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星野・大坂救援会が初総会

大坂さん奪還、星野国賠勝利、今秋闘争へ団結を固めた全国総会。1万人署名の貫徹を誓った(8月24日 東京・江東区) 

東京 控訴審勝利へ徹底討論

 今年5月に結成された「無実の政治犯 星野さん大坂さん全国救援会(略称星野・大坂全国救援会)」の初めての全国総会が8月24日、東京都内で開かれ、全国から30を超える救援会の代表が参加し、満員の会場で熱い討論が行われた。大坂正明さんの奪還を最大の闘いとして、星野国賠完全勝利、今秋反戦闘争の爆発に向かって闘う意志統一をかちとり、共同代表など組織体制を決定した。
 大坂さんの「星野・大坂闘争の決着は戦争を止めることにある」という熱烈なアピール(別掲)が紹介され、参加者は8・6広島原爆ドーム前の闘いの高揚感をもって、中国侵略戦争阻止の闘いに全力で決起する決意を共にした。
 星野国賠について土田元哉弁護士から重要な報告があった。雑誌『医療判例解説』に星野国賠の一審判決が詳しく取り上げられ、「都内中核病院・肝胆膵(すい)外科医」が「裁判所の判断は妥当である」とするコメントが掲載された。弁護団が関知しない第三者の判断で、私たちの主張を後押しする重要な資料だ。控訴審勝利に向かってさらに奮闘すると語った。第1回期日は10月22日。
 山本志都弁護士が大坂控訴審について報告した。控訴審の初公判は具体的期日の指定はないが、近づいている。争点として、①一審判決が冒頭に50年以上前の検察官調書を基本とすると宣言していること、②大坂さんの犯人性を示す物的証拠がないこと、一審が認定した供述調書通りなら大坂さんが本来いなければならない所にいないことが現場写真で明らかなこと——とこの日配布されたパンフレットを紹介しながら控訴審を闘う決意を述べた。
 全学連、労組交流センターからのあいさつの後、小泉義秀事務局長が基調報告を行った。世界戦争・核戦争情勢下での星野・大坂闘争との認識のもと、大坂さんを絶対に取り戻す運動をつくろうと強調した。その上で、「11・14弾圧との闘いの勝利は、安保・沖縄闘争の爆発の中にある。歴史的な救援会の統一で戦時弾圧に勝利する新しい闘いに踏み出そう」と呼びかけた。
 討論では、十数人の会員が、「差別・抑圧と真に闘う運動こそ星野・大坂闘争」「8・6闘争は民衆が闘えば勝てることを示した。大坂さんを絶対に奪還しよう」と新しい出発の決意を述べ、各地の取り組みを報告した。
 共同代表として、狩野満男さん、ジャーナリストの浅野健一さん、星野暁子さんを選出した。浅野さんはあいさつで、「歴史ある星野・大坂闘争の共同代表に選出され、光栄に思う。人民には抵抗権がある。警察・検察・裁判所・キシャクラブの冤罪づくり構造を暴き、世界の労働者と連帯して闘おう」と決意を述べた。星野さんは安保・沖縄闘争と女性解放闘争を訴え、東京西部での救援運動の新しい発展を報告した。狩野さんは「星野・大坂闘争の位置が8・6広島闘争で鮮明になった。パンフを活用して一人ひとりを組織し、1万人署名の力で大坂さんを必ず奪還しよう。そして戦争そのものを止める闘いを実現しよう」と討論をまとめ、4時間にわたる歴史的な総会は幕を閉じた。

大坂正明さんの獄中アピール
8・6広島の闘いに感動 連帯し控訴審勝利へ闘う

 8・6原爆ドーム前集会貫徹の闘いは見事でした。救援会からも多くの方が参加したことと思います。徹夜での座り込みに参加された方もいらっしゃったでしょう。まことにお疲れさまでした。ガッチリとスクラムを組んで集会を守り抜く姿に本当に感動しました。
 日帝・石破と広島市長・松井を先頭に開かれた官製の式典は、口では「核兵器廃絶」を唱えつつ、現実の政策では「核の傘」を賛美し、「非核三原則」を投げ捨て、さらには「核共有」を叫ぶという実にペテン的なシロモノでしかありません。
 このペテン的式典に反対し、真に反戦・反核を掲げたのは「8・6ヒロシマ大行動」勢力しかいませんでした。官製式典を守るために他の集会・デモを規制する攻撃に唯唯諾諾と従っていると、いずれ官製式典以外は全て禁止するところまでエスカレートするのは不可避です。
 だから絶対反戦派がドーム前集会をかちとったことには絶大な意義があるのです。帝国主義の中国侵略戦争を止めることは、今を生きる労働者民衆の歴史的責務です。ドーム前集会は、そうした重い責任を果たす象徴的闘争だと私は考えています。
 そういうことから今年のドーム前集会を文字通り体を張ってかちとったことに心から感動したし、また同時に、今後さらに反戦・反核闘争の高揚が求められることに緊張も覚えています。
 そしてまた、ドーム前集会のような闘争あってこその星野国賠闘争であり、大坂裁判闘争だということをあらためて確認しました。私たちの裁判が、反戦・反核闘争、沖縄闘争と一体でなければ、ただ過去の事後処理的な裁判になってしまいます。それではたとえ裁判で勝利しても個々の限定された人たちの勝利でしかありません。
 星野・大坂闘争の決着は、反戦・反核、沖縄闘争の勝利であり、戦争を止めることに求められます。今年のドーム前集会貫徹の勝利は、二つの控訴審に向けて大きなステップになったと思います。
 ただし両控訴審は決して楽観できるものではありません。帝国主義社会を守る牙城(がじょう)東京高裁での裁判なのですから、これまでの幾多の裁判同様、政治色の強い権力側有利の判決が十分予想されます。ここで私たちにとって重要なことは、二つの控訴審開始と10・5反戦行動、11・2全国労働者集会への組織過程が重なりますから、ともに共鳴しあい、高めあって集会・裁判ともに勝利するために闘うことです。
 私は7月末に大腸ポリープ摘出手術を受け、そして8・6ドーム前集会の勝利の報を聞き、心身ともに充実して控訴審開始を待っています。救援会の皆さんとともに全力で闘っていきたいと思っています。よろしくお願いします。
(東京拘置所在監)

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