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ロシアの鉱山労働者が決死の長期ストライキを決行

 モスクワ・タイムズ電子版などによると、ロシアのアルミニウム鉱山、アルミニウム工場の労働者が賃上げを求めて3月下旬から長期のストライキを続けている。昨年大幅に賃金が下げられたうえ、このかんパンの値段が10ルーブルから17ルーブルへと一気に上がり、もはや生きていけなくなっているからだ。


 ロシアには、旧国有財産である石油やアルミニウムなどの巨大資源産業をただ同然で買い取って成り上がった大富豪(オルガルヒ)が多数いて、エリツィン―プーチン体制を支えてきた。このオリガルヒの足元で今続々と組合が結成され、労働者が反乱を開始している。
 4月7日、労働者はボゴスロフスキーのルスアル社所有のアルミニウム工場に向けて運ばれるボーキサイトの搬出を止め、工場の操業をほとんど停止に追い込んだ。8日、アルミニウムの搬出は再開されたが、最小の規模でしかなかった。工場の稼働率は50%以下となり、ルスアル社は数百万ルーブルの損失をこうむっている。同様の事態がシベリアのクラスノヤルスクのアルミニウム工場でも起きている。
 4月14日には、スベルドロフスク州にあるルスアル社の北ウラルボーキサイト鉱山で75人の鉱山労働者が決死のハンガーストライキに突入した。この地方の独立鉱山労組の代表アレクサンドル・アニシモフ氏は13日、「ルスアル社が労働者に支払う金がないなどと言うのをわれわれは絶対に信じない。会社のオレグ・デリパスカ会長はロシア一の金持ちで、数十億ルーブルの収入がある」と言う。デリパスカは世界有数の大富豪だ。それに、ルスアル社は現在のアルミニウム価格の高騰を謳歌(おうか)している。この2月、同社は1?当たり3228?というこの2年間で最高の価格を記録したばかりなのだという。
 オリガルヒ=新興資本家階級を足元から揺るがすロシア・プロレタリアートの巨大な闘いが始まった。(か)

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