三里塚フィールドワーク―機能強化を破産に追い込め!
三里塚芝山連合空港反対同盟が呼びかける、成田空港の拡張・機能強化=「第2の開港プロジェクト」に反対する月例のフィールドワークが2月12日に行われた。
出発を前に天神峰の反対同盟会議室前で打ち合わせを行い、事務局員の伊藤信晴さんが参加者に訴えた。「第3滑走路の用地取得率が80%台で暗礁に乗り上げている。買収を拒否している人の中には、地球環境の悪化、食料危機の到来を真剣に案じている方がいる。人類滅亡まで残り時間わずかなどと言われている今この時に、飛行機なんか飛ばしている場合じゃないだろう、農業を守り食料を作るのが第一だろうと。そういう方が作っている田んぼを孤立させるために、NAAは自分らが取得した土地にフェンスを立てて囲んでいる。住民を励まし支えていく上でも、今日のフィールドワークのような闘いは重要だ」
これに応えて全学連の学生が発言した。「今日は初参加者を含めて学生は3人で参加しています。高市政権のもとで衆議院の3分の2が自民党というとんでもない状況です。安保3文書の改定、核共有、スパイ防止法、国旗損壊罪等々が狙われ、あの中曽根でもできなかったところに高市は踏み込んでいる。民間空港や道路の利用も含め、中国侵略戦争へ向けて進んでいます。成田は侵略戦争の兵站拠点であり、三里塚こそ反戦の砦。第3滑走路粉砕、第2の開港阻止をはっきり掲げて闘う時です。学生は流血も辞さず歴史変革の先頭に立ちます」
コースを確認した上、参加者は車両に分乗して出発した。
まず、成田市十余三の、B滑走路延伸のための東関東自動車道トンネル化工事の現場を見下ろせる高台に陣取った。430メートルの新トンネルを構成する「カルバート」と呼ばれる構造物は、ほぼ並べ終えた状態と見える。このトンネルが供用開始されれば、現在機能している切り回し道路(付け替え道路)は撤去され、その上に滑走路面までの標高を目指して、途方もない量の土砂を埋め立てていこうというのだ。
婦人行動隊の宮本麻子さんのリードで、工事現場へ向けて全員が声と力を合わせてシュプレヒコールを上げた。「機能強化粉砕!」「第2の開港プロジェクトを許さない!」「成田軍事空港粉砕!」「市東さんの農地を守り抜くぞ!」
続いて一行は、芝山町の菱田地区に移動し、墓地の向かいの田んぼをつぶしてつくられたセメント施設の前に並んだ。
苦虫をかみつぶしたようにたたずんでいる山武警察菅らに向けて、シュプレヒコールをたたきつけた。「工事をただちにやめろ!」「工事業者は出ていけ!」「第3滑走路建設阻止!」「高市政権打倒!」
菱田も1カ月前と比べて情景が激しく変化している。NAAが買収を済ませた土地があちこちで高いフェンスによって囲われている。その内側では、地盤改良工事などが進められていると思われる。買収を拒んでいる人からすれば、そうした鉄板フェンスがあちこちにもうけられることで、自分の田んぼが包囲されていく孤立感に襲われる。そうした心理的圧迫効果をも狙って建てられたフェンスであろう。怒りがこみ上げる。
しかし追いつめられているのはNAAの側だ。田んぼだった土地の軟弱地盤は、滑走路を造る上では最大級の難関であることをNAA自身が認めている。ただやみくもに土を重ねていくだけでは解決しない。そして用地取得が思うように進まないまま、時間は容赦なく過ぎていくのだ。全員が「絶対に機能強化を頓挫に追い込んでやる!」との固い決意でフィールドワークをやり切った。
学生の3人は午後からは現闘員の案内で、市東さんの南台農地、東峰神社、岩山記念館など三里塚闘争のゆかりの地を現地調査し、60年の闘争史の重みを体感した。(TN)
スケジュール
◎3・29芝山現地闘争 3月29日(日)午後1時開場 芝山文化センターホール 千葉県山武郡芝山町小池973
集会後デモ行進 主催/三里塚芝山連合空港反対同盟




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