群馬で市東さんを迎え三里塚集会―「10・11へ」
「市東さんの農地を守ろう群馬集会」が高崎市で9月13日、三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さんを迎えて開かれた。群馬・市東さんの農地を守る会と、改憲・戦争阻止!大行進・ぐんまが主催し、31人が参加した。
司会のあいさつに続き、守る会代表で一般社団法人「高階(たかはし)文庫」代表理事の高階ミチさんが開会のあいさつを行った。「三里塚と連帯するこの集会は1979年から始まり、市東さんをお迎えしては20回目となります。成田では『第2の開港』が計画され、群馬では一度中止になった倉渕ダムが再開へと動き、原発、リニア新幹線など国民が望まない事業が押し付けられようとしています。きょうは国と正面から闘う市東さんのお話を聞き、市民の力を結集する集会にしたいと思います」
大行進・ぐんまの大塚正之さんが基調報告を行った。大塚さんは戦後81年の現在、米日帝の中国侵略戦争―世界戦争情勢が加速する中で、あらためて反対同盟との血盟にかけて国家権力・機動隊の暴力と真正面から対決し、民族差別と排外主義を打ち破り、二度と侵略の歴史を繰り返さぬ決意で戦争反対の闘いに立つことを訴えた。そして三里塚闘争が「戦後の平和と民主主義」の虚構を打ち破る労働者と農民の内乱・武装闘争として闘われてきたことを確認し、反対同盟主催の10・11三里塚全国集会(成田市赤坂公園)、11・1全国労働者集会、11・22反戦闘争・首相官邸デモへ連続して決起することを呼びかけた。
続いて、東京から駆けつけた改憲・戦争阻止!大行進事務局長の本山隆介さんが、「中国侵略戦争阻止の反戦闘争の大爆発を!」と題して特別講演を行った。本山さんは米帝トランプの共和党大会での放言・暴言や核兵器関連も含む軍事予算の急拡大を弾劾しながら、「私たちの眼前にあるのは、基軸国米帝の大没落と戦後世界体制の最後的崩壊という歴史的事態」「米帝は自らの利害を一切の基準にして同盟国にも激しい争闘戦を展開し、組み敷き、中国侵略戦争へと総動員する」と指摘し、「戦争の根源である帝国主義の打倒」を呼びかけた。さらに1917年ロシア革命以来の現代史を振り返りつつ、軍事的対抗に走る中国スターリン主義をも批判しながら、米日帝国主義の中国侵略戦争突入を阻止する反戦闘争を「歴史的決戦」として呼びかけた。10月臨時国会においては高市政権の安保3文書改定、改憲攻撃の全面化などを焦点に、大激突となることを明らかにし、10・11三里塚から11・1―11・22への連続決起を訴えた。
地元の町長の連帯のあいさつに続き、市東孝雄さんが参加者の拍手に迎えられて登壇した。
「反対同盟は60年にわたり原則を守り、農地死守、戦争反対の闘いをやってきました。国家権力につぶされない闘いをこれからもやっていきます。今戦争が現実のものになっています。うちのおやじ(市東東市さん)たちが闘いを始めたころは『軍事空港反対』と言っても『戦争なんかもう起きないんだ』というのが周りからの反応でしたね。今考えてみると、おやじたちが正しかった。戦争体験のある人間の実感だったと思います」
「今成田では『第2の開港』と称して攻撃をかけてきています。しかし、航空需要が右肩上がりに増えて、空港も地域も発展するなどありえない。空港会社は説明会を400回もやったと自慢しているが、実際には住民の意見なんて聞かずに、自分らで勝手に決めたことを一方的にしゃべるだけ。それで、従わなければ強制収用で土地を取るという。私たち農家は農地を奪われたらやっていけません。これからも農地を守り、群馬のみなさんのお力もお借りして闘っていきます。三里塚60年の闘いをさらに70年、80年と続けていきます」
市東さんの飾らぬ人柄と闘いの覚悟が参加者全員の胸を打ち、大きな拍手がわいた。
続いて三里塚現地闘争本部から2人が発言した。Aさんは、機能強化・空港拡張へ向けた用地買収攻撃とその行き詰まり(民有地の14%が未取得)、さらに耕作権裁判控訴審など三里塚裁判の現状について詳しく報告した。Bさんは、戦争が開始され気候変動が猛威をふるい国内外に食料危機が迫る現在、労農連帯の強化が一層切実な意義を持つことを、反対同盟事務局次長の故萩原進さんの訴えを引きながら強調した。
討論、質疑応答では、参加者から戦争情勢に立ち向かう意気込み、例年にない雨量による三里塚現地の畑と作物への影響への心配、裁判闘争や現地攻防の争点への質問などがよせられた。
最後に群馬合同労組の組合員が、「私も中国侵略戦争阻止を掲げて今年の春闘を闘いました。10月11日に三里塚集会に集まろう」と述べて、市東さんに守る会会費とカンパを手渡した。
司会者も自らの決意として10・11三里塚、11・1―22の連続闘争をあらためて訴え、集会の成功を確認した。市東さんからは、無農薬のジャガイモと玉ねぎの袋詰めが参加者全員に配られた。(TN)
スケジュール
◎第2の開港粉砕!フィールドワーク 9月16日(水)午前10時 成田市天神峰 市東さん宅前集合 呼びかけ/三里塚芝山連合空港反対同盟
◎土地明け渡し請求権時効裁判 第1回口頭弁論 10月1日(木)午前10時30分開廷 千葉地裁(市東さんの南台農地の一部についてNAAが、土地の明け渡し請求権の時効消滅を恐れて起こした訴訟)
◎10・11三里塚全国総決起集会 10月11日(日)正午 成田市赤坂公園 主催/三里塚芝山連合空港反対同盟



この記事へのコメントはありません。