1. HOME
  2. ブログ
  3. 労働運動
  4. 11・1労働者集会 労働運動と国際連帯の力示す

11・1労働者集会 労働運動と国際連帯の力示す

動労千葉、国鉄闘争全国運動、改憲・戦争阻止!大行進を先頭に浅草をデモ。沿道の人々の怒りと合流した

浅草公会堂に970人が結集。中国侵略戦争―世界戦争阻止の決意を固めた(11月1日 東京都台東区)

労働運動と国際連帯の力示す
浅草公会堂にみなぎる熱気と決意

 11・1全国労働者総決起集会は浅草公会堂に970人が集まって開かれた。中国侵略戦争が始まる一方、フランスなど全欧州で労働者人民の内乱的決起が起きている。集会は韓米、在日の労働者とともにかちとられ、戦争阻止へ労働者国際連帯を一層発展させた。求められているのは日本での闘いの爆発だ。この力を11・22全国反戦闘争に結実させ、中国侵略戦争阻止の本格的な闘いをつくり出そう。

 主催者あいさつを国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さんが行い、戦争に突進する高市政権に対し、国鉄闘争と国際連帯で階級的労働運動を取り戻すことが本集会の役割だと述べた。
 三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さんらが連帯あいさつに立ち、市東さんは再びの強制収用攻撃を打ち砕く決意を示した。
 動労千葉の関道利委員長が基調報告を行い、中国侵略戦争阻止へフランスのような闘いを日本で起こすことが私たちの任務だと提起した。また、帝国主義の戦争と対決できなかった日本労働運動の歴史を乗り越えようと強調し、国鉄分割・民営化と闘い抜いた私たちにはその力があると述べ、国鉄闘争の勝利を訴えた。

 海外からの代表団が登壇し、韓国・民主労総ソウル地域本部のパクソンボン生活文化委員長が、戦争を阻む労働者の国際連帯を訴え、労働改悪との闘いと反戦闘争は一体だと述べた。アメリカの国際港湾倉庫労組(ILWU)ローカル10のジャック・ヘイマン元執行委員は、米帝が中国などに仕掛ける戦争に対し、労働者階級は労働者政府の樹立に向け闘わなければならず、そのための革命的労働者党が必要だと力説した。在日ミャンマー人のテンテンウさんが、独裁軍を支える日本政府との闘いを日本の労働者に訴えた。

 動労千葉の中村仁副委員長が国鉄1047名解雇撤回闘争勝利の決意を示した。動労千葉の渡辺剛史書記長がJR大再編攻撃と闘い抜くと宣言し、動労東京環境アクセス支部の宮本恵実支部長は反戦闘争を貫徹するとともに組合破壊を許さないと発言。久留里線と地域を守る会の三浦久吉代表は、久留里線の復旧を放棄し廃線を前倒しにしたJR東日本を弾劾した。
 改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士と洞口朋子杉並区議が反戦の訴えに立ち、戦争を必然とする帝国主義打倒へ、11・22の大結集を呼びかけた。大行進沖縄の水島満久さんは、米兵による女性殺害に怒りを燃やし、全基地撤去・安保粉砕を訴えた。

 自治体、教育、郵政、金属産別の労働者が決意を表明。帝国主義を支える業務を強いられる労働者こそ、帝国主義打倒へ闘わなければならないと指針を鮮明にさせた。全学連は、学生こそ体を張って戦争を止める闘いに立つと宣言した。
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人の浅川雅己さんが、この場で固めた決意をもとに自ら闘う姿を示して多くの人々を組織しようと、集会をまとめた。
 集会後のデモは右翼の妨害を打ち砕いて進み、浅草の街を反戦一色に塗り替えた。外国人観光客など多くの人々が手を振ってデモへの共感を表した。

