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東北石けん労組、地労委で金銭和解策動を完全粉砕

 3月12日、東北石けん労働組合は、地労委への1日行動に起ち上がった。解雇から1年、怒りも新たに朝の仙台市役所前街頭宣伝、名取市愛島台に移動しての新工場門前闘争を断固打ち抜き、午後からの地労委の和解協議に臨んだ。この間の審問で、新工場のオーナーである畑惣商店・畑文雄と、東北石けん佐藤工場・佐藤吉範の不当労働行為を完膚なきまでに暴き出してきた。解雇攻撃と新工場建設の全過程が完全な不当労働行為だ。組合排除の一点で、佐藤と畑は、白々しくもお互いに別会社で解雇の責任はないというふざけきった態度に終始してきた。地労委での結論は、「解雇撤回・原職復帰(新工場での就労)」以外にあり得ない!

 この日の労働委員会攻防の核心は、資本と労働委員会が密集した反動となって、「金銭和解」を労働組合に強要しようと動いてきたことだ。
 畑は、労働組合が新工場に押しかけて大音量で宣伝活動をしたり、畑惣商店の地元で事実無根の誹謗中傷ビラをまかれたりしている、と労働委員会に泣きを入れている。だから就労など困難だというのだ。ふざけるな! 畑は、自らの口で追い詰められた状況を自白している。当たり前だ! 畑の不当労働行為が強烈な社会的制裁を受けるのはあまりにも当然ではないか! わが労組は、労働委員会に対して「金銭和解などあり得ない。和解の最低条件は、解雇撤回・原職復帰以外にあり得ない!」ときっぱりと表明した。
 労働委員会は、なおも金銭の他になにがしかの文言を入れるなどの和解条件も提示して屈服を迫ってきたが、労組の態度は明白だ。金銭和解とは、解雇を認めること以外の何ものでもない。われわれは銭金のために闘ってきたんじゃない! 間違っていることは間違っている! 不当解雇など絶対に認めない! この労働者の魂に賭けて闘ってきたのだ。畑と佐藤を地獄の底にたたき落とすその時まで闘い抜く決意と団結は、この和解協議をめぐる攻防でさらに強化された。地労委での協議の終了と同時に、当該と支援は、逃げ去ろうとする眼前の畑と佐藤に対してごうごうたる弾劾の嵐を叩きつけた。まだまだこんなものじゃない! 労働者の怒りを思い知れ!
 今回の和解協議をめぐる攻防は、国鉄1047名闘争解体策動と構図は同じだ。我が労組の行く道は解雇撤回闘争のさらなる前進、ここにこそある。地労委は、直ちに不当労働行為排除命令(解雇撤回・新工場就労)を出せ! 東北石けん闘争は、この日の攻防を通して、完全に新たな地平へと踏み込んだ。大恐慌・大失業時代の解雇撤回闘争の新たな道筋を、どんな苦闘も厭うことなく切りひらいて進むのみだ。1047名闘争解体策動と闘う動労千葉・国鉄労働者と固く団結して、我が労組は解雇撤回闘争の歴史的な大爆発へ、その先頭で闘い抜く! 4・2東北石けん闘争勝利総決起集会を、新たな戦闘宣言の場として勝利していきたい。共に闘おう! (東北石けん労組・H)

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