7・31双龍(サンヨン)自動車労使交渉進行中!
金属労組サンヨン自動車支部は7月31日朝、「交渉報道資料」を発表し、30日午前9時から平沢(ピョンテク)工場内に「平和区域」を設定して始まった労使交渉の経過を明らかにした。
交渉には会社側からパクヨンテ共同法定管理人以下3人が出てきており、サンヨン自動車支部はハンサンギュン支部長、キムソニョン首席副支部長、チェギミン政策室長、パクグァンヨル光州整備支会長の4人で交渉に臨んでいる。サンヨン自動車は6月8日付で976人を整理解雇しており、労組は整理解雇計画が明らかになるや5月22日から平沢工場を実力封鎖して工場占拠の無期限ストライキに突入し、以来、不屈の闘いを続けている。労組が掲げる要求は「整理解雇撤回と総雇用保障」だ。
労組の「交渉報道資料」から交渉の経過と内容を以下のとおり。
7月30日午前9時に始まったサンヨン自動車労使間交渉は数回の会議中断を繰り返して夜を徹して進行したが、まだ立場の違いを埋めることができなかった。31日明け方4時に交渉を再開したが、午前7時ころに再び会議を中断し、午前11時に次の交渉時間を決めることになった。
サンヨン自動車支部は「労使がみな平和的大妥結に共感し、妥結のために努力を傾けているがまだ立場の差が大きく、さらに多くの努力が必要な状況」と明らかにした。「会社側は6月26日提出した分社、無給休職、希望退職、営業転職という枠組みから抜け出さない主張を繰り返している」。
対する労組の立場は「分社や希望退職も事実上の解雇だから受け入れ難い。雇用関係を維持する方式で非常人材運営を実施しよう」ということだ。サンヨン車支部は、使用側がこれを受け入れない理由は「無給休職や循環休職や使用側にとっては費用の側面で大差なく、問題はほかにある」と見ている。すなわち、使用側は費用削減ではなく、あくまで労組無力化が目的だということだ。
以上の経過からサンヨン車支部は、交渉決裂も憂慮されるが、大妥結と大妥協の原則については労使双方の共通認識となっており、時間が遅れるほど破産をはじめとする極端な選択に至ることを避けるためにもマラソン交渉を持続する可能性が高くなっている。
平沢工場内で労使交渉が続く中、30日午後、民主労総と「自動車産業回復汎国民対策委員会」代表団(民主労働党、進歩新党、韓国進歩連帯など)がサンヨン自動車争議の平和的解決を促して工場前にテントを張って座り込みに突入した。工場前にはすでに家族対策委員会やキリスト者などテントが立てられ、座り込みが続けられている。
また、「サンヨン自動車正常化のための平沢市民対策委員会」は30日午前11時に平沢駅前で「平沢地域全市民社会団体断食座り込み突入記者会見」を持って断食座り込みを始めた。サンヨン自動車事態の平和的解決、公権力の撤収と飲料水供給などの基本権保障を要求している。
このような全人民的な要求が高まる中で30日、公権力による強制執行が開始された7月20日以来初めて、医療スタッフ2人が平沢工場に入って労組員らを診察することができた。
会社側が塗装工場の消火栓まで遮断したことについて、消防防災庁が二度にわたり、消防基本法違反(刑事罰対象)であるとしてサンヨン車に消化用水を復旧するよう命令していたことが明らかになった。それでも会社側は断水を強行しており、刑事立件が検討されている。国家人権委員会も30日、サンヨン自動車組合員らに飲料水と医薬品を搬入する緊急救済勧告を決定した。これは金属労組が27日に出した緊急救済の申し立てを受けて行われたものだ。(J)
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