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大坂控訴審闘争勝利へ 星野・大坂全国救援会が総会 中国侵略戦争阻止の先頭に

大坂弁護団が控訴審に向けて証人請求の闘いを報告。参加者は一審不当判決への怒りを新たにした(8月29日 東京都江東区)

無実の政治犯星野さん大坂さん全国救援会の2026年総会が8月29日、東京都江東区亀戸で開かれ、中国侵略戦争阻止の今秋反戦闘争と、10月2日に初公判を迎える大坂正明同志の控訴審闘争勝利に向かっての大方針を決定した。1971年11・14渋谷暴動闘争に対するでっち上げ弾圧、大坂同志への一審懲役20年の絶対に許せない不当判決を覆す闘いの決意を固めた。

最初に、総会に寄せられた大坂同志のメッセージが読み上げられた。大坂同志は星野国賠訴訟の勝利を「日帝の戦争政策に抗(あらが)う闘いの勝利」と称揚し、反戦闘争の大高揚を訴えた。大坂同志の渾身(こんしん)の訴えに会場は強く鼓舞され、奮い立った。
弁護団のアピールが行われた。まず、大坂弁護団の西村正治弁護士が、控訴審において「証人調べを何としてもかちとる」決意を述べた。藤田城治弁護士は、一審判決が依拠したでっち上げ供述調書のでたらめ性を4人の学者証人が鑑定と実験で暴いたことを明らかにし、裁判所が心理学用語を都合よく解釈していることを弾劾した。そして「大坂さん判決に示された権力の暴力性と戦争国家の暴力性は同じ」と断じ、中国侵略戦争阻止の反戦闘争をともに闘う決意を表明した。
星野国賠弁護団の岩井信弁護士は、6月26日の東京高裁判決が一審判決を維持したことの意義を確認した上で、「判決は、一番の元凶である徳島刑務所が星野文昭さんの巨大な腫瘍(しゅよう)を発見しながら放置したことを不問に付した」ことを弾劾し、7月9日に上告したと報告した。
基調報告を小泉義秀事務局長が行った。「本総会の獲得目標は二つ」として、「第一は、米日の中国侵略戦争を絶対に阻止しようということ、これなしに大坂さん奪還はなしえない」「第二に、10月2日に始まる大坂裁判控訴審において無実の大坂さんを絶対に取り戻すために決戦方針を確立すること」と提起し、1年間の闘いを総括し、鮮明な闘いの方針を示した。
続いて改憲・戦争阻止!大行進事務局の川添順一さんが、11・22反戦闘争への大結集を組織することを熱烈に訴えた。この闘いを平和的行動ではなく、内乱的闘いの突破口を開く闘いとしてかちとろうと説いた。

10・2初公判へさらに署名1万筆を

午後からの討論では、最初に共同代表の星野暁子さんと浅野健一さんが発言した。星野さんは、星野国賠訴訟の控訴審で勝利したことを確認した上で、「渋谷暴動闘争は、沖縄民衆の基地全面撤去・ベトナム侵略戦争反対の闘いに連帯する正義の闘いであり、万余の労働者とともに『侵略を内乱へ』と全力で立ち上がったもの」と闘いの原点を明示。無実の大坂さん奪還へ実力闘争で闘おうと訴えた。浅野さんは、中国侵略戦争への高市や防衛相・小泉の攻撃を弾劾し、11・22闘争をともに闘う決意を表明した。
各地の救援会から、大坂さん絶対奪還・控訴審勝利へこの1年、地域で取り組んだ街宣、署名、集会、デモなどの闘いが報告された。また革命的女性解放闘争を通じて組織変革の闘いが進んだことや、帝国主義打倒の反戦闘争に立つことの重要性を訴える提起が積極的に行われ、11・22反戦闘争、10・2控訴審闘争への決意が表明された。
大坂同志の親族の佐藤政直(まさのぶ)さんから長文のメッセージが寄せられた。佐藤さんは控訴審に向けて「ただ、証拠を見てほしい。写真を見てほしい。供述を見てほしい。そして、そこに合理的な疑いが残るのであれば、刑事裁判の原則に従ってほしい、それだけです」と切実な思いをつづった。
まとめの発言を共同代表の狩野満男さんが行った。10・2初公判について、「高裁は即日結審、控訴棄却を狙っている。短期決戦だ。連続的な対高裁闘争に総決起しよう」「大坂解放署名は1万人を突破した。判決まで、さらに1万筆を集め闘おう」と訴えた。そして改めて「1971年11・14渋谷暴動闘争の今日的意義を鮮明にさせ、11・22を私たち自身の闘いとしてかちとろう」と訴えた。
総会は最後に、これまでの共同代表を再任した。

