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市東さんへの農地強奪提訴粉砕せよ!

空港会社が「農地明け渡し」で、新たな提訴強行
 市東さんへの農地強奪提訴粉砕せよ!

 10月17日、成田空港会社(NAA)は、三里塚芝山連合空港反対同盟・市東孝雄さんへの新たな農地強奪提訴を強行した。
 18日の新聞各紙は、「空港会社は17日、成田国際空港・暫定平行滑走路の『へ』の字誘導路で、直線化の障害となっている成田市天神峰字天神峰と字南台の農地2カ所(合計約9270平方メートル)の明け渡しを求めて、空港反対派農家の市東孝雄さんを相手に民事訴訟を千葉地裁に起こした。市東さんへの明け渡し提訴は2度目」と報じた。
 われわれは満身の怒りをもってこの提訴を弾劾する。市東さんとともに農地を守りぬく。

 この畑は、市東孝雄さんの祖父が開墾し3代90年にわたって耕しつづけてきた命の畑だ。日帝敗戦後の農地解放時において手続き不備を口実に、名義の書き換えが行なわれなかっただけで、正真正銘市東さんの農地なのだ。NAAが地主のような顔をして市東さんに「土地をおいて出ていけ」などと言う資格は1ミリもない。
 そもそも空港公団(現在のNAA)による農地「取得」のやり口が、一から十までデタラメだ。公団は1988年、直接耕作者である市東東市さん(孝雄さんの父・故人)に無断で、名義上の地主から秘密裏に買収し、そのことを15年以上も隠し続けてきた。旧地主は何食わぬ顔で市東家から小作料を騙し取り続けてきたのだ。
 さらに、2006年には、買収時期、畑の位置特定などすべてでたらめなまま、千葉県・堂本知事がNAAの申請をそのまま認めて耕作権の解約許可決定を下したのだ。今回のNAAの「農地明け渡し訴訟」は、この知事の解約許可にもとづいている。
 これらすべてが農地法違反であることは明らかだが、それにとどまらず、収用法をもって奪うことができなかった土地を、今度は民事訴訟を悪用して強奪しようという卑劣極まりない魂胆だ。絶対に許すことはできない。
 三里塚43年の闘いが、日帝の国策としての成田空港建設に致命的打撃を与えている。市東さんの畑の存在が、暫定滑走路誘導路を「へ」の字に曲げている。「直線化の障害」だと? ふざけるんじゃない。お前たちが勝手につくったものじゃないか! NAAは「農地死守・実力闘争」の原則を貫く反対同盟と市東さんの決意に根底的に打ちのめされ、「打つ手なし」に追いつめられ、自らの大罪におののきながらこの暴挙に及んだのだ。
 反対同盟を先頭に、現地をめぐる実力攻防戦にに勝利しよう。千葉地裁を包囲する裁判闘争の大爆発をかちとろう。労農連帯の力で農地強奪攻撃を徹底的に粉砕しよう!(Ta)
 

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