全国の漁船20万隻が廃業の危機訴え、一斉スト決定
全国漁業協同組合連合会(全漁連)など16団体は、燃料費の高騰で廃業の危機にさらされている現状を訴えるため、7月15日に全国一斉休漁を行うことを決定した。スト突入と同時に東京で「全国漁民大会」を開き、政府へのデモに立つ方針。すでにイカ釣り漁船3000隻が6月18?19日、2日間の完全なストを実施している。7月の行動には、全国1100の沿岸漁協が属する全漁連を中心に、カツオ・マグロなど遠洋漁業の業界団体も含め、全国で20万隻以上が参加する予定。(写真は一斉休漁したイカ釣り漁船)
漁船の主要燃料であるA重油は今年に入って急上昇。6月には1キロリットルが10万6500円と初の10万円台に突入し、03年平均の3万9000円から2・7倍に値上がりした。7月にはさらに上がり、03年の3倍になるとされている。漁業コストの3?4割を燃料代が占める中、このままでは漁に出れば出るほど赤字が増え、とりわけ零細漁船は今でさえ借金苦の中で、軒並み廃業に追い込まれる。漁民の「生きさせろ!」の決起が、欧州に続いて日本でも始まった。
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