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ジブチ派兵の中心部隊、中央即応連隊に派兵中止の申し入れ行動

 この15日(5月15日)にも政府からソマリア沖に派兵命令が出ると見られる宇都宮駐屯地の中央即応連隊に対して、14日、派兵中止の申し入れ行動をおこないました。
 今回、P3Cの「防衛」を名目として、ほぼ無政府状態のソマリアにかえて、ソマリア北部にあるジブチ共和国に、侵略的地位協定まで結んで派遣される中央即応連隊は侵略上陸を目的に形成された部隊です。地元紙『下野新聞』のインタビューなどで幹部が「自衛隊内でも最初に死ぬ部隊」などと吹いて回っており、今回の派兵は「P3Cの防衛」を名目に、むしろ地上戦をこそ想定して強行されようとしています。「絶対に容認できない!」という申入書を携えて宇都宮駐屯地に向かいました。


 この宇都宮駐屯地には、敷地内に「南京占領記念碑」などというとんでもない石碑が建てられています。70年ほど前、「中国にいる『匪賊』を征伐する」と称して中国侵略が強行されました。そして今、「ソマリア沖に海賊がいる」という名目でまたぞろ地上部隊が海外に送り込まれようとしています。「中国」が「ソマリア沖」に、「匪賊」が「海賊」になっただけのことです。時あたかも、70年前の1930年代と全く同じ、いやその頃よりもはるかに上回る大恐慌であり、まさに資本主義=帝国主義が死の苦悶にのたうつ姿そのものとしてのソマリア沖(ジブチ)派兵だということは、火を見るよりも明らかです。
 「中央即応連隊」の看板が掲げられている宇都宮駐屯地には、職場を休んでかけつけてきた青年労働者など「ソマリア(ジブチ)派兵阻止」のそろいのゼッケンを付けて百万人署名運動の仲間が向かいました。対応に出た福田3等陸佐だけでなく、「警備」で動員されてきている自衛隊員、敷地内の全自衛隊員に伝わるよう、代表がハンドマイクで申入書を読み上げました。「ソマリアの『海賊』と呼ばれる人々の多くはもともと漁民であり、帝国主義各国の侵略・軍事介入・水産資源略奪・環境破壊等によって生活基盤を破壊しつくされ、まさに『生きさせろ!』の闘いとして『海賊』を余儀なくされているのです。このソマリアの貧しい漁民たちに最新鋭の軍艦を差し向けて彼らを虐殺し、新たな侵略戦争を拡大しようとしていることを黙って見過ごすわけにはいきません。」「自衛隊員も労働者です。‥今、日本のみならず全世界であふれているクビを切られ、今日明日の食料、住むところ、生きる基盤そのものを奪われてきている労働者とまったく一緒です。ソマリアやアラブ・アフリカの労働者と日本の労働者が殺し合いをすることを私たちは絶対に容認できません」。
 他方で、今回の派兵に対して、日本共産党栃木県委員会は中央即応連隊そのものではなく「宇都宮市長と栃木県知事に対する申し入れ」をおこなっています。市長と知事に「防衛省に中止を申し入れ」て欲しいとの「お願い」運動であり、選挙の”票”目当てが見え見えのアリバイにもならないふざけきった行動をおこなっています。米オバマの「核独占」プラハ演説への大絶賛といい、今回の「市長・知事」への「お願い」といい、実は労働者人民のたたかいを圧殺して回る彼らの許し難さが実に良く現れています。
 大恐慌下、1930年代の侵略戦争、そしてスターリン主義の大裏切り、他方で膨大な労働者が革命を求めて決起を開始する。まさに革命の時代です! 新自由主義の攻撃を、その根幹で打ち破ってきた動労千葉と革共同は、今度こそこの激動の時代を絶対に革命として、労働者階級の勝利としていくことができます。
 侵略上陸部隊が出ようとしている宇都宮、栃木県であればこそ、県下の労働者に今回の行動をも通じて共にたたかうことを呼びかけ、大挙して6・14代々木公園に登場したいと思っています。6・14の大爆発に向けて勝利の確信も固く全力で共にたたかいましょう!(G)

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