基調報告 動労千葉委員長 関道利さん

労働運動変革へ壮大な挑戦

 高市政権は、米トランプ政権と一体となって中国脅威論で社会を染め上げ、国力のすべてを中国への侵略戦争に流し込もうとしています。再び世界戦争・核戦争を許すのか。この歴史の分岐点で、今ほど労働運動の変革が求められている時はありません。
 本日のメインスローガンは「労働者の国境を越えた団結で戦争を止めよう」です。世界戦争を絶対に阻止するという場合、労働者が国境を越えて連帯し、闘いに立ち上がる以外にありません。この集会には、韓国・民主労総、アメリカ・ILWUローカル10、そしてアメリカ、オーストラリア、在日の仲間たちも参加しています。11月集会を通して築いてきた国際連帯の地平をさらに発展させ、「この力で戦争を止めよう」と言えるものをつくり上げなければなりません。

今日のフランスを明日の日本に

 かつて日本帝国主義はアジア人民2千万人を虐殺する侵略戦争に突進しました。日本の労働運動はそれを止めることができませんでした。その歴史を繰り返させることはできません。
 時代は大きく動き始めています。ウクライナやガザ、イラン等々、戦争情勢やトランプの要求に突き動かされて開始された大軍拡の嵐、激しい物価高騰、社会の崩壊、緊縮財政への怒りの炎がヨーロッパ中で燃え上がっています。フランスで高校生たちから始まった闘いは、マクロン政権の暴力的弾圧をはねのけて労働者や農民が合流し、百万人規模の闘いとなり、全ヨーロッパに一挙に燃え広がっています。その一方、戦争の危機は極右勢力を台頭させています。こうしたことがせめぎ合い、激突し、時代が変わろうとしています。アメリカでも11月3日の中間選挙の結果にかかわらず「内戦」と言われる事態が一気にエスカレートしようとしています。日本でも、国会前には数万という規模で青年や女性たちの怒りの声が結集しています。
 今日の集会がこうした時代の激動の渦中で開催され、「今日のフランスを明日の日本にする」任務を負っていることを確認したいと思います。社会に渦巻く怒りをつなげ、広げ、継続する力を与え、労働者が階級的団結を取り戻していく過程そのものに責任を取ることがわれわれの任務です。戦争に突進しながら高市政権は、「消費減税」を掲げるなどごまかしを重ねています。それが破綻した時に噴き出す矛盾、怒りの声はフランスの比ではないはずです。

改憲、安保・沖縄巡る歴史的決戦

 臨時国会の最大の焦点は、安保3文書改定と、来春の改憲発議をめぐる攻防です。防衛費は10兆円を超え、国力のすべてが戦争に総動員されようとしているのです。「骨太方針」で安保3文書の方針が示されています。それは、日本が国家総動員体制を確立して戦争に突き進む歴史の転換点です。防衛省は「防衛と経済の好循環」を掲げ、有識者会議では「国防費でローカル線を維持する」「有事を前提とした病床確保」「国営工廠(こうしょう)設立」などが次々に打ち出されています。賃上げや社会保障すら、「成長戦略」としての防衛関連産業に結びつけられています。
 高市政権は、明文改憲なしには中国侵略戦争体制を完成することができない現実を突きつけられ改憲に突進しています。すでに戦争が始まっている情勢で「平和擁護」や戦後民主主義に依拠した運動では戦争を止めることはできません。
 一方、日本の労働者階級は、二度と戦争はさせない、改憲を許さないために人生をかけ、首をかけて闘ってきた伝統を持っています。国鉄分割・民営化反対闘争はそれを象徴する闘いでもあります。
 決戦局面を迎えている改憲阻止闘争、安保・沖縄闘争は、戦後日本労働運動、階級闘争の総括・総決算をめぐる攻防です。それを労働運動の変革・再生をかけた闘いと位置づけて総決起しなければなりません。
 沖縄では、米兵による女性への強盗殺人がまたも発生しました。それにもかかわらず高市は「日米同盟をさらなる高みに引き上げる」と宣言し、辺野古新基地建設を進めることを宣言しました。絶対に許すことができません。全基地撤去しかありません。