■総会の基調報告(要旨)  大坂さん奪還へ11・22に全力を

総会の獲得目標は二つ。第一は、米日の中国侵略戦争を絶対に阻止すること。これなくして大坂さん奪還はなしえないと言っても過言ではない。国家権力の反戦闘争弾圧と一貫して闘ってきた救援会こそ、自らの全存在をかけて反戦闘争の先頭に立つ時だ。改憲・戦争阻止!大行進が呼びかける11・22全国反戦闘争の成功へ、全力で決起しよう。
第二に、10月2日に始まる大坂裁判控訴審で大坂さんを絶対に取り戻そう。星野国賠控訴審での大勝利を基礎に、一切の力を大坂さん奪還へ注ぎ込もう!
星野と大坂の救援会が合同して1年、渋谷暴動闘争弾圧を粉砕する力を集中させて闘ってきた。星野国賠はその成果がいかんなく発揮され勝利に結実した。
高市政権の登場と戦争法の相次ぐ成立、イラン侵略戦争など、中国侵略戦争は私たちの常識を打ち砕く勢いで進行している。政府の全体重をかけた沖縄圧殺攻撃が吹き荒れる中、私たちの運動に求められるものは何か。中国侵略戦争阻止の明確な方針だ。
星野さんも大坂さんも、「連帯し、侵略を内乱へ」を貫いて渋谷暴動闘争を闘った。それへの大弾圧に対して、命を懸けて闘っている。私たちの救援運動は、その闘いに応えうるものだったか。福島で中心的会員が引き起こした差別事件と運動からの脱落は「帝国主義と闘わない救援運動」の限界を示して余りある。こうしたあり方からきっぱりと決別する。
思想転向攻撃、組織破壊攻撃、国家暴力が激しさを増す戦時下、11・14渋谷暴動闘争が目指した「帝国主義の侵略戦争を内乱へ」の闘いのさらなる発展で弾圧を打ち破ろう。侵略戦争を進める政府・国家権力と不屈に闘い勝利することは、労働者民衆に闘いの展望を示し、反戦闘争の大高揚を必ずつくり出す。星野・大坂精神とは何よりも、国家権力との非妥協性、その激しさにある。労働者民衆の決起を国家権力打倒の実力闘争へ発展させる先頭に、救援会が立とう。
星野国賠闘争は、星野さんを獄死させた(目的意識的に虐殺した)国家権力を断じて許さないという激しい怒りを爆発させ、勝利判決をかちとった。大坂さんは、東京拘置所で9年もの不当な長期未決勾留を強いられている。この9年間、日光と土(自然)を奪われ、目・耳・鼻の医療を奪われ(治療放置)、劣悪な処遇と闘い続けている。星野国賠の勝利は、獄中医療問題を通して国家の暴力装置と真っ向から激突し、社会を変革する闘いへの展望を労働者民衆に示した。この勝利を大坂さんの命と健康を守り抜き解放をかちとる闘いの勝利へ何としても結び付けよう。
大坂控訴審闘争は、中国侵略戦争まっただ中の裁判だ。最前線基地となる沖縄では、政府の全体重をかけた沖縄闘争圧殺攻撃が続いている。反戦闘争・階級闘争を根絶やしにしようともくろむ国家権力と正面から激突してこそ、勝利の展望は切り開かれる。懲役20年という一審判決を、11・22全国反戦闘争の爆発で打ち破ろう。
大坂さんは無実だ。目撃供述はねつ造だ。「侵略を内乱へ」の闘いに対する、革命圧殺のためのでっち上げ弾圧だ。今こそ11・14闘争を超える闘いを実現し、大坂さんを奪還しよう。動労総連合の国鉄1047名解雇撤回裁判控訴審で、東京高裁は証人調べを行うと明言した裁判長を強引に交代させ、証人申請を却下する強引な訴訟指揮を行った。階級攻防の激しさを徹底的にはっきりさせよう。大坂さん絶対奪還・控訴審闘争勝利に向け、今日求められる闘いを確立しよう。
10月2日、第1回公判に東京高裁を包囲する大闘争を打ち抜こう。11・22全国反戦集会を成功させ、大坂さん奪還へ一切をかけて闘おう。

