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天神峰やぐら裁判、多見谷裁判長の訴訟指揮を弾劾

20131120b-1.jpg 11月19日、千葉地裁民事第3部(多見谷寿郎裁判長)で天神峰やぐら裁判の弁論が開かれた。この裁判は、天神峰・市東孝雄さんの農地裁判の明け渡し請求の中での看板、監視やぐらなど四つの物件の所有者が、市東さん個人ではなく反対同盟であることを認めさせ、これらの撤去を阻むために、反対同盟が提訴したものだ。
 多見谷裁判長自身はすでに7月29日の農地裁判判決の中で、「物件を反対同盟が建設して使用・占有していたとしても、市東は土地を現状に修復して明け渡す義務がある」と極悪の判断を下し、成田空港会社(NAA)はそれを頼りに「確認判決の利益はない」と主張している。まさに裁判所とNAAとが一体となった恥知らずな強奪攻撃だ!

 この日の法廷ではまず、反対同盟顧問弁護団が準備書面の要旨を陳述し、「もし強制執行になった時のことを考えれば、物件の所有者・占有者が誰であるかによってそれと争う手続きなどが変わる。所有の確認判決を求める必要性・適切性がある」と主張した。すると裁判長は被告NAAに向かって「訴訟の却下を求めるのであればそのむね明らかにしてください」と促した。つまり「反対同盟の訴えに対し却下=門前払いにしたらどうだい。それなら認否反論など面倒なことをしなくていいんだよ」ということだ。さらに「所有者の確認は実際の執行の段階でやればいいという説もある」と言い放った。
 被告席にいるNAA代理人弁護士の筆頭は元千葉地裁裁判官の上野至だ。つまり多見谷裁判長は「上野先輩」に向かって、あからさまに反動的な“助言”を行ったわけだ。
 こんな偏った訴訟指揮は許されない! 反対同盟顧問弁護団は語気を強めて多見谷を徹底的に批判した。葉山岳夫弁護士は、「現闘本部が強制撤去された時、執行官らはわれわれの問いかけに対し一切対応しようとしなかった。執行段階で確認すればいいなどとは机上の空論だ!」と追及した。
 多見谷は「認否するなとまでは言っていない」「学説を紹介しただけ」などと弱々しく弁明するが、傍聴席からも弾劾の声が一層強まるといらだちを募らせ、「発言禁止」を連発した。
 次回1月22日(水)の期日を確認して閉廷。
 弁護士会館で開かれた報告集会では、「NAAが言ってないことまで代わって主張する多見谷」を弁護団が次々と弾劾した。また、車いすに乗った傍聴者に差別的な扱いを行った裁判所と、それを居直る多見谷裁判長に批判が集中した。
 動労千葉の滝口誠さん、市東さんの農地取り上げに反対する会の連帯発言に続き、最後に萩原進事務局次長がまとめのあいさつを行った。「反対同盟は一昨日に続き来月も空港周辺地域への一斉行動を行うことを確認した。これは千葉県内に反対同盟を広げ増やすことにつながる闘いだ。今日の法廷で、NAAと裁判所が完全にぐるになった姿を見て、あらためて国策裁判の正体を確認した。次回の1月22日は、2014年初の裁判闘争として、千葉地裁を包囲する大結集をかちとろう。そして、東京高裁で第一回の弁論が3月から4月に予想される市東さん農地裁判控訴審を闘いとろう。霞が関に乗り込もう!」
 参加者全員がこれに熱い拍手を送り、気を引き締めながら2014年に向かっての決意を打ち固めた。(TN)

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