今こそ11月集会運動の大発展を

 安保3文書改定、国家総動員体制の確立を横断的に貫くものとして「労働市場改革」が掲げられています。その最大の核心は、労基法・戦後労働法制の大改悪、労働基本権、団結権・団体交渉権・争議権そのものを解体しようとする攻撃であり、「労組なき社会」をつくる攻撃です。それに屈した連合は、現代版産業報国会に転落しています。自治労は今年8月の大会で「改憲阻止」の方針を降ろしました。この決戦の時に許しがたい転向ですが、われわれが継続してきた運動に自治労や日教組などの労働者を獲得していく大きな可能性が生まれようとしているということでもあります。この情勢を、闘う労働運動を甦らせる決定的なチャンスにしなければなりません。労働者の中に必ず分岐が生まれます。「こんなことでいいのか」という真剣な怒りが生まれます。改憲阻止、戦争反対の旗を掲げ、本気になって職場、地域で怒りの声を組織しなければなりません。
 私たちは日本労働運動の変革を訴え11月集会運動を呼びかけてきました。1989年の総評解散・連合結成の中で、動労千葉の中野洋・元委員長はそれを「壮大な挑戦」と言いました。「どんな小さな労働組合でも労働運動全体の前進、労働者階級全体の利益のために闘えなければ労働組合とは言えないんだ」「日本の労働運動は1989年にいったん敗北を喫した。そのことを率直に認めそれをのりこえる闘いを開始しよう」と訴えたのです。それは簡単なことではありませんでした。しかし、私たちはどんな困難な情勢下でも、労働運動の変革という課題を絶対にあきらめなかったこと、手放さなかったことだけは誇りをもって確認することができます。
 そして今、戦争が現実化する情勢の中で、私たち自身の力で「今日のフランスは明日の日本だ」と胸を張って言える闘いをつくり出しましょう。どんな小さな闘いからであろうと、職場・生産点に根を張り、現場の力を集め、無数のデモやストライキを組織し、労働運動を再生させる「壮大な挑戦」を開始しようではありませんか。
 動労千葉は、国鉄分割・民営化という国家を挙げた攻撃に真正面から対決して2波のストに立ち上がり、40名の解雇者を出しながら団結を守り抜き、今も闘い続けています。これは戦前も含めた日本の労働運動の歴史の中で初めてのことです。動労千葉は活動家ばかりの労働組合ではありません。私も含めて普通の労働者たちの組合です。しかし、全国の仲間の力と結びつくことによって、日本で初めて、階級的労働運動の具体的な姿・原型を社会に登場させることができたと思います。
 この11月集会運動は、困難な情勢の中で、皆さんとともに全力でつかみ取った労働運動変革へのかけがえのない手がかりです。その闘いを今こそ発展させたいということです。

1047名解雇撤回へ総決起を

 最後に、決戦を迎えた国鉄闘争への総決起をあらためて訴えます。東京高裁は、一度は公開の法廷で決定された証人採用を、裁判長を飛ばして交代させ、新しい裁判長に理由も何もなく証人を却下させるという、前代未聞の暴挙に出ました。国家権力である裁判所が建前まで投げ捨てざるをえないほど追い詰められているということです。
 敵は、「動労千葉が裁判に勝ってしまうかもしれない」「国鉄分割・民営化がひっくり返されたら社会がひっくり返る」と構えているんです。私たちの闘いは、どんなに小さいと言っても、確実に勝利の展望を切り開いたんです。だったら、何としても勝ちきろうということです。
 この攻撃を弾劾する弁護士声明が発せられようとしています。多くの仲間が国会前などで解雇撤回の署名を集めています。この闘いに勝利し、階級的労働運動の再生をかちとりましょう。
 本日のデモで浅草の街を席巻し、大行進が呼びかける11・22全国反戦デモの大結集をかちとりましょう。

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

アーカイブ
月を選択