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被爆80周年8・6ヒロシマ大行動 中国侵略戦争・核戦争許さぬ

中国侵略戦争・核戦争阻止の決意を固めて団結ガンバロー(8月6日 広島市)

全国から集まった650人が注目する中、大行動共同代表の室本けい子さんが開会あいさつに立ち、弾圧を打ち破ってドーム前集会を勝ち取った大勝利を確認し、「反戦反核反基地のヒロシマの心を死守し、命がけで反戦を闘っていきましょう!」と呼びかけた。
冒頭、長崎の被爆者・土井玞美子さんが登壇、トランプがイランを爆撃し広島・長崎の原爆投下に言及したことを「言語道断!」と一喝、天皇訪問を「中国侵略戦争に向けての天皇制の浸透と強化」だと弾劾し、「核戦争を止め、ガザの子どもたちを救うために体の続く限り行動していく」と決意を語った。
さらに被爆2世の壹貫田康博さん(大行動共同代表)、被爆3世の鄭伊佐さん(広島連帯ユニオン執行委員)が怒りをたぎらせてアピールした。
新たに大行動共同代表となった広島大学の太田さんが基調報告を行い、激動する世界情勢の核心が「アメリカ帝国主義を基軸とする帝国主義が支配危機の突破をかけて中国侵略戦争に突き進んでいることであり、石破政権は中国侵略戦争を決断し、改憲と大軍拡、核武装に全力で突き進んでいる」と指摘し、「戦争か革命かの時代、自国帝国主義打倒の内乱的反戦闘争を爆発させよう」と提起した。
改憲・戦争阻止!大行進沖縄呼びかけ人の赤嶺知晃さんが、沖縄で日常化する軍事訓練と、天皇訪沖に抗議し不当逮捕・起訴された学生の初公判を報告した。福島の青年労働者は、「3・11原発事故での内部被曝の当事者として中国侵略戦争を命がけで止める覚悟だ」と決意を語った。
1971年11・14渋谷闘争を闘い、一審懲役20年の不当判決で獄中にいる無実の大坂正明さん奪還アピールを星野・大坂全国救援会の星野暁子さんが行い、8・6広島暴処法弾圧被告の西納岳史さんが、昨年は獄中で参加できなかった8・6広島闘争に今年は合流できた喜びを語った。
広島県労組交流センターの真保修一さんが、女性解放闘争を闘う労組交流センターへの飛躍を勝ち取る決意と共にカンパを訴えた。 韓国・テグからは今年も8人が参加。代表して全教組テグ支部のハンソッキュンさんが日本語でアピール。民主労総が中心になってユンソンニョル大統領を弾劾・罷免したが、その成果がまたも「共に民主党」に渡ってしまったと語り、「労働者たちを代表する真の勢力が必要だ。だからこそ私たちは、それぞれの国で最善を尽くし、共に連帯して闘いましょう。本物が偽物に勝つために、目を覚ました労働者になりましょう!」と呼びかけた。
大行進呼びかけ人の高山俊吉さんが、「命をかけた反戦の登場が求められている。10・5反戦デモを全国から東京に集まって闘おう」と訴えた。
動労千葉の中村仁副委員長は、「核兵器は存在すること自体が人類の脅威だ」と絶対反対を訴え、11・2労働者集会への結集を呼びかけた。全学連の陳悠生副委員長(広島大学)が、ドーム前の実力闘争を「韓国、アメリカの労働者階級の闘いに肩を並べる闘いができた」と勝利感をもって語った。
最後に、大行動共同代表の大江厚子さん(安芸太田町議)が、「団結の力で勝利した今日の闘い」から今秋へ連続的に闘おうと提起し、「私たちの反戦反核の声を広島中にとどろき渡らせましょう!」と暑い夏の熱いデモを呼びかけた。
ドーム前から市街中心地をデモは進み、「中国侵略戦争阻止!」の怒りの声を街中にとどろかせた。

