3・25判決と4者4団体に新潟で怒りの緊急集会
4月12日、新潟市内で「3・25鉄建公団訴訟控訴審判決は極悪反動判決だ! 国鉄1047名の解雇撤回! 緊急集会」が開催された。3・25判決を契機に4者4団体が4月中の決着を叫ぶ中で、この動きを打ち破って1047名闘争の勝利を切り開くために重要な集会となった。集会は、00年国労7・1臨大に決起した国労青年部員の司会で始まり、動労千葉のDVD『俺たちは鉄路に生きる―87年国鉄分割・民営化反対スト』が上映され、星野文男国労新潟支部執行委員が3・25判決の狙いについて報告した。
報告では、3・25判決が労働者への蔑視に貫かれており、①解雇を有効とし、原告団を4つに分断(慰謝料を減額)して団結を破壊する狙いをもっており、05年9・15判決よりも後退したこれ以上に何もないという極悪反動判決であること、②判決の背景には大恐慌情勢の中で1047名闘争を解体して労働者の反乱の火種を消す狙いがあること、③闘いを裁判と政治和解に切り縮める4者4団体の体制内的あり方を批判し、動労千葉のように、尼崎・羽越線事故や信濃川不正取水など民営化の矛盾をついて職場生産点で闘うことに展望があることを明らかにした。
討論では、「3・25判決は、逆らった労働者が解雇されるのは当然で、逆らわなかったがその組合に所属していた労働者には慰謝料に差をつけるとんでもない判決。不当労働行為を認めてはいない」「道州制による公務員200万人首切りを合法化する判決」という意見が出された。また最近、闘争団の現地交流に参加した労働者からの「完全に闘いを投げているが、闘いたいと言っている人も2~3人いた。どういうふうに訴えればよいのか」という質問が出た。これに対して「4者4団体が幻想をあおっていることは犯罪的。国労本部は、動労千葉と違って闘争団を主体として位置づけてこなかった。当該が自分の闘いの意義を確認しあうことが必要ではないか」という意見が出された。また学生の時に7・1臨大に決起した青年労働者は、「何で自民党に屈服しなければならないのか。『国労冬物語』を見て感動し、勇気づけられたが、なぜこれ以上闘えないのか。あきらめちゃダメだ。資本を追いつめるチャンスだ」と熱い思いを語った。最後に青年の元気よい「団結がんばろう」で集会をしめくくった。
今こそ、3・25判決の狙いを徹底的に暴ききり、資本の奴隷の道を日本労働運動に広げようとする4者4団体の「政治解決」路線をうち破り、動労千葉派が主導権を握って1047名闘争を勝利させよう。(新潟・増田信一)
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