農民を直接支援しなければ壊滅すると警告し、日本政府の食料安保政策を批判しました。
講演を受けて、執行部が以下の内容で議案を提起しました。①トランプ登場でますます拡大する帝国主義の戦争、②安倍農政=新自由主義農政によって農家が食っていけない現実がある、③いま噴き出している農民の怒りに方向性を示すのが農民会議の役割だ、④広範な農民の怒りと結びつき、いま一度しっかりと運動をつくっていこう。
討論の中で、三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さんが発言に立ち、耕作権裁判の判決が3月24日となったことを報告し、「油断することなく身構える。判決がどうなろうと体が元気なうちは農業を続ける」と不屈に闘う決意を表明しました。さらに福島支部は3・11反原発福島行動への結集を訴えました。
議論の中で小川浩共同代表は「全国の農民に三里塚のように闘おうと訴えていこう」と提起し、3・30三里塚現地集会に参加することを全体で確認しました。
議案と予算・決算報告を承認しました。最後に小川共同代表が「戦争の時代は変革の時代、革命の時代だ。始まる前に戦争を止めよう。そして地域の中で農民として生きていく社会をつくるために、全国農民に運動を広げよう」とまとめました。変革の時代に対応する全国農民会議に生まれ変わることを確認する総会となりました。(全国農民会議・山口敏昭)
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