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「市東さんの農地を守りぬくぞ!」150人が千葉地裁デモ

 

 三里塚反対同盟の呼びかけに応え、2月3日千葉地裁で開かれた農地死守裁判第1回弁論の傍聴・支援に150人の労働者・農民・学生・市民が駆けつけた。午前9時、千葉中央公園で総決起集会が開かれ、市東孝雄さんがマイクを握った。「待ちに待った決戦の時が来ました。今日のデモで千葉地裁を圧倒しましょう」(写真)。この簡潔明瞭な決意表明に全員が奮い立ち、戦闘的な市内デモが闘い取られた。

 

 11時に開廷。市東さんは用意した陳述書を読み上げた。「この裁判は、千葉県の不当な決定に基づく不当な提訴です。まったく認めることができません。祖父が切り開いた時から親子3代にわたって精魂込めた、この土地こそ私の畑です」ときっぱりと宣言し、原告NAA(空港会社)を圧倒した。反対同盟顧問弁護団は「提訴を直ちに取り下げろ」と鋭く迫った。
 NAA側の訴状が提出された。弁護団がすかさず、「NAAと市東さんはいつ賃貸借契約が成立したのか」と求釈明を行った。つまりNAAがいつ賃貸人の地位を受け継いだのかが、どこにも書かれていない。NAAの代理人弁護士らはうろたえ、絶句し、立ち往生したままだ。「ちゃんと答えろ!」という声が次々上がり、廷内は騒然となった。この窮地を見かねて、堀内明裁判長が反対同盟・萩原富夫さんに退廷命令を発した。怒りが一気に爆発した。裁判長は「次回期日は追って指定します」と言うが早いか閉廷を宣し、そそくさと逃げ出した。
 基本的要件を欠いたこんなずさんでデタラメな提訴で、市東さんの農地を強奪しようだと?、破廉恥にもほどがある! 「地主」のような顔をして「契約は終わりだから土地を明け渡して出ていけ」などと迫るNAAを絶対に許してはならない。裁判闘争をさらに徹底的に闘い、NAAと裁判所をとことん追いつめよう。3・29三里塚全国集会へ大結集しよう。(T)

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