各地で10・31狭山闘争を闘う/再審棄却情勢と対決
東京高裁・寺尾正二裁判長による石川一雄さんへの無期有罪差別判決(1974年10月31日)から52年を弾劾し、強まる再審棄却情勢と対決して、各地で10・31狭山闘争が闘われた。
■東京
10月31日、「寺尾差別判決52カ年糾弾!石川一雄さんは無実だ!東京高裁は事実調べ・再審を行え!」を掲げて、東京渋谷で集会とデモを行った。主催は全国水平同盟杉並支部と部落解放東日本共闘会議。
渋谷はハロウィンが週末と重なり大量の警官が動員され、厳戒態勢。その「ハロウィン警備」をはねのけて進む反戦・反差別を訴えるデモ隊に圧倒的注目が集まった。沿道でコールに唱和する人、デモ隊に入って「戦争反対!高市打倒!」と叫ぶ青年も現れ、11月の二つの反戦集会のビラも大量にまかれた。まさしく10・31狭山闘争は、11・1労働者集会と一体で、熱くかちとられた。
デモに先立つ集会の冒頭、参加者全員で「差別裁判打ち砕こう」を合唱。基調報告を部落解放東日本共闘会議の徳永健生事務局長が行い、「狭山闘争こそ高市政権の中国侵略戦争攻撃と真っ向から対決する闘いだ」「反戦闘争の爆発で切迫する再審棄却を阻止し、第4次再審闘争の勝利を切り開こう」と訴えた。
特別報告にO郵便局部落差別糾弾闘争の当該のAさんが立った。Aさんは職場での部落差別発言を告発し、当局に事実確認を求めたが、O郵便局はろくに調査もせず、「なかったこと」にして居直り、回答も拒否した。Aさんは、O郵便局ぐるみの部落差別の隠ぺいに怒りを燃やし、7月には郵政本社への抗議行動を展開した。Aさんは「O郵便局の部落差別との闘いは、郵政資本そのものとの闘いとなった。これは日本帝国主義との闘い」と実感を込めて語った。そして、定年を理由とする雇い止めの際には、Aさんの「継続雇用要望書」に職場の過半数近くの労働者が賛同し署名を寄せてくれた。「これを盾に闘い続けて!」と励ましの言葉をかける労働者も現れた。Aさんは「以前の私には想像もできなかったことが起こった。問題は何も解決していない。石川さんが亡くなっても狭山闘争は終わらない。私は皆さんと共に戦争と差別をなくすために全力で闘いぬきます」と発言を結んだ。感動的な決意に応え、会場から圧倒的な拍手が沸いた。
決意表明で、幹事団体から動労千葉、動労総連合水戸、東京労組交流センター、婦人民主クラブ全国協議会が発言した。寺尾差別判決への怒りと、切迫する棄却情勢と対決する決意が述べられた。最後にまとめで田中れい子杉並支部長が、「寺尾判決は国家暴力として打ち下ろされたものであり、裁判所へのお願いで覆るものではない」と強調し、「融和主義粉砕、部落解放・日本帝国主義打倒」の路線で闘おうと訴えた。 最後に「団結頑張ろう!」で集会を締め、渋谷デモに打って出た。(部落解放東日本共闘会議・T)
■関西
狭山再審棄却攻撃を絶対に阻止するぞ!10・31狭山闘争全国統一行動として10月30日、全国水平同盟と関西労組交流センターの共催で「全関西狭山集会―デモ」を闘い抜いた。
70人の参加で「寺尾差別判決52カ年糾弾!10・31狭山全国統一行動」の勝利から、11・1全国労働者集会―11・22反戦闘争に総決起をかちとり、トランプ、高市による中国侵略戦争を止めるために全力で闘うことを意気高く誓い合った。
最初に、主催者あいさつとして発言に立った関西労組交流センター代表の赤田由行さんは「沖縄米兵による女性殺害を徹底弾劾する。さらに被害女性に対する誹謗中傷を絶対に許さない。中国侵略戦争突入情勢下での差別・排外主義の攻撃と闘おう」「戦争と差別の元凶帝国主義を打倒しよう」と熱烈に呼びかけた。
全国水平同盟の久原正子委員長が基調報告を行った。「沖縄米兵による女性殺害を弾劾する。血債が問われている。全基地撤去=沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒の中国侵略戦争阻止の闘いとして、11・1全国労働者集会、11・22首都反戦闘争に総決起しよう」と訴えた。さらに「高市は中国侵略戦争突入情勢は、天皇制・天皇制イデオロギー攻撃を軸に差別・排外主義攻撃を激化させている。とりわけ狭山再審闘争において、再審棄却攻撃を決定的に激化させ、棄却か再審かの決戦局面を迎えている」「中国侵略戦争阻止の反戦闘争の大爆発を切りひらき、この力で狭山再審棄却阻止!第4次再審闘争勝利を切りひらこう」と提起した。
全国水平同盟各支部からの決意表明で、西郡支部の佃照夫さんは「石川一雄さんの闘いは人生のすべてをかけた、国家の権力犯罪・差別犯罪との闘いだった」「狭山闘争は悪辣な国家権力による差別、抑圧との闘いであり、中国侵略戦争攻撃そのものとの闘いだ」「石川さんの無念を絶対に晴らす」と決意を述べた。
