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港合同昌一支部がスト決行 青年先頭に年末一時金闘争勝利へ

「ストで戦争とめよう」とデモ(11月20日 大阪市)

昌一金属の工場内でストライキ集会を開催

 

 

 

 

 

11・19全国労働者総決起集会の高揚も冷めやらぬ11月20日、全国金属機械労組港合同昌一金属支部の執行部は早朝から大阪市内の工場に集まった。昌一金属支部として数十年ぶりとなるストライキを決行する日がついに来たのだ。
フォークリフトに「年末一時金闘争勝利」の横断幕が取り付けられ、工場の内外に赤旗がたなびく中、現場労働者と支援の仲間が続々と集まってきた。
本社で木下浩平委員長がスト通告を行い、いよいよ集会が始まった。「賃金は上がらず、一時金は10年で30万円、コロナ禍の4年だけで10万円も下がり続けてきました。コロナ禍での企業活動の停滞がそれに拍車をかけました。そこに物価高騰が襲いかかったのです。若手などでは、企業の先行きに不安を持ち、職場を去る者まで出るようになりました。この状況を変えたい、何とかしたいという思いで、昨年から執行部は『ストライキで闘おう』と呼びかけてきました」「今こそ、労働組合が希望であり、団結して闘えば勝てること、そして戦争を止め社会を変える力がここにあることを示したいと思います。本日のストライキはそういう思いを込めた闘争です」という基調報告に、参加者の闘志は固まった。
港合同・中村吉政委員長からの激励に続き、全港湾大阪支部、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部、なかまユニオン、高槻医療福祉労組、日教組奈良市、労組交流センターの仲間が連帯あいさつを行った。
集会の後は職場での座り込みが継続された。支援の労働者からの差し入れやお弁当を食べながら談笑し、工場が地域の労働者の交歓の場となった。
正午、地域の労働者・住民にアピールするため、「スト決行中」のプラカードを掲げてデモに出発。住民は大注目し、港合同OBからの激励もあった。
デモ隊が本社に到着し、改めて抗議集会。木下委員長の基調報告に続き、港合同・原田副委員長から「港合同も全力で支える」と力強い発言。奈良市従業員労組の不当解雇と闘う吉谷宏子さん、関西合同労組、関西労働者安全センターからの連帯あいさつが続いた。続いて昌一金属支部の労働者から「満額を勝ち取るまで闘う」「今日は街頭宣伝まで全力でやろう」と自信に満ちた発言があり、集会は感動に包まれた。
最後に弁天町駅頭での街頭宣伝を行った。執行部が次々とマイクを握り、初めて街頭宣伝に立つ青年労働者も積極的にビラをまいた。制服姿の大人数の青年労働者と赤旗の登場に、ものすごい反響があった。街頭宣伝中には、なんと米・労働党建設統一戦線委員会のスティーブ・ゼルツァーさんが駆け付け、マイクを握って発言した。
参加した支援の誰もが職場丸ごとストライキに立った労働者の姿と力のすごさに感動し、地域を一変させる闘いとして大成功した。昌一金属支部の闘いを勝利させるため、全国からの連帯をさらに集中しよう!(関西労組交流センター・赤田由行)

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