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韓国で、放送局への不当捜索を労組員が実力阻止

 韓国で4月8日、検察がMBC(文化放送)に対し押収捜索を行おうとしたが、MBC労組員がこれを阻止し、退散させた。MBCは昨年4月、報道番組「PD(プロデューサー)手帳」の中でBSEの危険性を検証し、その衝撃的な映像がその後の米国産牛肉輸入反対100万人ロウソク闘争の直接の引き金となった。これに対し韓国政府は、昨年来MBCへの弾圧を開始し、名誉毀損の容疑で民事・刑事上の告訴告発を行い、さらには最近、プロデューサーを逮捕するなど弾圧を強めていた。


 今回、検察は、番組制作陣の逮捕と取材原本の押収のために本社を捜索しようと狙ったが、朝から結集した組合員300人は「PD手帳は正当だ。政治検察は帰れ」などシュプレヒコールを叫び、1時間あまりの攻防の末、検察を追い返した。MBC労組のイグンヘン委員長は、「公営放送MBCが今日、検察にじゅうりんされた。検察の策動を最後まで阻む」と述べ、死守隊活動を強化する方針を明らかにした。また、「報道機関懐柔阻止・メディア公共性拡大のための社会行動」など市民団体もこの日午後、MBC前で記者会見を行い、「検察の『PD手帳』捜査と言論弾圧の即時中止」を要求した。(H)

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