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三里塚全国集会―「第2の開港」粉砕を誓う

全国総決起集会をかちとり赤坂公園からデモに出発する反対同盟(10月11日 成田ニュータウン)

三里塚芝山連合空港反対同盟が主催する全国総決起集会が成田市赤坂公園で開かれ、全国から490人の労働者・農民・学生・市民が参加し、南台農地死守、成田拡張・強制収用攻撃粉砕の決意を打ち固め、ともに闘った。
本集会に先立ち改憲・戦争阻止!大行進の独自集会が行われ、三里塚現地闘争本部の同志が基調報告を行い、大行進関西、同東京が、「第2の開港粉砕」への決意を表した。
本集会が始まり、司会のあいさつとして婦人行動隊の木内敦子さんが、「生活し闘い続け、三里塚は60年。きょう来れない全国、全世界の人たちの思いも受けとめ、集会がんばりましょう」と第一声を発した。
反対同盟事務局員で白桝の伊藤信晴さんが主催者あいさつを行った。「反対同盟は当初から軍事空港粉砕を掲げてきた。現在の空港機能強化は第2次安倍政権で立ち上げられ、高市政権が国政の中心課題にすえた。軍事空港としての正体は明らかだ。市東さんへの農地取り上げ攻撃、第3滑走路用地内の地権者への強制収用攻撃は、中国侵略戦争政策に貫かれている。市東さんのお父さん(東市さん)は『革命的祖国敗北主義』を訴えていた。その思いを受けとめ、危機にあえぐ高市政権を倒そう」
続いて東峰の萩原富夫さんが、この間の農業への豪雨被害の深刻さを語った上で基調報告を読み上げた。
まず三里塚が「第2の開港」プロジェクトとの闘い、土地収用法・強制収用攻撃との重大な闘いに入ったことを確認。そして周辺住民が提起する「強制収用反対署名」に取り組むことを訴えた。

「空港のために農地をとることなど認められない」と市東孝雄さんが決意を表す

新たにNAAが起こした「土地明け渡し請求権確認請求訴訟」(時効裁判)について、市東さんの言葉を引いて「目的は営農妨害の強制執行」と断定し、裁判傍聴への結集を訴えた。また耕作権裁判の期日が来年になることを報告した。
さらに国際競争力強化を呼号する「第2の開港」プロジェクトを強く批判し、「われわれが望むものは平和な世界、戦争と環境破壊を繰り返す帝国主義の打倒」と強調した。
そして国家プロジェクトに位置づけられた「第2の開港」が周辺開発をふくめた軍事拠点建設であることを指摘し、これを粉砕し高市政権打倒を呼びかけ、市東さんの農地を守り、強制収用を阻止することを強調した。
続いて連帯のあいさつとして動労千葉の関道利委員長が発言に立った。NAAの農地強奪攻撃を激しく弾劾し、市東さんの農地を共に守り抜く意気込みを表した。そして動労千葉が三里塚と連帯しながら80年代の国鉄分割・民営化攻撃に対して2派のストに立ち、解雇40名の攻撃を受けながら現在も団結を守っていることを誇り高く確認した。「今ほど労働運動の変革が求められ、労組が反戦の先頭に立つことが求められている時はない」と語気を強めた。さらに東京高裁による1047名解雇撤回控訴審での証人採用却下という前代未聞の訴訟指揮を弾劾し、11・1全国労働者総決起集会への大結集を呼びかけた。
関西実行委の連帯発言に続き、敷地内・天神峰で闘う市東孝雄さんが発言に立った。「23年2月に強制執行で取られた天神峰農地は、フェンスで囲っただけで何も空港の施設はつくられていません。彼らの狙いは、天神峰に人がいる、家があるっていうこと自体をなくしたい。それだけのために営農妨害し裁判を起こした。10年したら時効になる(明け渡し請求権が消える)。そうするとますます市東は居座るんじゃないかと。百姓にとって農地は命ですよ。その命の農地を耕し続けられる、それだけでいい。『第2の開港』で常に右肩上がりで空港が発展していくというのは机上の空論ですよね。そんなことで私の畑を取り上げ、天神峰から追い出すなど絶対に認めない。あくまでも闘います。反対同盟は60年の歴史の中で『農地死守、戦争反対』の闘いを続けてきました。これからも国策と闘う福島、沖縄と三里塚を一つの闘いとして、みなさんとともにがんばっていきます」