東三条・崇仁支部の決意表明に続いて、高槻支部から「東京高裁・前田巌裁判長は検察にプレゼンテーションをさせ、第4次狭山再審棄却策動を強めている。戦争攻撃と差別・排外主義攻撃は一体」「労働者階級人民への上からの内乱攻撃に対しては、下からの内乱を組織して闘う時だ。11・1全国労働者集会―11・22反戦闘争に総決する」と決意が述べられた。
奈良の教育労働者の仲間は、「中国侵略戦争突入情勢での差別・排外主義攻撃ー部落差別、女性差別の激化に対して、とことん怒らなくてはならない。戦争と差別の元凶である帝国主義を打倒しよう」と熱く決意表明した。
久原委員長のまとめの後、大阪・梅田の中心街で「狭山差別裁判糾弾!中国侵略戦争阻止! 11・1全国労働者総決起集会、11・22全国反戦集会へ」の決起を呼びかける戦闘的デモを貫徹した。(高槻支部・村山晃)
■広島
10月29日に、広島市西地域交流センター・いきいきプラザで、「狭山再審棄却阻止!10・31狭山全国統一行動」を20人の結集でかちとった。
1974年10月31日の部落差別むき出しの東京高裁・寺尾判決に怒りを燃やし、第4次再審棄却を許さず闘いに打って出ることを確認した。
この寺尾判決から52年の今、「第2の寺尾判決」をもくろむ前田裁判長は、9月の三者協議では前例のない検察官による「有罪」のプレゼンテーションを行わせた。前田裁判長は、検察・弁護団の両者にプレゼンテーションを行わせたことをもって、「検察、弁護側の両者の意見は聞いた」として、それをもって第4次再審の打ち切りを狙っている。狭山再審棄却情勢がまさに切迫した情勢を迎えていることに怒りと危機感を参加者で共有した。
また、これは開始された中国侵略戦争と一体の高市政権の戦時司法の攻撃そのものである。追い詰められているのは国家権力・検察・裁判所だ。東京高裁は、下山鑑定などで完全に破綻した「石川有罪」をゴリ押しして、部落差別を扇動して労働者人民を取り込み、中国侵略戦争に動員しようとしている。断固、粉砕あるのみだ。
米帝・トランプ、日帝・高市の中国侵略戦争が開始されている中で、沖縄―全国で中国侵略戦争にむけた帝国主義の大軍事演習「キーン・ソード27」が行われ、その中で沖縄で米兵による女性殺害事件が発生した。絶対に許せない。
今、女性差別を始め部落差別、民族差別・排外主義がすさまじい勢いで扇動され、さらに戦時型司法の下で、狭山再審棄却の攻撃がかけられてきている。部落解放広島共闘会議は、女性差別を告発する仲間の訴えを「団結破壊」「糾弾主義」と血の海に沈めた自己批判をかけて、中国侵略戦争が開始された戦時下そのものの時代に、女性解放闘争を推進軸に部落解放闘争の再確立を私たちの課題として明確にさせ、「血債の思想」を取り戻し、差別糾弾を復権させて闘うことを決意した。
何よりも国家的部落差別犯罪を暴く万年筆のインクなどの全証拠の事実調べを開始するように東京高裁・前田裁判長への怒りをたたきつける闘いに立つこと、 11月の狭山再審署名街宣行動を闘い、これと一体で11・1労働者集会―11・22全国反戦闘争への組織化を同時に闘うことを決定した。11月決戦に全力で決起し、狭山第4次再審闘争勝利! 石川一雄さんの無実・無罪へ進撃します。(部落解放広島共闘会議)
■北九州
北九州部落解放研究会の主催で10月31日、「寺尾差別判決52カ年糾弾!石川一雄さんは無実だ!東京高裁は事実調べ・再審を行え!10.31狭山全国統一行動」の一環として、北九州市立商工貿易会館で10.31狭山集会を開催した。
この日正午、集会に先立ち、JR小倉駅前ひろばで「狭山再審勝利!中国侵略戦争阻止!」を訴えるアピール行動を行った。道行く人々の圧倒的注目を集め、その場でビラを受け取って集会に参加する人もいた。
午後2時から始まった集会では、北九州部落解放研究会の東真司代表が基調を提起した。「米海兵隊による沖縄女性殺害を徹底弾劾する!」「フランスを始め、全世界で開始された帝国主義打倒の内乱に連帯し、中国侵略戦争に突き進む日米帝国主義を打倒しよう!」「戦争と一体で激化する差別・排外主義を打ち破り、差別の元凶=天皇制を粉砕しよう!」「帝国主義に屈服し、女性差別・襲撃に与してきた自らを打倒して、融和主義粉砕!帝国主義打倒!部落完全解放を貫いて立ち上がろう!」と訴えた。
続いて、自治体労働者が熊本震災の災害対応派遣の体験を語り、「現場で感じたのは『地方創生』の掛け声で行われる徹底的な地方切り捨てです。とことん差別的な構造が貫かれ、その対極で軍事に膨大な費用が投じられる矛盾を目の当たりにしました」と訴えた。
まとめの発言を動労総連合九州の羽広憲委員長が行い、「帝国主義打倒を貫く部落解放闘争をつくり出し、石川一雄さんの再審無罪を実力で勝ち取ろう!11・1労働者集会ー11・22首相官邸デモを帝国主義打倒の総決起として実現しよう!」と訴えた。
集会終了後は狭山闘争をテーマにした映画「造花の判決」を上映した。飛び入り参加の人も含め、改めて国家権力による部落差別に怒りを燃やし、石川一雄さんの無実を確信して、闘いに立ち上がる決意を固めた。



この記事へのコメントはありません。