■大坂正明さんの獄中メッセージ  数十万の反戦決起で帝国主義打倒へ

(1)
星野さんの国賠は、国側が上告しなかったということです。これでこの闘争の大勝利が確定しました。
ただ私は星野さん側の上告は棄却されるのではないかとみています。それはこちらの主張を認めることは、収容施設の医療体制の抜本的改革を必要とすることなので、とても認めることはできないだろうと思うのです。
もしそれを認めると、被収容者が体調不良を訴えた時には、その原因をつきとめる検査を義務づけることになります。これは日帝の戦時体制のための医療再編の方向に逆行することになり、権力にはとうてい承服できないことです。
もっともこれは私の推測ですから、深刻に受けとめることはありません。たとえ上告棄却となっても、この勝利性は、十分とは言えなくても、けっして不足なんてことはありません。今後収容施設で行われる手術の際は、手抜きを許さなくなるのです。特に術後の看護体制をとることを強制することになるので、安易に手術を強行することはできません。こうしたことは一つの大きな医療改革であることは間違いないのです。
国側は収容施設での手術を減らすようにするかもしれませんが、それでも手術でしか治癒しない病気はたくさんありますから、手術がなくなるわけではありません。
またこの時期の星野国賠の勝利は、日帝の戦争政策に抗う闘いの勝利として位置付けられるのであり、それが最も重要なことだと思います。
(2)
8・6ヒロシマ、8・9ナガサキ闘争に参加された方もおられることと思います。お疲れさまでした。
こんにち戦争は元凶である帝国主義を倒してこそ止められると訴える勢力は私たち革命的左翼しかいません。私たち以外に反戦・反核・反基地・護憲の声をあげる人も大勢いるのですが、その大半は容帝つまり帝国主義の存在を前提としています。そのためその運動は、自民党政権に「お願い」したり、他の国会勢力=野党に希望を託すということになり、けっして実現することのない矛盾した主張・運動になっているのが現実です。そうした容帝の人たちを説得・批判しつつ獲得し、ともに闘うための論理をもつことが必要だと思います。
レーニン帝国主義論に立つ者にとっては、帝国主義が戦争の元凶であり、日本の支配階級もまぎれもなく帝国主義なのだということは自明ではあります。しかし容帝の人たちにとっては日本の支配階級が帝国主義だとは思ってもみないのでしょう。また帝国主義とか共産主義、労働者階級といった階級的言葉自体を毛嫌いし、現実を直視しないということもあります。
そういう壁をぶち破って容帝の人たちを獲得する闘いに星野・大坂全国救援会が先頭に立って挑戦してほしいと思っています。
反戦のためには全国結集で2千~3千名なんてことではあまりにも少なすぎます。韓国民主労総のように数十万の結集で国会を幾重にも包囲し、機動隊、公安の弾圧をはねのけて帝国主義を打倒する——そういう闘いを待ち望んでいます。(東京拘置所在監)

■弁護団の発言から(要旨)

