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インドでプランテーション労働者30万人が賃上げスト

 8月11日、インド・西ベンガル州で茶栽培のプランテーションで働く茶摘み労働者が賃金の2倍化(100%の賃上げ)を求めてストライキに決起した。この日、プランテーションでの茶摘みと工場での茶の加工はストップした。ストに参加したのは280プランテーション・30万人の労働者で、ストを指導したのは17の労働組合から成るプランテーション労働者調整委員会(CCPW)だ。CCPWは、経営者が要求を聞かないなら、8月18日から無期限ストに突入すると宣言している。写真はスト突入直前、代表者会議を開いて協議する労働組合。

 西ベンガル州は、バングラデッシュにほど近いインド最西部の州で、近隣のアッサム州とならんで高級茶・ダージリンティーの産地で有名。両州あわせてインド茶生産の85%を占める。州都はコルコタ(旧カルカッタ)。プランテーション労働者の賃金は1日50ルピー(約1ドル)でもともととても低いが、このかんの燃料や基礎的食糧品の高騰のなかでとてもこれでは暮らしていけない。しかし、経営側がほんの少しの賃上げしか認めようとしないため、今回のスト突入となった。
 インド亜大陸の状況を見てみると、この日を前後する期間だけでも、8月6日にはスリランカの砂糖工場労働者数千人のスト、8月9日にはバングラデッシュの首都ダッカで縫製工場の女性労働者数千人のスト、8月11日にはパキスタン・ファイザラバード付近の織物工場労働者数百人のストなど、連日のように大幅賃上げを求める労働者のストライキが続発している。(あ)

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