集会終盤、「♪誇りも高き農地死守」と反対同盟の歌を熱唱

市東さんの鮮明な決意に全参加者は惜しみない拍手を送った。
反対同盟顧問弁護団4人が登壇し、時効裁判、耕作権裁判控訴審などの現状を報告した。そして「あらゆる意味で強制的手段を用いない」とかつて社会的に公約したNAAが今、高市政権の後押しを受けて強制収用攻撃に踏み出したことを厳しく断罪し、現地実力闘争と一体で裁判に勝利する決意を表した。
市東さんの農地取り上げに反対する会、群馬・市東さんの農地を守る会の発言が続いた。群馬・守る会の大塚正之さんは高崎市で開いた9・13三里塚集会について「農地を守り、中国侵略戦争を止めるとの決意を市東さんに直接誓うものとしてかちとった」と胸を張って報告した。
全国農民会議共同代表の小川浩さんは、昨年の米不足と価格高騰が55年にわたる減反政策によってもたらされたことを説明し、深刻化の一途の農家の危機と苦境を述べながら、三里塚とともに労農連帯・高市政権打倒へ進むことに農民の未来があることを訴えた。
婦人行動隊の宮本麻子さんが、強制収用手続きに動き出したNAAへの強い怒りを表してカンパアピールを行った。
福島、沖縄からの訴えとして、3・11反原発福島行動実行委の椎名千恵子さんが立ち、60年にわたる反対同盟の原則的闘いをたたえた上、反原発闘争においても「帝国主義打倒、戦争を内乱へ」を貫き、来年3・11集会を開催する決意を表した。
市東さんの農地を守る沖縄の会は、米兵による女性暴行殺害事件を激しく弾劾した。
司会を太郎良陽一さんに交代し、住民・市民団体の発言が続いた。
最初に、夜間飛行差し止め訴訟を闘う地元住民が、強制収用反対署名の取り組みを呼びかけた。
さらに、婦人民主クラブ全国協議会事務局長の川添望さん、全国水平同盟委員長の久原正子さん、無実の政治犯星野さん大坂さん全国救援会共同代表の星野暁子さん、都政を革新する会の洞口朋子杉並区議会議員などが次々と発言に立った。洞口さんは、沖縄米兵の女性暴行殺人を徹底弾劾し、「女性・青年・学生の反戦決起をつくり出し、来年4月の区議選に勝利し、杉並の地から三里塚への大結集を実現する」と誓った。

全学連の鮮烈な決意表明で会場の熱気は一段と高まる

共闘団体の発言として白ヘルメットの全学連が登壇し、張り詰めた声で「反対同盟との血盟を貫き、土地収用法適用、強制収用攻撃を許さず、実力で闘います」と決意を鮮明に表した。そして、日帝・高市政権が再び中国・アジアへの侵略を行う時いかに闘うべきかと問いかけ、「必要なのは平和を祈ることでも対話を求めることでもなく、全国でデモやストが爆発し軍隊からの反乱が起き、もはや侵略戦争遂行が不可能となるような内乱だ」と断言した。そして、米海兵隊の女性殺害事件を弾劾し、11・1労働者集会から11・22反戦デモへの連続決起を呼びかけ、「革命に向かう青年・学生・女性の決起をつくり出そう」と高らかに叫んだ。
会場の熱気は最高潮に達し、反対同盟の歌を参加者全員で熱唱した。
最後に事務局の太郎良陽一さんがデモコースを説明し、「資本主義は人を殺し地球を破壊している。こんな社会は受け入れられない! 第2の開港は国家の経済成長のエンジンだと彼らは言うが、そんなエンジンはぶっとばす。きょうの集会をそれぞれが持ち帰り、もっと大きな闘いを!」と訴えた。

団結ガンバローを三唱し「第2の開港」粉砕の決意を高める

太郎良さんのリードで団結ガンバローを三唱し、反対同盟を先頭にデモに出発。反対同盟宣伝カーには宮本さんが乗り込み、農地死守の訴えとシュプレヒコールを一帯に響かせた。
赤坂公園を出て、空港のために造られた町である成田ニュータウンのど真ん中を東西に貫く大通りを行進した。全学連を先頭とする白ヘルメットの長蛇のデモ隊列は、実力闘争で成田空港を廃港へと追い込む意気込みを体現した。沿道からの熱い注目を浴びながら、成田駅西口近くまでの2・3キロのデモを貫徹した。(TN)

スケジュール
◎第2の開港粉砕!フィールドワーク 10月14日(水)午前10時 成田市天神峰 市東さん宅前集合 呼びかけ/三里塚芝山連合空港反対同盟

全学連を先頭にした白ヘルのデモ隊は「実力闘争」の意気込みを体現した

改憲・戦争阻止!大行進の独自集会。三里塚現闘本部の同志が基調報告

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