徹夜の座り込みで6日朝まで原爆ドーム前を守り切り、集会を貫徹

被爆2世・3世から

被爆者の怒りと闘いを引き継ぎ

8・6ヒロシマ大行動実行委員会共同代表/被爆2世 壹貫田康博さん

運動内で発生した女性差別を許さず、女性差別と徹底的に闘う運動に8・6ヒロシマ大行動を変革していくことを決意します。あらゆる差別・排外主義との闘いを運動の軸に据えていかなければなりません。
反戦詩人・栗原貞子さんの「ヒロシマというとき」という詩があります。「〈ヒロシマ〉といえば〈ああヒロシマ〉とやさしくは返ってこない/アジアの国々の死者たちや無告の民がいっせいに犯されたものの怒りを噴き出すのだ」。この詩が詠まれた前年の1971年には安保・沖縄闘争が爆発し、被爆者の運動も「血債の思想」で変革していきました。広島では4月に天皇の広島訪問に対する闘い、平和記念式典に首相として初めて出席した佐藤栄作への実力糾弾が闘われました。こうした闘いを引き継いで今朝の闘いをやりぬきました。
この詩には「私たちは潜在する放射能に灼(や)かれるパリアだ」ともあります。日清戦争以来の軍都・広島による加害の歴史を繰り返すわけにはいかない、体の中の放射能に焼かれ続けている被爆者こそがその闘いを担うという決意が込められています。
今朝の闘いは、平和記念式典そのもののあり方を問いました。第1回の式典は「平和祭」として47年に開催されましたが、「平和宣言」では「戦争の継続を断念させ、不幸な戦を終結に導く原因となったことは不幸中の幸いであった」と言っています。トランプ米大統領と同じです。闘いがあって初めて核戦争が阻止されているのです。
参院選では参政党が「核武装は安上がり」「広島、長崎で原子力潜水艦を造れ」などと主張しました。核戦争をやろうとしている帝国主義への怒りを爆発させなければなりません。

戦争・排外主義、女性差別と闘う

広島連帯ユニオン執行委員/被爆3世 鄭伊佐さん

中国侵略戦争と核戦争の危機が迫る中、女性への差別・抑圧が激しさを増しています。日本政府が日本軍軍隊慰安婦の史実を否定し、各地の少女像を撤去させようとすることと、米軍兵士による性暴力事件を隠ぺいすることは、女性の尊厳を踏みにじり、戦争を狙うという点で本質が同じです。
運動内での性暴力・女性差別事件を、満身の怒りを込めて弾劾します。私自身、女性解放と反戦闘争、階級的労働運動を一体のものとして闘う意識が足りなかったのではないかと思わずにはいられません。女性の解放なくして戦争のない社会はなく、労働者の解放もありません。女性差別を絶対に許さない運動をつくっていく決意です。
先月の参院選ほど、各政党が排外主義・愛国主義を競い合ったことはなかったのではないでしょうか。私も在日3世として強い危機感と怒りを持っています。日本の労働者民衆と在日・滞日外国人が連帯して、入管体制を解体するために闘わなければなりません。
8・6ヒロシマ、8・9ナガサキを大成功させ、女性・青年・学生を先頭に反戦闘争に立ち上がり、中国侵略戦争を絶対に阻止しましょう。

基調報告

帝国主義倒し核戦争阻もう

8・6ヒロシマ大行動実行委員会共同代表 太田蒼真さん

まず、広島市による原爆ドーム前での集会禁止攻撃を粉砕し、機動隊による暴力的な排除攻撃をはね返して、今朝の集会を貫徹したことを圧倒的に確認したい。核武装・核戦争に突き進むトランプ・石破ら帝国主義者を招いた「平和記念式典」に怒りの声をたたきつけ、被爆地ヒロシマから中国侵略戦争への総翼賛・総屈服を演出しようとした石破政権―松井市政の狙いを、ずたずたに切り裂いてやったんです。
私たちの闘いで、正義がどちらにあるのかはっきりしました。不当逮捕された2人の仲間を一刻も早く取り戻しましょう。
必要なのは、「日の丸」とちょうちんを打ち振り、弾圧に屈服して再びの中国侵略戦争に加担することでは断じてありません。中国侵略戦争に延命をかけ、突進している自国帝国主義・石破政権を倒す荒々しい反戦闘争を爆発させることです。11月全国労働者総決起集会に6千人の大隊列を登場させましょう。
トランプはイランの核施設への攻撃を「一撃で戦争は終わった。広島・長崎と本質的には同じだ」と開き直っています。トランプの語る「力による平和」とは、実際に核兵器を使用して先制攻撃を行うという宣言にほかなりません。石破政権はこれを「核兵器開発を阻止する決意を示した」と全面的に賛美したのです。唯一の核兵器使用国であり、最強の核兵器保有国である米帝が、「核抑止」を掲げてイランを先制攻撃し、これを「自衛」と称して日本も含む全帝国主義が支持している。核戦争を阻止するということは、この腐りきった帝国主義を倒す闘い以外にありえません。
米帝を基軸とする帝国主義世界支配が大没落しているからこそ、支配階級は危機の突破をかけて中国侵略戦争に突き進んでいます。昨年行われた「台湾有事」を想定した日米共同統合指揮所演習「キーン・エッジ24」では、中国が核兵器の使用を示唆したと設定し、自衛隊が米軍に「核の脅し」で対抗するように再三求めたことが明らかになりました。何より石破政権こそが、中国侵略戦争を米帝と共に担うことを決断し、そのもとで核戦争の実行主体として改憲と大軍拡、核武装へと全力で突進しているのです。
6月に笹川財団が発表した提言は、非核三原則の「(米国から核を)持ち込ませず」を「(中国から核を)撃ち込ませず」に変更し、米軍の核ミサイルや核戦略資産の日本配備を進めることを公然と主張しています。被爆者の闘いが日帝支配階級に強制してきた非核三原則を解体し、中国侵略戦争を核戦争として遂行しようとしているのです。
石破は式典でのスピーチの中で、命をかけて被爆の実態を伝えるために原爆詩集を出した被爆詩人・正田篠枝さんの詩歌を引用しました。核武装論者の石破がこの正田さんの詩を持ち出したことに、怒りを抑えることはできません。しかし、既成左派はこのスピーチを「心がこもっていてよかった」などと言っています。参院選でも石破政権の大崩壊が露呈し、政権与党・既成政治支配に対する怒りが渦巻く中、「左派」の側が石破を応援し支えているありさまです。
求められているのは、こうした既成の政治支配をすべて吹き飛ばすような内乱的な反戦闘争です。「戦争か革命か」が問われる時代、自国政府打倒の内乱的反戦闘争の爆発を呼びかけていきましょう。
そのための必須の闘いとして、差別・排外主義との闘いを徹底的に位置づけましょう。今朝の闘いはその突破口を開いたと思います。女性差別と徹底的に対決し、女性の仲間が生き生きと闘える運動体への変革を絶対に実現しましょう。

