国労バッヂ闘争、現場の闘いで勝利
国労東京地本の組合員有志が、国労バッジ着用に対する処分と「服務規律違反」処分の撤回を求めて東京都労働委員会に救済を申し立てていた事件で、都労委は3月27日、JR東日本に対してバッジ処分の撤回を命じる命令を出した。命令書を手にした国労組合員から、「よし、バッジでは勝ったぞ」と喜びの声が上がった。
JR東日本は03年3月、バッジ着用者に対して「さらに厳正な処分を行わざるを得ない」と言い放つ「警告文」を各職場に張り出した。それ以降、バッジ処分は減給や出勤停止へと格段に重くなった。ところが国労執行部は、こうした重処分を容認し、処分された組合員を見捨ててきた。06年11月にはJR東日本と「包括和解」に調印し、バッジ事件を含む61事件を取り下げた。こうした執行部の屈服にもかかわらず、現場の組合員が自らの力で闘い、勝利命令を手にした意義は大きい。
他方でこの命令は、国労の役員・活動家を隔離するために設けられたベンディング職場所属の組合員に対してだけ発令されてきた理不尽な「服務規律違反」処分を容認し、バッジ処分についても「訓告」以下の処分なら「不当労働行為にならない」とした不当な内容も含んでいる。これに対して、申立人らはさらなる闘い構えている。
都労委から命令を受け取った国労組合員は、その日、都庁舎内で闘われた根津君子さんの「君が代」解雇を許さない闘いに合流した。(MT)
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