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香川の教育労働者先頭に四国初の裁判員裁判に抗議

 9月15日、香川県高松地方裁判所で行われた四国初の裁判員裁判に対して、裁判員制度はいらない大運動の呼びかけに応え、地元香川、徳島、岡山の仲間が抗議行動を行った。
 9時半から始まる選任手続きに来る裁判員候補者に対して、香川の教育労働者は、「私は、『日の丸・君が代』の強制に不起立で闘っています。労働者を強制的に動員する裁判員制度は戦争への道だ。労働者は団結して拒否しよう」と訴えた。


 続いて、徳島の仲間は「裁判員制度は廃止以外にない。裁判員を拒否すれば制度は破綻する」と訴えた。野田隆三郎岡大名誉教授は、「人を裁くことを強制することは問題。裁判員の負担軽減を理由に、公判前整理手続きでストーリーを決め、短時間で判決を出していいのか。裁判員と裁判官とで密室で話し合う評議では、どういう議論が行われているのか」と裁判員制度の問題点を暴露した。
朝8時からビラまきを開始したが、地裁にやってくる裁判員候補者が少ない。先月、候補者60人に呼び出し状を発送し、当日は37人に出席が強制された。しかし、実際に出席したのは29人で、出席率は78・4%とこれまでの裁判員裁判で最低となった。労働者の拒否によって、制度が破綻寸前に追い込まれているのだ。
 裁判は、現住建造物放火、傷害、強盗の3件で起訴された事件で、7月に2回行われた公判前整理手続きで事実関係は争わないことがすでに決められており、「刑の重さ」が争点となり「情状面」が審理の中心となるという。2日目には結審し、3日目には判決だ。こんなデタラメな裁判に強制的に労働者を動員する裁判員制度は廃止以外にない。
 署名に応じる通行人や高山弁護士の本を読んで関心があるという青年、マスコミ動員も含め500人の傍聴者、裁判所職員らに、用意した1000枚のビラを撒ききった。来月には、岡山、徳島でも始まる。11月1万人結集と一体で闘おう。(岡山 本原太郎)

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