沖縄から

沖縄踏みにじる石破は来るな!

改憲・戦争阻止!大行進沖縄 赤嶺知晃さん

昨日から今日にかけて、宮古島では陸上自衛隊が徒歩の行軍訓練を行っています。こうして現に沖縄を踏みにじっている石破が広島に来ること自体が、本当に許せません。
被爆80年の今日、私たちが原爆ドーム前での集会を勝ち取って、石破打倒の怒りの声をたたきつけたことは歴史的な勝利です。米帝がイランの核施設攻撃を強行し、中国侵略戦争、世界戦争・核戦争が始まる中で、われわれは情勢と切り合いながら闘いぬいてきました。
天皇来沖阻止闘争を全力で闘って不当に逮捕・起訴された田丸鴻一郎さんは、先日の第1回公判で、沖縄と広島の怒りを体現する意見陳述を行いました。敵の側は広島で闘ってきた彼を逮捕して、8・6広島闘争をつぶそうとしたわけですが、僕らはそれを打ち破りました。
沖縄・広島の怒りで、中国侵略戦争・世界戦争を止める闘いを全力でつくり出します。

福島から

内部被曝当事者として反戦貫く

福島 青年労働者

14年前の福島原発事故では、私が住んでいた福島市が自主避難区域に指定され、帰還困難区域から避難して来る人も多くいました。私自身、原発事故の被害者であり、内部被曝の当事者であるという認識を持てずにいました。
しかし、1年前に広島の平和記念資料館を訪れ、初めて放射能環境下で生きるとはどういうことなのか知らなくてはいけないと思うようになりました。それまで「健康被害のおそれがある場所に国民を住まわせ続けるわけがない」と、国を信じたい自分がいました。しかし実際は一切の責任を放棄し、人々を住まわせ続けた。「自分は被害者ではない」と思うことで、国から見捨てられたという現実から逃れようとしていたことに気づきました。
核の「潜在的抑止力」を掲げてきた石破政権は、核戦争に向けてフクシマ圧殺に乗り出しています。内部被曝を強いられている当事者として、絶対に許すことはできません。80年前にアジア人民を虐殺した加害国の一労働者人民として、この核戦争による中国侵略戦争を、命をかけて止めていく覚悟です。

11月労働者総決起集会へ

戦争とめる力は労働者の闘いに

動労千葉副委員長 中村仁さん

1945年8月6日、広島に投下された原子爆弾によって、14万人の尊い命が奪われました。核兵器は存在すること自体が人類の脅威であり、これを保持する国家そのものに私たちは根底から反対しなければなりません。人間として労働者として労働組合として、核と戦争に絶対反対の声を上げ続けなければならないと思っています。
動労千葉は1987年の国鉄分割・民営化の攻撃に対してストライキで闘いぬきました。それは戦争と新自由主義に抗する労働運動の最先頭の闘いでした。9月19日、東京高裁で解雇撤回を求める裁判が行われます。この闘いに私たちは絶対勝利します。
戦争と格差社会、外国人労働者への排外主義に反撃しましょう。11月2日、全国労働者総決起集会を開催します。戦争を止める力は、労働者の団結と闘いの中にあります。いま必要なのは、現実を変える力、すなわち団結と行動です。共に声を上げ、共に闘いましょう。

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