重要な証人調べを実現し逆転無罪を 西村正治弁護士

大坂控訴審は10月2日、第1回公判を迎えます。2023年12月の許すまじき一審判決から3年、満を持した第1回公判です。50年前のデタラメな供述調書のみに基づく事実認定を覆すための決定的な証人調べを何としても実現し、大坂さんの逆転無罪をかちとらなければなりません。
私たちは控訴審で8名の証人を請求しています。配布資料の1番から4番までは心理学研究者です。一審判決がよって立つ50年前の供述調書を詳しく分析し、それがいかに虚偽であり、事実に反するかを学問的に鑑定してくれた先生方です。鑑定の内容は実に素晴らしく、ぜひじっくりと裁判官に聞いてもらいたい。
5番から8番は、事実そのものに関わる証人です。特に一審で証言したAO証人の再度の証人採用を強く求めたい。
また、書証の取り調べも請求しています。神山交番前のデモ隊を撮影した警察写真をA2判に拡大した写真帳は、捜査官が人物特定に使った捜査記録です。書き込まれた人物の名前に大坂さんの名はなく、大坂さんではないかとの指摘も一切ないのです。これこそ大坂さんの不存在を明確に示す物証であり、この書証の取り調べを何としても実現したいと思います。
9月7日には裁判所、検察官、弁護人の三者協議が行われます。公判においては十分な控訴趣意書の陳述をかちとり、そして証人証拠の採用に向け、全力で闘います。

反戦闘争と一体で大坂無罪かちとる 藤田城治弁護士

私は、先ほど西村主任弁護人から言われた学者4名の証言の中身をお話ししたいと思います。(略)
このように、4名の専門家証人がそれぞれ異なるアプローチで原判決の誤りを指摘しています。50年以上も前の、心理学的にはあり得ない目撃供述をでっち上げ、無実の大坂さんを有罪に仕立て上げてきた裁判所、国家権力の手口とその間違いを、心理学、科学の力で徹底的に暴きだしていきたいと思っています。
この闘いは決して裁判所の中の闘いだけでは勝利できません。55年前、基地のない沖縄を求めた闘いに、本土から呼応した闘いが11・14渋谷闘争だったと思います。沖縄は今どうなっているかというと、その時の懸念、恐れたことがまさに進行しています。
高市政権は改憲を推し進め、皇室典範の改定などによって天皇制を持ち出し、中国侵略戦争に突き進んでいます。国家権力は「安全保障環境が変化して中国の脅威が増している」などとでっち上げて私たちに戦争協力を要求してきている。大坂さんを陥れた権力の暴力性と、戦争に突き進む国家の暴力性は、同じところから出ているものだと思います。ですから大坂さんの無罪判決をかちとる闘いは、中国侵略戦争阻止の闘いと一体だと思います。
10月2日に初公判が開かれます。東京高裁を包囲するデモで証人採用を迫る声を、裁判所に突きつけていただきたい。皆の力で大坂さんを取り戻しましょう。

刑務所医療を突く星野国賠勝利判決 岩井信弁護士

星野国賠について報告します。6月26日に控訴審判決があり、一審判決が維持されました。国、特に東日本成人矯正医療センターの術後管理の根本的なミス、医療放置について、2200万円の損害賠償を認めました。刑務所医療の問題で、高額な損害賠償を認めることは多くはありませんので、その意味では勝利と言えます。
しかし、元凶は徳島刑務所が医療放置し、星野さんにある腫瘍(しゅよう)を非常に巨大なものにしたことです。控訴審判決はこの問題に切り込みませんでした。これについては上告しています。
ただ、一審も二審も、徳島刑務所長が仮釈放審理を行う四国地方更生保護委員会に対して、星野さんの巨大な腫瘍を報告しなかったことを違法だと認めたことは、非常に画期的なことだと思います。
星野さんの場合は「医師対患者」の関係ではなく、一般の医師に適用される倫理基準に縛られない「医師対受刑者」として手術が行われた。そこに大きな問題があり、星野国賠は刑務所医療を処遇、保安体制から独立させるべきであるという強いメッセージを発し、その一部について判決でも認められました。この闘いをさらに広げることで、星野さんは常に私たちとともにあり、現状を変えるために一緒に闘っているのだと思っています。

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