ルフトハンザでドイツ史上最大の航空ストに突入
2月22日、約4500人のルフトハンザのパイロットが雇用保障と賃上げを求め、深夜0時からストライキに突入した。予定通り4日間貫徹されれば、ドイツ航空史上最大のストライキとなる。すでに800便が欠航し、数万人が影響を受けた。連日通常の約3分の2が欠航になる見通しだ。ストに突入した労働者は「より低賃金の子会社のパイロットに仕事を移し、労働条件が下げられている」と資本の外注化攻撃を弾劾し、海外の子会社のパイロットの条件も同じにするように要求している。(写真はストで3分の2が欠航したルフトハンザ機)
ヨーロッパ第2位のメガ・キャリアであるルフトハンザは、昨年もオーストリア航空やブリュッセル航空、英BMIなど各国の航空会社を買収するなど大規模な買収政策をとり、子会社化していた。今回のストライキは、この買収・子会社化が実はルフトハンザのパイロットから仕事を奪い、労働組合を破壊する外注化・合理化攻撃の一環であったことを暴露したのだ。実際ストライキ中止を求めて資本が示した「妥協案」は、なんと「2012年までの雇用保障」というたった2年間の雇用保障にすぎない。このふざけきった「譲歩案」こそ、ルフトハンザ労働者にかけられている攻撃の凶暴性を示している。ドイツ・ブルジョアジーは、パイロットの給料は高いとか、ストがドイツ経済に1億ユーロの損害を与えるなどとわめいているが、奴らこそ社会を動かしている労働者の実力行使の威力を思い知るがいいのだ。
ルフトハンザ・ストライキは、ヨーロッパ各地で火を吹き始めている民営化・外注化攻撃への階級的反撃の一環として決定的な意味を持っている。この決起はJALにおける国益主義むき出しの首切り・合理化攻撃に大屈服している日本の体制内労組指導部の裏切りを根本的に暴露・弾劾するものでもある。このような情勢において、JRの検修合理化攻撃に対して、動労千葉が反合闘争と運転保安闘争を結合させて闘っていることの意義はますます重要な意味を持っている。連帯して勝利しよう!(KG)
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